「市川太一」声優のインタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/6/7

市川太一

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第126回となる今回は、「ツキクラ」メンバーとして活躍する他、「モテ福」などに出演している市川太一さんです。

――声優になりたいと思ったきっかけは?

市川:意識したのは高校生のときです。事務所の先輩である、森久保祥太郎さんのラジオを聴いたのがきっかけです。動きや表情ではなく、声だけで楽しませるところに惹かれました。

――のちに、日本ナレーション演技研究所に入所していますね。

市川:高校では部活に力を入れていたので、大学に入ってからアルバイトでお金を貯めて、大学2年で養成所に入りました。両方通うのは大変でしたけど、親に大学に行かせてもらっていたので、やる以上はどちらも中途半端にしちゃいけないなと。ただ、声優を目指していることは、親には黙っていたんですけど…。

――ご両親には、いつ伝えたんですか?

市川:事務所に所属してからです。それまでは、1年の間に結果が出なかったら諦めようと思いながら、隠れて養成所に通っていました(笑)。就職活動と時期が被っていたので、不動産関係の会社から内定を貰っていたんです。でも、運がいいことに、その年の事務所オーディションで合格をいただいて…。養成所に通っている1年間は、まさに人生の分岐点でした。

――お金を貯めて養成所に入り、さらに1年間で結果を出すなんて、じつはかなり努力型なのでは?

市川:養成所は週に1日でしたけど、基礎練習は毎日やっていましたし、この業界に入ってからどうしたいかを常に考えていました。今は顔出しのお仕事が多いですが、先輩方に自分を照らし合わせて、アニメやラジオで活躍できることをイメージしています。

市川太一

――お芝居は、養成所で初めて経験したんですか? 声優の仕事のメインはお芝居だと思いますが、初めてお芝居をしたときの感想とは。

市川:最初は人前で表現することが恥ずかしかったんですけど、講師の福島潤さんが、お芝居の技術以前に、お客さんをどうやって楽しませるかという心構えを教えてくださったんです。それが僕の中にストンと落ちたというか。講師として福島さんに出会たことで、お芝居自体を楽しむことができましたし、誰かを楽しませることの喜びを知ったことが、今に大きく影響したと思いますね。

――ラジオもお芝居も、その軸は「誰かを喜ばせること」かもしれません。声優になってから、福島さんにお会いしたことは?

市川:「青春×機関銃」と「坂本ですが?」でご一緒しました! 事務所に入ってから、福島さんと同じ現場に入ることが目標でしたけど、思いのほか、早くご一緒できて嬉しかったです(笑)。

――高校では、バスケットボール部に力を入れていたそうですね。

市川:中学から高校までの6年間、ずっとポイントガードというポジションでした。兄がバスケ部だったので、追いかける形で入部して。年が近かったこともあって、仲が良かったんです。

――友だちの間ではどんな子だった?

市川:友だちにあれこれ提案するタイプではないんですけど、バスケ部の友だちに無茶をする子がいて、それをセーブさせるような役割が多かったです(笑)。ポイントガードって、全体を見ながらパスをアシストしたり、指示をしたりする司令塔の役割なので、バスケ部の経験が生かされたのかもしれません。

――スポーツ系のアニメも観てましたか?

市川:「SLAM DUNK」は夏休みに放送されていたのを観ていましたし、最近は「弱虫ペダル」や「ハイキュー!!」が好きで、原作の漫画も読ませていただいています。

――“部活あるある”なんかもありそうですが。

市川:そうですね。チーム内はもともと仲がいいんですけど、もっと仲良く、強くなるために、気を使いすぎずに時にはぶつかりあうっていうのは、スポーツ系アニメを観ながら“あ〜わかる”って思いますね。

市川太一

――では、お仕事のことも伺います。この4月からは「ツキクラ」というプロジェクトのメンバーとして活動されています。

市川:ツキノ芸能プロダクションのアーティスト候補生として、これから先輩たちに続いてキャラクターを演じられるように、日々お芝居やダンスのレッスンや、先輩方のイベントのお手伝いをしてます。5月の「ツキプロライブ2016中野」では、僕らのことを知ってもらうために名刺をお配りしました! あとは、「グリーティングツアー」と題して全国のアニメイトさんを回る形で、ライブ&トークをしたりとか。

――歌やダンスは初挑戦?

市川:そうですね。だから、まだまだ慣れないというか。特に、ダンスは体の使い方がわからなくて、自分をカッコよく見せるにはどうしたらいいのか、まだ探り探りです。ダンスができるメンバーから教えてもらうこともあります。

――メンバーは全部で13人。中には、プライベートで会うような仲のいいメンバーも?

市川:基本的にみんな仲がいいんですけど、「グリーティングツアー」を一緒に回った小松準弥くんとはご飯を食べに行ったりしますね。あとは古畑恵介くんとか。週に2度、お芝居とダンスのレッスンがあるので、その帰りに。

――レッスンが週に2度も? すぐに上達しそうですね。

市川:毎週どこかで成長が見られるっていうのはありますよね。お芝居の経験がなかったメンバーも、どんどん新しいことを身につけてますし。13人が、いろんなところから集まってるんですよ。声優だけでなくて、舞台出身の子とか。ダンスとか歌とか、フォーカスを当てるところによって輝くメンバーが違うので、刺激をもらって僕もがんばろうと思える、いい関係性だなと思います。部活に行ってるみたいな感覚です(笑)。

――顔出しのお仕事としては、バラエティ番組「モテ福」にも出演されています。他にはない魅力が感じられる番組ですね。

市川:ムチャぶりで出演者がテンパることもありますし、逆に生き生きするところもあって。とにかく自由度が高い番組なので、ある意味、みなさんの素の状態を見られる番組だと思います(笑)。毎回、台本通りにはいかないですからね(笑)。

――ここはアドリブだなってわかるところがおもしろくて。

市川:番組的に、おもしろければ正義なので(笑)。いかにおもしろくするかを、みんなが常に考えています。メインの滝口(幸広)さんのムチャぶりがトリガーになっているのかな(笑)。

――そして、6月8日(水)〜12日(日)までは、初舞台「コメディカルナイト」に出演を。

市川:事務所の先輩の森久保さんや菊池(幸利)さんから「舞台は経験しておいたほうがいい」とアドバイスをもらっていたので、今回出演することができて嬉しいです。身体全体で表現するお芝居ができないと、声だけの演技はできないと先輩方がおっしゃっていたのが、まさにその通りだなと実感しています。

――ファンの方に楽しみにしてほしいことは?

市川:救急病棟を舞台に、「こんな病院があったら怖いよね」っていう実話に基づいたフィクションをコメディタッチで魅せていく作品です。脚本が魅力的なので、おもしろくなるかどうかは、僕たちキャストにかかっていると思うんです。初めての舞台だからといって中途半端にはできないので、最後までがんばりたいです。その成果を、ぜひ観に来てください!

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――お芝居に対してまっすぐなところが伝わってきます。趣味はロードバイクということですが、最近プライベートで出かけたところは?

市川:ギネスにも載っている茨城の牛久大仏を見たいなと思いまして、自宅から片道約100kmを3時間くらいで走りました。おもしろかったのは、街並みが都会から自然に変わっていくところ。電車だと、外を意識的に見ないじゃないですか。ロードバイクは身ひとつなので、いろんなところにアンテナが張れますし、街並みの変化とともに風を感じられるのがいちばんの魅力かなと思います。

――次に出かけたい場所はありますか?

市川:次はなんとしても富士山に登ることが目標です。まだ筋力もないし練習不足なので、まずは箱根の峠を登れるようにレベルアップしている最中です。夏に富士山に登る大会もあるので、参加できたらいいな〜と。

――お菓子作りが趣味、というのはちょっと意外でした。

市川:意外ですか? 母が休日にお菓子を作っていたのを手伝ってから、ハマりまして。僕自身はあんまり甘い物を食べられないんですけど、誰かが喜んで食べてくれる姿を想像して作るのがすごく楽しいですね。ちょっと気持ち悪いと思いますけど(笑)。

――いえいえ、素敵なことだと思います!! 料理ではなくお菓子なんですね。

市川:料理って、調味料の量によって仕上がりが変わりますけど、お菓子作りって、分量と工程を守れば、ちゃんと作れるんですよ。男の子でいうプラモデルみたいな感覚で、こうやったらできるんだっていう。生地が少ししかないのに、何倍にも膨らむのがおもしろくて。

――プラモデルも好きなんですか?

市川:幼い頃は、ガンプラやミニ四駆を作ってましたね。その創作意欲が、今はロードバイクにいってるのかなと思います。カスタマイズをしたりとか。

――カスタマイズまで?

市川:はい。ちょいちょいですけど。やってよかったのは、やっぱりホイール。変えるだけで、物によっては軽くなりますし。

市川太一

――一度はまったらとことんやり抜く「凝り性」という感じがします。

市川:たぶんそうですね。ハマる前に合わないなと思って、やめちゃうこともありますけど、一度好きになると続くタイプです。

――好きな食べ物はなんですか? 甘い物はあんまり…ということですが。

市川:カツ丼! 卵でとじるのではなく、タレにつけた「タレカツ」っていう新潟名物のカツ丼が好きで、友だちに紹介してもらってから、もう2年くらい通いつめてます(笑)。甘辛いタレが染みこんでいて、美味しいんですよ。

――これから始めてみたい趣味はありますか? もともと趣味が多そうなので。

市川:アロマランプです。アロマオイルをブレンドすると、オリジナルの香りが作れるんですよ。カスタマイズもそうですけど、“自分だけのオリジナル”っていうのがツボです!

――自分の声の魅力とは?

市川:良くも悪くも「爽やか」と言っていただくことが多いので、それをお芝居に生かせるようにと常々思っています。

――女性の好きな仕草や洋服はありますか?

市川:洋服は、ぴっちりしているよりは、ゆったりとフワフワした感じが好きですね。仕草は…しゃがむところ!? スカートを少し抑えながら、横向きにしゃがむ感じが女性らしいなと。

――好きになってしまったキャラクターは?

市川:「君に届け」の風早くん。アニメを観ていたころに憧れました。ああいう風になれたらいいなって。少女漫画もけっこう好きなんです。最近だと「日々蝶々」とか、別冊マーガレットの「ハニー」とか、「ちはやふる」とか、実写化が発表された「青空エール」とか。

市川太一

――声優として、これからの展望を教えてください!

市川:まずは、自分の代表作がひとつでもできるといいなと思います。それをきっかけに、声優としてはもちろん、パーソナルの部分でもお仕事ができるようになれたらと。今はとにかく、いろんな役を演じられるように、さまざまな経験をして引き出しを広げていきたいです。

――ラジオにも進出したいということは、トークにも自信がある?

市川:そうですね、ずっとラジオを聴いてきたので…。ツキクラメンバーの中でも、トークメインの役回りなんです。任せてもらっていることで、自信にはつながっています!

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

市川: 2016年に入ってから、ツキクラメンバーに選ばれたり、初めて舞台に出演したりと、世界が広がりました。これから活動が広がっていければと思います。みなさんに、もっとたくさんのお芝居やトークなどをお届けできたらと思いますので、応援よろしくお願いします!

【声優図鑑】市川太一さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

市川太一

市川太一(VIMS)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト