まだまだ健在な王道スポーツアニメ。この春スタートした3作品を見よう!

アニメ部

2014/6/8

ロボットアニメやラブコメと並び、アニメの王道とされるのがスポーツアニメだ。何でもない日常を過ごしていた主人公が、ある時、自分の持つとんでもない才能に気づいたり、女の子を甲子園に連れていかなければならなくなったり、諦めたら試合終了になったり、とにかくスポーツアニメは、熱い、若い、面白い!

古くは『巨人の星』『あしたのジョー』『キャプテン』から、ラブコメ要素も強かった『タッチ』や『YAWARA』。バスケブームを作った『スラムダンク』、必殺技が炸裂しまくり、海外のサッカー選手にまで影響を与えてしまった『キャプテン翼』……。作品も数え上げたらきりがない。そして今期も強力なスポーツアニメが何本も放送されているということで、今回は、その作品を紹介したいと思う。


 『ハイキュー!!』
 

『週刊少年ジャンプ』(作者/古舘春一)で連載中のバレーボール漫画で、わかりやすく言うと、『スラムダンク』の流れを汲んだジャンプ系スポーツ漫画と言える。

中学時代、部員がいなくバレーに打ち込めなかったアタッカー・日向翔陽。だが彼のジャンプ力や瞬発力は凄まじく、素質の塊だった。一方、名門バレー部で抜群の才能を持つ選手だったが、味方に高い水準のプレイを要求し過ぎるあまり、最後は孤立してしまったセッター・影山飛雄。この2人が同じ高校で出会い、大きな化学反応が起こるところから物語は動き出す。スポーツ漫画好きなら、この設定だけで震えてくる! しかもアニメーション制作会社が『黒子のバスケ』でも有名なProduction I.Gということで、動きのリアリティがものすごい! スタートから全くクオリティを下げずに、その熱を表現している。

ちなみにバレーのルールを知らなくても、顧問の武田一鉄(CV.神谷浩史)がわかりやすく解説してくれているので、バレー初心者でも入りやすいぞ。


『ベイビーステップ』
 

最近、錦織圭が世界ランキング上位をキープしていて、ひそかに熱い男子テニス。そんなテニスを扱ったアニメが『ベイビーステップ』だ。これは『週刊少年マガジン』(作者/勝木光)で連載中の漫画が原作となっている。

この作品のアプローチは変わっていて、勉強が好きで几帳面、参考書よりもわかりやすいノートを作ってしまう高校生の丸尾栄一郎(エーちゃん)が主人公。“ちょっとは運動しなきゃな”という軽い気持ちでテニスクラブに見学に行ったら、その面白さに気付いてテニスにはまってしまうというストーリー。一見王道のようだが、彼は勉強で培ったスキルを利用し、自分のプレーを細かくノートにまとめ、考えながら上達していってしまうのが新しい! 昔は、とにかく練習しまくれ、根性で勝つんだ!っていう作品が多かったのだが、最近では『おおきく振りかぶって』のように、スポーツも考えてやるという認識になってきているのが時代だなと思う。

ちなみにエーちゃんと同じテニスクラブに通っているヒロイン鷹崎奈津(CV.寿美菜子)が、すごくかわいい!


『ピンポン THE ANIMATION』
 
 

『ピンポン』(作者/松本大洋)は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』で96年から97年まで連載されていた人気漫画で、02年に実写映画化、そして今回、アニメ化され、フジテレビ・ノイタミナ枠で放送がスタートした。言わずと知れた人気卓球漫画なのだが、監督を湯浅政明が務めているところがナイス。松本大洋の世界観を表現するのは、この人しかいないという意味で、とてもノイタミナらしいブッキングと言えるだろう。

ちなみに湯浅監督は『カイバ』『四畳半神話大系』の監督で、非常にクリエイティビティの高い作品を世に送り出している存在。作品はアニメ好きではない層も楽しめる仕上がりになっているし、実にストレートなスポ根。かなり熱いし、青春しているし、泣ける。役者の芝居のレベルの高さや、テクノ・ダンスサウンドバリバリの牛尾憲輔による劇伴、さらに主題歌など、いろんな角度から楽しめるスポーツアニメになっている。

その他、クールをまたいで放送中の人気スポーツアニメもある。自転車競技を題材にした『弱虫ペダル』は、超個性的なキャラクターが次々に登場して楽しいし、日本人といえば野球ということで、高校野球を題材にし、これぞ王道というスポ根を貫く『ダイヤのA』も外せない。

このように、今期はスポーツアニメだけでもかなり熱い! キャラクターに燃えるも良し、キャストに注目するも良し、男女ともに楽しめるのがスポーツアニメだと思うので、一度じっくりと見てほしい。絶対に楽しめるはずだ。

文=塚越淳一