読売新聞×ダ・ヴィンチ ミステリーブックフェア2014 スペシャル記事 貫井徳郎編

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2014/3/2

今回のフィーチャーは……貫井徳郎

「ミステリーブックフェア2014」の実施にあたり行われた、人気作家4名の座談会。そこでうかがった内容をもとに、今回は、貫井徳郎さんをフィーチャーしたスペシャル記事をお送りします! 趣味の「旅行」についてお話を聞きました。

主催=ミステリーブックフェア実行委員会 後援=社団法人日本推理作家協会、日本出版販売株式会社、読売新聞社

取材・文=門賀美央子 写真=川口宗道


 

圧巻だった「最後の審判」

貫井徳郎
ぬくい・とくろう●1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年に『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で 第23回山本周五郎賞を受賞。近著に、作家デビュー20周年を記念した『北天の馬たち』。ほか『灰色の虹』『ドミノ倒し』など著書多数。

——旅行が趣味とのことですが、どのように過ごすのでしょうか?

 海外旅行は僕の趣味のひとつです。海外を舞台にした作品を書きたいと考えて、取材で旅に出るようになりました。行く先を決める時は、小説の舞台になりそうな所を選ぶので、あまりメジャーな観光地には行ってません。そんな基準で選んだ中で印象的だったのは、フィンランドの首都ヘルシンキです。

 首都といっても東京のような大都市とは違い、半日もあれば主な見どころは回れてしまうほどこぢんまりとした町で、旅行中はとにかくスケジュールを詰め込みたいというタイプの方にはあまりお勧めできません。ですが、のんびりとするには最高で、また親日国ということもあってとても居心地がよかったのを覚えています。

 そうはいいながらも、滞在一日目に主な場所は観てしまったので、次の日はどうしたものかと困っていたところ、バルト海に浮かぶ島に名所があると知り、行ってみることにしました。

 港からフェリーで十五分ほど行くと、スオメンリンナと呼ばれる要塞島が見えてきます。

 ここは歴史の荒波に揉まれてきたフィンランドという国を象徴する場所であり、今もかつての城壁や大砲が残っています。

 ですが、日本の名所旧跡と違ってほとんど観光地化はされておらず、僕が訪れた時は閑散としていました。だから、さほど有名だとは思っていなかったのですが、帰国後に調べたら、なんと世界遺産に指定されている場所だったのです。

 日本にある世界遺産というと、どこも観光客でいっぱいですよね。あれに比べたら、人はいないに等しい。国によってずいぶん温度差があるものだなと驚いたものでした。

——他にはどこに行かれたことがありますか?

 メジャーな観光国はあえて避けていましたが、昨年、イタリアに行って感銘を受けました。ミラノ、ベネチア、ピサ、フィレンツェ、ローマなど定番の都市を巡ってみて、やはり世界中の人々が魅了される名所にはそれなりの理由があるのだとしみじみ感じました。

 特に、ヴァチカンで見た「最後の審判」は圧巻でした。

 行く直前にちょうどコンクラーヴェ(ローマ教皇を選ぶための選挙。ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で行われる)が始まったので、もしかしたら絵のあるシスティーナ礼拝堂には入れないかもしれないとのことだったのですが、幸運なことにあっさりと新教皇が決まったおかげで無事見学できました。あれは見ることができてよかったです。

 他の都市も素晴らしく、有名な観光地もいいものだな、と認識を改めました。


今後の記事掲載予定
誉田哲也さん:3月9日
湊 かなえさん:3月16日
今野 敏さん:3月23日
お楽しみに!
*雑誌『ダ・ヴィンチ』4月号(3月6日発売)には、4人の作家の座談記事のアナザーバージョンを掲載します。
「Honya Club」のウェブサイトにも本フェア特集が掲載! ぜひご覧ください。
 
ミステリーブックフェア2014 開催中!
全国の参加書店で、今注目のミステリー小説を集めたブックフェアを開催! 人気作家のサイン、総額10万円分の図書カードが当たるプレゼントキャンペーンも実施中。今年のフェアラインナップは全29冊。具体的なタイトルやフェアについて、詳しくは、「ミステリーブックフェア2014」フェイスブックや、ウェブサイト「ダ・ヴィンチニュース」、フェア参加店店頭ポスターをご覧ください。


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