「真野あゆみ」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2018/6/28

真野あゆみ

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第190回となる今回は、「ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-」イワザル役などを演じる真野あゆみさんです。

――アニメ「ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-」にイワザル役で出演されています。主人公ハルのライバルである3人組ワイズマンの1人で、とても気になる存在ですね。

advertisement

真野:とにかくイワザルは可愛くて、末っ子みたいに甘えん坊でみんなに可愛がられているけど、ダメなことはダメって言えるしっかり者。“言わざる”だから「んー」しか言わない子なんですけど、その中で嬉しいとか悲しいとか、感情をストレートに表現できて、仲間のことを大切に思っているすごくイイ子で、大好きです!

――いろんな感情の「んー」を表現されていますよね。ご自分と似ているところはありますか?

真野:どちらかというと似ていると思います。私もイヤなことはイヤっていう性格で、感情が顔にも声にも出ちゃうほうなので(笑)。ワイズマンの3人の中での立ち位置も似てると思います。他の2人はすごく頼りになるんです。

――ミザル役の原田彩楓さんと、キカザル役の鬼頭明里さんですね。お2人にはどんな印象を持っていますか?

真野:原田さんはホンワカしているのに、みなさんの前に出る時はしっかりしていて、影の大黒柱っていう雰囲気があって、鬼頭さんは面白いのにしっかり進行してくれるムードメーカー。キカザルと重なるところがあります。

――ワイズマンが歌うエンディング「ワイズマンのテーマ」は、とても楽しい曲に仕上がっています。

真野:アップテンポで、1度聴いたら頭から離れなくなるような曲ですよね。イワザルはアニメの中では言葉を発しませんけど、エンディングでは歌っているんですよ(笑)。それに、一生懸命「ンー」って合いの手を打っている箇所もあるので、みんなが気づいてくれといいな〜と思います!

――原作となるゲームの人気もすごいですが、アニメの魅力はどんなところ?

真野:ゲームでもストーリーが魅力だと言われていますが、アニメもびっくりするような面白さです! ぶっ飛んだ内容もあって、大丈夫なのかな?ってドキドキするくらい(笑)。次の台本をもらうのが楽しみで、収録では毎回役者のみなさんと一緒に笑いをこらえています(笑)。

――真野さんは、どうして声優を目指そうと思ったんですか?

真野:私も、小さい時から魔法が使えるといいなとか、空が飛べたらいいのに、って思っていたけど、周りに話したら笑われちゃうし、そんなこと無理だなって思ってたんです。でも、思っていることを口に出せないのは、すごく悲しいことだなと思って。

そんな時に友達から「涼宮ハルヒの憂鬱」を薦められて、自分の周りで実は有り得ないような面白いことが起きているかもしれないっていう物語を見た時に楽しくなって。こういう世界の中に入りたいって思ったし、そんな風に私の人生を楽しくしてくれたアニメの中に入りたいなと思って、声優を目指しました。

――今の事務所に入ったきっかけは?

真野:声優になれるオーディションを探していた時にワークショップを見つけて、その後に受けたオーディションでお声を掛けていただきました。お芝居を磨くつもりで通っていましたが、まさか事務所に所属できるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。

――ステイラックと言えば、浪川大輔さんが代表取締役を務める事務所。浪川さんとお仕事をすることもあるそうですね。

真野:はい。初めて現場でご一緒させていただいた時、いつもと雰囲気が違ったんです。普段は「頑張ってる?」って感じなのに、そういうフランクな感じではなくて。もしかしたら何かしちゃったのかな…と思って後から聞いたら、「緊張したよ! 一言一言発するたびにハラハラした」とおっしゃっていました。心配しながらも暖かく見守っていただいていたようです。早く安心していただけるようになりたいですね(笑)。

――心強い存在ですね! 小さい頃から声優に憧れていたということですが、アニメやゲームに触れることは?

真野:アニメは好きでした。よく見ていたのは、定番ですけど、セーラームーンとか。亜美ちゃんが好きだから、亜美ちゃんみたいに頭が良くなりたくて、たくさん勉強しました。

――普段はどんな子どもでしたか?

真野:家族の中では末っ子で、甘やかされていたと思います。4つ違いのお姉ちゃんのことが大好きで、何でも一緒じゃないとイヤなんです。中学生になったお姉ちゃんが遠くに遊びに行く時に、自分も行けると思ってるのに「まだ小学生だからダメ」って言われて泣いちゃったりして(笑)。今考えると、甘えん坊で親に申し訳なかったなって思います(笑)。お姉ちゃんのことは今でも大好きで、洋服を交換したり、一緒にご飯を食べたりします。

――大人になってから分かることってありますよね。子どもの時に好きだった物事は?

真野:私は活発なほうで、走ることが好きでした。50メートル走は遅かったんですけど、マラソンは得意で、全校女子の中で1位だったこともあって。私、考え事をしていると、つい体が動いて走り出してしまう癖があるんです。もしかしたら影響しているのかも!?

――考え事をしていると走ってしまう!?

真野:ダダダダッと駆け出してしまうんですよね。たとえ新宿とか渋谷のような街中にいても。家でも、ご飯を食べて家族が休んでいる時に、テーブルの周りを走っちゃうんです。小さい頃は怒られてましたけど、今は言われなくなりました。これが人とは違うことなんだって気づいたのは最近ですね(笑)。

――それがマラソンに影響しているのでしょうか(笑)。部活はやっていましたか?

真野:中学ではバレー部でした。でも身長が小さくて、高校でネックの高さが上がると打つことができなくなるので辞めて。高校生の時は、ダンスのスクールに通ってヒップホップを踊ってました。

――ヒップホップが踊れるなんてかっこいいですね。プロフィールの特技欄に書かれている「指ダンス」とは関係ないですか?

真野:関係ないです(笑)。指ダンスは指先を人の足のように動かすもので、ホームセンターでアルバイトをしていた高校生の頃、ヒマな時に隣にいたお姉さんが教えてくれました。事務所に入ってから特技として伝えたんですけど、マネージャーさんは誰もつっこんでくれなくて…。事務所では、誰も私の指ダンスのすごさを知らないと思います (笑)。認知度を上げるためにも、今度ツイッターにあげてみようかな(笑)。

――その時はぜひ反応してくれる人がたくさんいるといいですね。声のお仕事を初めてから出演作がじわじわと増えていますが、今でも忘れられないようなエピソードは?

真野:ちょうど2年前の「マギ シンドバッドの冒険」です。本当に初めてのアニメだったし、よく知っている作品だったので。最初は挨拶の仕方もわからなくて、マネージャーさんと一緒にご挨拶してました。でもブースの中では1人だから、入って来た方全員に挨拶しよう!と決めていました。でも今考えると、全然うまく立ち回れてなかったな〜と思います。

――この2年間、声優として変わってきていると思うことは?

真野:自分のことだけじゃなくて、他の方のお芝居から学ぼうと思えるようになりました。たとえば赤ちゃんの声でも、自分が思うパターンだけじゃなくて、他の人が思う赤ちゃんがいることを知って、それを今度やってみようと考えたりとか。最初はすごいな〜って眺めるだけでしたけど、それを自分にも取り入れたいと思える余裕が出てきたのかもしれません。これからは、「それでいい」じゃなくて、「それもいいね」って言われるように、見ている人やスタッフさんが求めている以上に魅力的なキャラクターを作り上げていくようになりたいです。

――挨拶の仕方もわからなかったところから、すごい進歩だと思います。プライベートについても伺いますが、毎日必ずしている習慣はありますか?

真野:納豆を食べます。体にいいかなと思って。ミーハーなのかもしれませんけど、テレビやネットで健康にいいって見聞きしたものはすぐに真似します。ブロッコリースプラウトとか、ココナッツオイルとか、アーモンドミルクとか。納豆もその1つです。美容の鍼なんかも、流行っているなら行ってみよう!って思います。美容やスキンケアも好きで、どちらかというとスッピンでいたいタイプなので、いつかスッピンで外を歩けるようになりたい(笑)。

――今でも十分歩けると思いますよ! では最近買ったものは?

真野:イベントや取材でみなさんの前に出ることが増えてきたので、久しぶりに洋服をたくさん買いました。服を買う時は妥協しないって決めていて、いろんなお店に足を運んだので、すごく体力が削られましたけど(笑)。私は身長が低くて、どうしても服が大きめになるんです。今日のように丈が短い服とか、大きめサイズでも可愛く着れることをいちばん大事にしています。

――休日はどんな風に過ごしていますか?

真野:パワースポットに行くのが好きです。これも本当にミーハーだと思いますけど(笑)。年越しには広島の厳島神社に行って、すごく感動しました! そこまで遠方はなかなか行けませんけど、1日お休みがあれば関東近郊の神社などに出かけます。広島は女友達3人で行きましたけど、近場には1人で行くことも多いです。御朱印帳やお守りとかグッズを集める感じではなくて、神社の写真を撮ったりしながら、しっかりパワーをもらって帰ります。

――これから声優としての目標を教えてください。

真野:私が演じることでキャラクターが魅力的になるよねって思ってもらえるような役者になりたいです。イワザルのように可愛い役だけじゃなくて、お姉さんも男の子も、私らしく演じられるような役者になっていきたいと思います。

【声優図鑑】真野あゆみさんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

真野あゆみ

真野あゆみ(まの あゆみ) ステイラック所属

真野あゆみ(まの あゆみ) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト