「佐々木未来」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2016/12/28

佐々木未来

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第147回となる今回は、「探偵オペラ ミルキィホームズ」のエルキュール・バートン役などを演じる佐々木未来さんです。

――インタビュー前に女性スタッフと盛り上がっていましたが、佐々木さんのお名前「未来」と書いて、「みこい」と読むのは珍しいですよね。

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佐々木:そうなんですよね。父によると、急に「みこい」という音が良いと思ったらしいんですよ。最初、漢字は「美恋」にしようとしたらしいんですけど、これだとキラキラしちゃうかなって(笑)。そこでいろいろ考えて「未来」と。

――いい名前ですね。皆さんからは「みころん」と呼ばれてるそうで。

佐々木:橘田(いずみ)さんに付けていただきました。初めてのお仕事が『ミルキィホームズ』のラジオで、その時にあだ名が決まりました。

――撮影はいかがでしたか?

佐々木:楽しかったです。いつも『ミルキィホームズ』の4人で撮影することが多いので、ひとりで撮影する機会ってそんなにないのでドキドキでした。衣装もいつもは緑色なんですけど、今日は大人っぽいコーディネイトで揃えてみました。私服は女の子らしいものが好きなので、スカートが多いですね。

――声優になろうと思ったきっかけは?

佐々木:高校生の時に急にアニメを観出したんですよね。というのも、高校に入ってできた友達がアニメ好きな子が多くて、お話しているうちに今期やってるアニメをチェックするようになったんです。高校時代は合唱部に入って忙しくはしていたんですけど、夢中になれるものがなくて、なんかモヤモヤしていて。そんな時に出会ったのが、アニメ『マクロスF』でした。

――名作ですね。

佐々木:「声優さんって歌を歌えるんだな」「声優になったら、現実とかけ離れた世界にも行けるんだな」「なんておもしろいんだろう」と興味を持って。もともと歌うことは好きで合唱部に入ったこともあり、歌を歌う仕事をしたいなと思っていたところ、声優という職業を知ったんです。でも地元の岩手はアニメの放送がすごく少ないし、養成所や声優学校もない。声優になるためにいろいろ調べた結果、やっぱり東京に出るしかないんだなと。なので、高校を卒業したら東京で養成所に通おうと決意してました。そんな時、『ミルキィホームズ』のオーディションがあることを知ったんです。その後はあれよあれよという内に…。

――まさしく声優になりたいと思っていたきっかけの作品と同じ、歌とダンスをステージで披露する作品にデビューで巡り会えたんですね。

佐々木:でも、オーディションの時は「声優オーディション」としか書かれていなかったので、まさか自分がライブで歌ったりダンスをすることになるなんて思ってもみなかったです。最終審査が中野サンプラザだったんですけど、その時にメンバー3人が衣装を着てライブしていたんですよ。そこで初めて知ってビックリ。「もしかして合格したら、私もこの衣装を着て歌うことになるの?」って、嬉しいけどすごく戸惑いました。今思うと本当に運が良かったです。

――でもそれは佐々木さんが夢に向かって行動を起こしたからこそ。

佐々木:後から聞いた話なんですが、もともと『ミルキィホームズ』は4人のキャラクター設定が決まっていて、企画当初は誰がどの声を当てるかは決まっていなかったんです。その後、3人のメンバーが先に決まり、残ったのがエリー。だから、もし他の3人のキャラクターのオーディションだったら私は合格してなかったと思います。

――その後、数々の作品に出演されていますが、その中でも思い出深いものは?

佐々木:『しばいぬ子さん』かなぁ。ミルキィの印象が強い中、今でも「しばいぬ子さんの人ですよね?」って言われることが多くて、皆さんの印象に残っているんだなと思いました。最初はミニコーナーだったのがアニメ化されて、初めての主人公でしたし、嬉しかったですね。主題歌も歌わせていただいたし、思い入れ深いですね。

――もともと歌うことは好きだったということですが、それは小さなころから?

佐々木:好きでした。小さい頃は、「歌がうまかった」という自分の中のイメージがあったんですけど、大人になってからお母さんに「自信満々に歌ってたけど、下手だった」って(笑)。それが合唱部に入るって聞いてビックリしたそうです。

――特技は「方向感覚が良い」ということですが(笑)?

佐々木:そんなこと書いてましたか(笑)。地図を読むのがすごい得意だし、記憶力がいいので一度通った道や場所は覚えています。ミルキィメンバーで移動するときは、私が地図を持ってみんなを引率してます(笑)。

――最近はプロレス観戦もしているそうですね。

佐々木:ブシロードと新日本プロレスと提携していることもあって、私が所属している事務所も一緒にお仕事をする機会が多く、その関連で試合を観に行ったんです。最初は、痛いのとかすごく苦手なので絶対ハマらない!と思っていたんですけど、実際に観戦したらすごく楽しくなっちゃったんです。痛そうではあるんですけど、屈強な肉体同士なので大丈夫だろうという安心感の中、でもヒヤッとする場面もあって。熱いガチンコの戦いでもあるんですけど、お客さんに魅せるエンターテイメントショーとして素晴らしい。知れば知るほどおもしろいんですよ。選手同士の背景やストーリーがあってね。すっかりハマった今は、選手のブログまでチェックするほどです(笑)。

――そのほかハマっているものというと?

佐々木:…お酒でしょうか。好きすぎて、私がお酒をただひたすら飲むソロイベント「みこのみ」を開催してるほど(笑)。日本酒が好きなんですよ~。炭酸が苦手なのでビールやサワーが飲めず、そうなると飲めるお酒が限られちゃって。日本酒に出会う前は梅酒や甘いカクテルを飲んでたんですけど、それだと食事に合わない。食事を楽しみつつお酒を嗜みたいと思ってた時に出会ったのが日本酒でした。お仕事で地方に行く機会も多いので、地酒も楽しんでいます。

――一番好きな日本酒は何ですか?

佐々木:それがですね~、地元岩手のお酒「南部美人」。ソロイベントの時にお客さんに振舞いました。南部美人も美味しいんですけれど、やっぱり「獺祭」が好きなんです。美味しんですよね~。いいお酒なので、なかなか手に入る機会が少ないんですけど。

――お酒は―家で晩酌する派? それとも外で飲む派?

佐々木:家では飲まないですね。外で友達や仕事終わりに皆さんと飲むことが多いです。日本酒をひとりで飲むのはさすがにできないので、飲みに行くと「日本酒飲みましょうか?」とお誘いします(笑)。

――休日はどのように過ごしているんですか?

佐々木:あまり外出はしないかも。せっかくのお休みなんだから、家でじっとしてようって(笑)。お休みを合わせて友達と出かけることも好きなんですけど、家で撮りためていたバラエティ番組をひたすら観ています。あとは料理をしたり、猫とゴロゴロしたり。最近寒いので、お布団に猫が入ってくるのでお昼過ぎまでのんびりしているのが最高に幸せです。

――猫のお名前は?

佐々木:キララです。結構なおばあちゃん猫で15歳。実家から連れてきていて、今は母と弟も一緒に暮らしているので、寂しくないです。

――おばあちゃん猫なら穏やかな性格そう。

佐々木:そうなんですけど、たまに引っかかれます。今も傷があって(と袖をまくる)、長袖の季節で良かったです(笑)。あまりかわいがりすぎると、ギャッて引っかかれちゃうんです。気まぐれだけど、そういうところがカワイイんです。

――今後声優として挑戦してみたいことは?

佐々木:男の子をやってみたいですね。兼ね役で少しだけやらせていただいたことはあるんですけど、ガッツリとはまだないので。熱血系の主人公タイプはできるのかという不安はありますけど、挑戦してみたい。外画の吹き替えも挑戦したいし、これからもっともっと役の幅を広げていきたいです。しっかりとお芝居をやりつつ、歌うことも好きなので歌も続けていけたらなと思います。

――最後に、ファンの皆さんにメッセージをお伝えください。

佐々木:声優デビューして丸7年。これからもっともっと、ミルキィホームズのメンバーとしても佐々木未来個人としても、頑張っていきたいと思っています。いろんな新しいことにチャレンジしていきたいと思っていますので、今後も応援よろしくお願いします。

【声優図鑑】佐々木未来さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

佐々木未来

佐々木未来(響)

佐々木未来 Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=磯貝綾子、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト