「田村響華」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2017/8/25

田村響華

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第171回となる今回は、「けものフレンズ」のジェンツーペンギン役などを演じる田村響華さんです。

――声優として初めて出演したのが「けものフレンズ」。ジェンツーペンギン役が決まったときはどう思いましたか?

田村:自分に近いところもあるキャラクターなので、やったー!って思いました。オーディションのとき、スタッフの方から「自分はどのキャラクターだと思う?」と聞かれたことがあって。そのときも、ジェンツーペンギンかフンボルトペンギンって答えたんです。外見や本人のキャラクターを含めて、マッチする役を選んでいただいたみたいです。

――アニメ初出演で、最初のアフレコはやっぱり緊張しましたか?

田村:私たちPPP(Penguins Performance Project:作品内のペンギンアイドルユニット)がやっていた次回予告がアドリブだったので、最初はまだそこまで仲良くないし、どうしよ〜って(笑)。一度みんなで水族館に行ってからは仲が深まりました。次回予告を聞き返すと、最初のほうと後半では違ってるなって思います。

――テレビ放送が始まってから、急激に作品の注目度がアップしましたよね。

田村:急にトレンドに入ってたりとか! 私たちレギュラーメンバーは実感なかったんですけど、ゲストの方からそういうお話を聞いて驚きました。

――この作品でキャラクターソングにも初挑戦されています。

田村:じつは、アフレコより歌が先だったんですよ。最初にPPPの持ち歌「大空ドリーマー」を歌って、そのあとに「ようこそジャパリパークへ」。キャラクターが固まっていないうちから歌えるかなって思いましたけど、自分で演じやすいキャラということもあって、リラックスしてできたと思います。

――その後、本当にいろんなライブや番組に出演を。

田村:「ミュージックステーション」にまで出させていただくなんて! 緊張しなかったんですよ。ずっと活動してきたみんなと一緒だったから。でも、この頃はまだダンスのクオリティが…。今はもう少しうまくなってると思います(笑)。

――日々成長しているんですね。

田村:ダンスはスタジオの練習だけじゃなくて、PPPのみんなで集まって練習してました。私がいちばん新人なんですよ。みころんさん(佐々木未来)とか、見せ方がすごく上手なので、ダンスを鏡ごしに見たり、ペンギンのポージングをこっそり真似させていただいたりして(笑)。

――その経験をどんどんステージで生かしているんですね!

田村:そうですね。最近はキャラになりきることだけじゃなくて、みんなと一緒に楽しもう!っていう気持ちで、お客さまの顔を見る余裕が出てきました。

――アニメのキャストでそのまま出演した6月の舞台はどうでしたか?

田村:ミュージカルの要素が強かったので、歌って踊って、体力をたくさん使いました(笑)。体を使ってキャラクターを演じることが新鮮でしたね。普段からペンギンの立ち方がクセになっちゃって、挨拶するとき、知らないうちに腕を体の横にくっつけてたりして(笑)。他のみんなも、そういうことがあったみたいです。

――全部で9公演。千秋楽を終えたときの感想は?

田村:みんな稽古に出られないこともあって不安があったんですよ。サーバル役の尾崎由香ちゃんは主役で台詞も多いから特に大変で、でもみんなでフォローしあって。千秋楽の最後の挨拶のとき、舞台女優さんたちから「みんなでがんばってました。支え合ってました」って言われて感動しちゃって。私、本番前の円陣でも泣くくらい涙もろいんです。泣かないように頑張ってたけど、アライさんとフェネックの2人が泣いて、普段は泣かない根本流風ちゃんまで泣いてるのを見たら…。でも、再演の決定があったから、まだある!って。みんなと毎日一緒だったから、終わっちゃうことの寂しさがありました。

――アニメも舞台も密度の濃い日々だったんですね。

田村:表に立っている以外の時間もずっとみんなで練習して、毎日会うようなことが続いていたので。4日くらい会ってないと、不思議な感覚なんですよね。みんなのLINEグループがあるんですけど、数日あくと寂しくなって、私が「ぱっ!」って文字をデコッてつぶやいたりとか。この前は、みころんさんともLINEしました。

――2018年1月の再演ではまたみなさんと会えますね!

田村:そうなんです。本当にうれしいです。この舞台は、子どもたちも観に来てくれたんですよ。深夜アニメだけど、内容は落ち着いてるし、優しい世界のお話だって自分たちでは思っていたけど、子どもがリアルタイムで観るのはむずかしいでしょうから、いろんな人がこの作品のことを広めてくれたんだと思います。曲から入ってくださった方もいるでしょうし、幅広い方々に知ってもらって本当にありがたいです。

――初めての作品でいろんなことを経験しましたね。もともと声優やりたいと思ったきっかけは?

田村:高校のとき、専門学校に行きたいと思って、ファッションかアニメを作るほうか迷って。見学に行ったときに声優コースのオーディションを知り、友だちから一緒に受けようって言われて。そのオーディションのグランプリをいただき、劇場版アニメ「バケモノの子」にガヤで出させていただきました。すごく有名な作品ですけど、2時間くらいの作品を、たくさんの人で作っていることがすごいなと思って、私もそういう作品の主人公を演じたい、と思いました。

――好きだったアニメや、影響を受けた作品は?

田村:小さな頃は、りぼんとかちゃおを読んでいて、なかよしの「しゅごキャラ!」が好きでした。お兄ちゃんがジャンプを読んでたので「BLEACH」にもはまりました。小学校のとき、お兄ちゃんから「餃子」とか「教会」とか名前のことをバカにされてたんですよ。なんだよ!って思ってたけど、「BLEACH」の技に「鏡花水月」っていうのがあるのを知ってから、漫画を読んだらおもしろくて、お兄ちゃんと一緒に単行本を集めました。アニメは和歌山で放送されてなかったから、中学校に入ってからDVDで観たんですけどね。「青の祓魔師」とか「黒子のバスケ」も好きで、最終的には「銀魂」にはまりました。

――休日はどんなふうに過ごしていますか?

田村:だいたい休日は、お昼ぐらいに好きな街に遊びに行ってから、帰ってきてから寝る前に映画を観てます。一時期は黒澤明監督にはまって、いろいろ観ました。「隠し砦の三悪人」「七人の侍」「椿三十郎」「酔いどれ天使」…。でも、普段は海外の映画が多いかな。

――最近観た映画は?

田村:昨日観たのは、レオナルド・ディカプリオの「インセプション」。寝る前だったから、続きは今日観ようと思ってます!その前は「きみに読む物語」。恋愛映画として有名ですよね。あとは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」! 関西出身だからUFJのアトラクションは知ってたけど、ちゃんと観たことなくて。男の人が観るような「アメリカン・ギャングスター」も好きですよ。

――好きな俳優は?

田村:ひとりは選べないんですけど、よく映画で観るのはデンゼル・ワシントン、ニコラス・ケイジ、マット・デイモンとか。

――大人の男性が多いですね! 仕事柄、お芝居が気になったりもする?

田村:します! じつは、自分でも演じてみたいって思ってるんですよ。戸田恵子さんみたいに幅広く。

――プロフィールに書いてある「広島東洋カープが好き」というのは?

田村:高校の友だちが高校野球好きで、影響されて「ダイヤのA」から入ったんですよ。中継でファインプレーをしてる選手がいて、そのあと図書館でふと雑誌を開いたら、その人がパッと出てきて、それが菊池涼介選手。これは運命だ!と。カープ女子とか、そういう流行に乗るタイプではないんですけど、観てるほうまで楽しくなる野球をする選手なので。野球観戦は好きですね。沖縄ではキャッチボールもしていたし、機会があれば、始球式をやりたいです!

――アクティブですね! プライベートで挑戦してみたいことは?

田村:旅がしたいです! バックパッカーとか。自然が好きなんです。小さいときから、夏はおじいちゃんが田舎に連れて行ってくれて、セミを捕まえたり、タケノコを掘ったりしていたので。2年間、沖縄に山村留学もしてたんですよ。田舎で自給自足をして、自然のありがたみを知ろうっていうプロジェクトで。海でモズクをとったり、自分で畑を持って人参を育てたり。東京もオシャレで好きですけど、なんとなく都会のプレッシャーを感じたときに「山いきたい〜!」って思います(笑)。

――自分の意志でプロジェクトに参加したんですね。家族以外との集団生活って、どんな感じ?

田村:子供同士だから、心の通じ合いがあるんでしょうね。喧嘩するようなことはなかったです。いろんなルールは決めてましたよ。朝は毎日6時15分までに集合しないと皿洗い担当になったりとか。毎週1回はミーティングをして、世界について学びました。オーガニックにこだわっているから地球を汚すことは良くない、とか。自分たちが食べるものが綺麗だったら大丈夫なんだってことを教えてもらったりしてました。

――これから声優としてどんなことに挑戦したい?

田村:声優としてもっとたくさんの作品に出たいですし、専門学校では役者としても学んだので、まだまだ下手ですけど、どんどん経験を積んで、できれば舞台や映像にも出てみたいなって思います。これから、ひとりの役者として声優として成長して、多方面でいっぱい活動していきたいと思いますので、応援していただけたらうれしいです!

【声優図鑑】田村響華さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

田村響華

田村響華Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト