「工藤晴香」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/5/30

工藤晴香

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第124回となる今回は、「カードファイト!! ヴァンガードG ストライドゲート編」の弓月ルーナ役、「うさぎのモフィ」のソラ役などを演じている工藤晴香さんです。

――以前はティーン誌のモデルをされていましたが、声の仕事に興味はあったんですか?

工藤:もともと漫画やアニメがすごく好きで、モデルの仕事をしている時から「漫画が好き」って周りに言っていたから、スタッフさんがその声を拾ってくださって。最初に受けたのが「ハチミツとクローバー」のオーディション。そこから声のお仕事を始めました。

――「ハチミツとクローバー」は今でも根強い人気のアニメ作品。主人公の花本はぐみ役を演じた時、周りの反応は?

工藤:やっぱり反応はすごかったですね。でも、知り合いからは、私が演じてることに気づかなかったって言われました。普段の私のガサツな感じが出てないから、「本当にやってるの?」って(笑)。

――声優のオーディションは、映像やモデルのオーディションとどんなところが違う?

工藤:映像のオーディションは、目の前にプロデューサーさんや脚本家さんがズラッと並んでるんですよ。向こうの反応がダイレクトに伝わってくるから、打たれ強いほうではありますけど、しんどい時もありました。でも、声のオーディションはスタジオとスタッフさんの部屋が別々なので、ひとりだけで演技できるのは嬉しかったですね(笑)。緊張せず、伸び伸びできるというか。

――アフレコ現場での収録も初めてだったわけですよね。

工藤:声優としての基本的な知識が何もないまま現場に行って。アフレコでは、山田あゆみ役の高橋美佳子さんから、いろいろ教えていただきましたね。養成所とか専門学校に行ってない代わりに、私からすると、美佳子さんが先生になってくれたんだなって、今になって思います。

――手ほどきを受ける中でも、むずかしかったことは?

工藤:おばさんたちがスーパーで買い物をしているみたいなガヤの役を引き受けた時に、やっぱりやらなくていいやって言われたのが、すごくくやしかったですね。おばさんの声をやったことがなかったから、いつもの自分の声しか出なかったんです。それからは、アニメや映画でいろんな役の演じ方を聞いて、「こんな感じか〜」って参考にするようになりました。

――他にも、映像の仕事と違うことはありましたか?

工藤:プロフェッショナルな方々から刺激を受けたというのはありました。映像のお仕事だと、勢いでどうにかなっちゃうこともあるんですよ、身振り手振りや表情で(笑)。モデルの仕事も、基本は自分を主張するというより商品が主役だし。でも、声優は声だけなので、小手先の技術が通用しないっていうのを感じました。

工藤晴香

――次に演じたのが、「ノエイン もうひとりの君へ」の主人公・上乃木ハルカ役。

工藤:ハチクロがもうすぐ終わるっていう時に受けたオーディションでいただいた役です。原作に忠実にっていうハチクロとは違って、オリジナル作品なので、「自由に演じていいよー」って言われて、常識の範囲内で好き勝手に演じてましたね(笑)。それはたぶん、他のみなさんもそうで。みなさんが自由に演じているのを見て、この現場では自由にやっていいんだなと受け止めた感じです。

――ハルカ役、ご自身と名前が同じですね!

工藤:そうなんです。これは周りのみなさんからも言われたんですけど、途中から顔もどんどん似ていったんですよ。どうやら監督がどんどん私に寄せてたみたいで(笑)。話す口調も、オーディションの時に比べると、私が普段言ってるようなことをキャラクターが言うようになっていたりして(笑)。

――たとえば、どんなセリフが?

工藤:「うるせえよ」とか(笑)。10代の女の子って、たまに口調が荒くなる時があるじゃないですか。最初はもっと女の子っぽい感じだったんですけどね(笑)。監督が本当に自由な方で、一緒にお仕事できて嬉しかったです。いまだに作品を見返したことはないんですけど。見返したら、いろんな反省点もあるでしょうけど、その時の自分にしかできないことだったから。おばあちゃんくらいになったら見返してみたいですね(笑)。

――ハチクロも見返してない?

工藤:ないですないです(笑)。たまにアニマックスとかで再放送をしてるので、チラッと観て、ウワ〜ッてすぐチャンネル変える…みたいな(笑)。

――黒猫のソラ役を演じる「うさぎのモフィ」の新シリーズが始まるとか。

工藤:リラックマの原案などを手がけているコンドウアキさんがキャラクターデザインをしている作品で、コンドウさんがオーディションに私を呼んでくれて、いただいた役です。悪気はないんですけど、わりと辛辣なことを言うキャラクターです(笑)。

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――「カードファイト!! ヴァンガードG ストライドゲート編」では、弓月ルーナ役を。

工藤:もともと、電車の広告などで宣伝されているのを見て、たくさんの人が知っている作品っていいなあ、長く続く作品はいいなあって思っていて。無印って呼ばれているシリーズの時からオーディションを受けていて、このシリーズになってやっと役をいただくことができました。

――劇中のキャラクターユニット・ラミーラビリンスは、現実の世界でもアイドルユニットとして活動していますね。

工藤:アム役の愛美ちゃんとのツインボーカルユニットです。声優アイドル活動みたいなのを、ずっと前からやってみたいと思ってたんですよ(笑)。それもあって、衣装を着てステージに出て歌ったり、テレビに出たりするのがホントに楽しくて。映像のお芝居と似てますけど、元のキャラクターがある分、やりやすいなと思います。

――カードゲームをすることも?

工藤:しますよ! 新導クロノ役の石井マークくんがすごく強いんですけど、人に教えるのも上手で。私も教えてもらったおかげで、がっつりできるようになりました。

――強くなりましたか?

工藤:いや〜(笑)。イベントとかでお客さんとファイトするんですけど、お客さんたちが強すぎて。勝ったことないですね〜(笑)。

――他にも、勝負ゴトやゲームは好きなほう?

工藤:好きですね。特に、人と対面できるボードゲームとかカードゲームが好きです。対面のゲームって、その時の表情が顔に出るんですよね。相手がいいカードを引き当てた時にムムムッてなったりして(笑)。麻雀もします。画面だと牌を触れないのがイヤだから、やっぱり対面で。

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――工藤さんも、ゲーム中に表情や態度が変わる?

工藤:ダメな時は雑になりますね、早く終わんないかなってかんじで(笑)。わかりやすいって言われます(笑)。

――小さい頃は、どんな子供だったんですか?

工藤:やっぱり漫画は好きで、「りぼん」とかは毎月買ってました。絵を描くのも好きで、友達と一緒に絵を描いて遊んでました。少女漫画みたいな絵とか。小学校5〜6年生くらいになると、自分たちで雑誌を作って遊んでましたね。描いた絵をホチキスで留めただけですけど。その頃、どうやら同人誌っていう文化があるらしい、みたいな話もあったんですけど、イマイチわかってなくて。

――コミケに行ったことは?

工藤:一度だけ行ったんですよ、中学生くらいに。状況が全然わかってなかったから、とりあえずカタログだけ手に入れて。買い物とかもせず、ぐるぐる会場を回って終わり。その頃は今ほどインターネットも普及してなかったから、情報収集もしないまま行った記憶があります。今のように人も多くなかったですね。

――趣味は「読書、映画、エレキギター」と幅広いですが、今でもはまっていることは。

工藤:最近はエレキギターにいっぱい触ってます。大学生の頃によく触ってたんですけど、一時離れていて。披露したことはあんまりないんですが、せっかく習得したからには、披露したい気持ちもありますね〜。

――好きなアーティストは?

工藤:昔からずっと好きなのが、NIRVANA。同じギターを買って、今も大切に使っているくらい。カート(・コバーン)はいろんなギターを使ってるんですけど、私が持っているのは黄色いムスタング。最初に弾いたのは、代表曲ともいえる「Smells Like Teen Spirit」です。最近は、他の曲も耳コピで弾いたりしてますね。コード進行がわりと簡単なんですよ。

――1日のうち、いちばん好きな時間は?

工藤:夜! 夜型人間なんですよね〜。3時とか4時まで起きてます。次の日仕事なのに(笑)。睡眠時間が3〜4時間でも元気なほうで。その時間は、読書したり、録画していたテレビを観たり、仕事のメールをまとめてバーッと返事したり。

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――読んだ本をツイッターで紹介されたりしていますね。

工藤:読書はけっこうペースが早くて。明日は1日休みっていう時は、前日に本を買って1日で読み切っちゃいます。ちまちま読んでると、内容忘れちゃうんですよね(笑)。

――読書に浸りたい人のために、おすすめの一冊を教えてください!

工藤:ちょっとホラーっぽくてミステリーでもある京極夏彦さんの本がすごく好きで。その中でも、ファンの人たちが「京極堂シリーズ」って呼んでいるシリーズはおすすめです。非日常を味わえるというか、どっぷりその世界観に浸れると思います!

――男性の好きな仕草はありますか…?

工藤:自分にないものを持ってる人が、すごく気になるんですよ。男性で言うと、おしゃれなヒゲが生えている人とか。それを触っているのを見ると、うらやましいな〜って(笑)。わかってもらえるかな〜!? 女性は髪の毛をこう…触るじゃないですか。それが男性の場合はヒゲというか(笑)。

――読者へのメッセージをお願いします!

工藤:もう長いこと、この業界でお仕事をしてますけど、まだまだいろんなことに挑戦していきたいと思っているので、あたたかい目で見守ってください。よろしくお願いします!

【声優図鑑】工藤晴香さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

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取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト