「山本彩乃」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/7/17

山本彩乃"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第192回となる今回は、「シュタインズ・ゲート・ゼロ」の天王寺綯役、「Tokyo 7th シスターズ」の堺屋ユメノ役などを演じる山本彩乃さんです。

――「シュタインズ・ゲート・ゼロ」が放送中です。なんといっても人気作品の続編で、話題沸騰していますね。

山本:このゲームが出るのを聞いた時に、もう終わっているお話なのに続編なの? とびっくりしました。牧瀬紅莉栖がいなくなってしまった世界線のお話なので。でも、またシュタゲの世界を味わうことができて嬉しいです。私としては、天王寺綯役として10年ほど携わっている作品になりますね。

――本当に長く続いているシリーズです。その理由として、どんなところがスゴイと思いますか?

山本:続編が出る時に「ん?」と思った人がいるかもしれませんけど、すべての場面にそれぞれ意味があるところがスゴイと思います。最初に綯を演じた時は、こんなに続くとは思わなかったんですけど(笑)。

――一番最初に関わったのは、2009年に出たゲームの時ですね。その頃から作品が盛り上がっていた感覚はありましたか?

山本:そうですね。ゲームが出たばかりの頃はXbox 360のみの販売でしたけど、5万部を突破したよ! ワーッ! となって。その後に出たPSP版やiOS版もすごく人気になって。はじめはコアな方々の間で盛り上がっていたのに、どんどん人気が広がっていったことを覚えています。

――今回のアニメ化で楽しんでほしいことは?

山本:正統続編なので、綯役としては、ゲームの時より他のみんなと深く関わりあうことができていて、綯はこういう人たちに囲まれて大人になったんだなということを、より深く理解しています。20歳くらいでJAXAで働くのって、普通に考えたら早すぎるじゃないですか(笑)。でも、ラボメンの技術開発や、そこで働くメンバーから影響を受けて、そういう道をたどるようになったんだなと実感してます。

――改めて、天王寺綯に感じている魅力とは?

山本:世界線によってはみなさんの中にトラウマが生まれていると思いますけど、王道の道を行けば、とってもお父さん想いでお掃除が大好きな、いい子ですね。

――自分と似ているところはありますか?

山本:若干人見知りなところは似てるのかな。11歳や12歳で大人たちの中にいれば当たり前ですけど(笑)。そんな中で、よく頑張っている強い子だなと思います。私は兄がいるので、妹としてお兄さんやお姉さんと話しているような気分になることもありますね。あと、彼女はゲームが好きなんです。向いてないかな?と思うようなゲームにも興味を持つところが似ていると思います(笑)。

――これだけ長く演じていると、日常生活の中でキャラクターを思い出すことも?

山本:ありますね。電車のホームでまゆりさんとポンとぶつかっちゃうシーンをいつも覚えていて、電車のホームに立つと、いつもニヤニヤしちゃいます(笑)。

――いつでも役が心の中に宿っているのですね。他にもたくさんの出演作品がありますが、どんな役を演じることが多いと感じますか?

山本:元気系、おっとり系が多いです。そういう意味で、意外な役どころは「閃乱カグラ」の四季役。ギャルだから、しゃべる言葉もギャル言葉で、発音のニュアンスで迷うことがあったらスタッフさんと相談しながら演じています。そういう道をまったく歩んでこなかったので、ギャル言葉を喋っている自分を客観的に見ると不思議に思うことがあります(笑)。

――意外な役どころはギャルの役。では、ファンの方に知っていただくことが多い出演作は?

山本:「ハナヤマタ」と「Tokyo 7th シスターズ」です。「ハナヤマタ」の梶原亜里沙ちゃん役は、みなさんから「バンドかっこよかったよー」って言っていただいたことを覚えてます。ヤヤちゃんバンドのベースだったんですけど、学生の時に軽音部だったので、実際にイベントでも演奏させていただいて。それを見てくださった方から「ハナヤマタで知った」と言っていただくことが多かったですね。

――ナナシスの堺屋ユメノ役は?

山本:ナナシスは、いつもとは違うファン層の方々がいらっしゃるイメージ。たとえば、音楽が好きな方とか、女性の方もたくさんいらっしゃって。7月に初の武道館ライブがあるんですよ。それを聞いた時は嬉しくて、思わず拍手しました(笑)。前回の幕張メッセでも、お顔が見えないようなところまでお客さんがいらっしゃる感覚でしたけど、今度はどんな光景なのか…。幕張のステージはフワッフワしているうちに終わってしまったので、今度はもっと役としてシャキッと立って、しっかりとパフォーマンスしたいです。

――ステージの上からお客さんのお顔をよく見ているほうですか?

山本:私、ずっと見ているみたいで。ステージの録画を見直すとずっと下を向いていることがあるので、ちゃんと上を向かないとな〜と思います(笑)。

――ユメノちゃんとしてステージに立つ時に心がけていることは?

山本:歌っている時はキャラクターになりきって、フリートークみたいに山本に戻っていい瞬間でも、半分はユメノちゃんがいることを意識してます。それと、ユメノちゃんはとにかくハイテンションなので、後半まで体力をとっておくようにしてます(笑)。私とユメノちゃんは似ているところがあるので、オンオフの切り替えに難しさを感じることはないですね。かわいい女の子を「かわいいね〜」って愛でるようなところが私にもあるんですよ。アイドルの写真を見ながら「この角度いい!」っていうような(笑)。

――武道館ライブ、楽しみですね。小さい頃のことも伺いたいのですが。プロフィールに書かれた「ピアノ、バレエ、バトン…」という特技からすると、習い事をたくさんしていたんでしょうか。

山本:そうですね。ピアノ、バレエは幼稚園から小学6年まで習ってました。ピアノは、クラシックで飽きてきちゃって、自分で弾きたい曲の楽譜を持っていった記憶があります。ミュージカルの曲とか、J-POPの曲とか。それがあったから長く続いたのかもしれませんね。覚えているのは、劇団四季の「キャッツ」の楽譜。バレエをやっていたから、おじいちゃんがよくミュージカルに連れていってくれてました。

――学生の時の部活は軽音部でしたね。

山本:中学高校と、部活でバトンとベースをやってました。同級生とバンドを組んで、ガールズバンドだけど女性ボーカルにこだわらず、スピッツとかthe brilliant greenとか、好きな曲をコピーしてました。

――もともと表現することや人前に出ることが好きだった?

山本:振り返ってみるとそうかもしれませんね。人前に出るのは得意ではないはずなんですけど、不思議と。

――学生の頃、友達の間ではどんなタイプだった?

山本:何をして遊ぼうって決めるタイプだったと思います。鬼ごっことか、おままごととか、一輪車とか。リーダーではなくて、提案するのが好きだったのかな。

――そんな学生時代を過ごしながら、声優を目指そうと思った理由は?

山本:そう思ったのは、高校を出て19歳くらいの時なんです。友達から借りた「ときめきメモリアル Girl’s Side」にはまってから、声優さんっていう職業の人たちが演じていることを知って、二次元の世界に行ってみたいなって思いました。その時出演させていただいたラジオで、ある声優さんから「間接的だけど、声優をやっていたらアニメの中に入れるよ」って言われたこともきっかけになっていますね。

――声優に興味を持ってから、アニメやラジオに触れることは増えましたか?

山本:ときメモをきっかけにアニメをバーッと見ましたね。大好きなのは「カードキャプターさくら」。他にも「十二国記」「攻殻機動隊」「スラムダンク」…ジャンルにこだわらず、好きでしたね。6つ違いのお兄ちゃんがいて、家に置いてあるもの全部見たっていう感じです。

――趣味の欄に「ゲーム、アニメ鑑賞」とあるのは、そこから始まっている?

山本:そうですね。それまではけっこうアクティブだったんですよ。釣りに行ったり、海に行ったり、リア充してたんですよ。今は外で遊んでいる時間があるなら家でしたいことがたくさんあって、完全にインドアになりました(笑)。趣味の欄に書かれている「インターネット」は、事務所に入った頃、ニコ動がすごく好きで、「作ってみた」とか「歌ってみた」とかボーカロイドを見ては、コメントを書いてました。

――所々で音楽のお話が出てきますが、好きな音楽は?

山本:ミュージカルからボカロまで。すごく好きなのはサンホラ(Sound Horizon)。1枚通して聴いて楽しいと思うのは、「Marchen」っていうアルバムですね。好きな曲を選ぶとしたら「石畳の緋き悪魔」。いつもライブに行きたいな〜と思いながら、ライブ映像を見てます。

――最近の休日の過ごし方は?

山本:映画を見るか、アニメを見るか、ゲームをするか。映画は家で洋画を見ることが多いんですけど、大好きな阿部寛さんが出ている作品は映画館に見に行きます。この前は「祈りの幕が下りる時」を見に行って、大泣きしました。夏に公開される「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」も楽しみにしてます!

――最近買ったものは?

山本:鍋一式をティファールに新調しました。取っ手を外せるから、冷蔵庫にそのまま入れることができて便利なんですよ。この前は、きのこがたくさん入った煮物を作りました。きのこ大好きです。

――「これがないと生きていけない」という習慣はありますか?

山本:それはやっぱりスマホ! それから、ダイドーのジャスミンティー。もともとサントリーのジャスミンティーが好きだったのに、商品がなくなってしまって。味が似ているものを探して行き着きました。これがないと生きていけません(笑)。

――これから挑戦してみたい役は?

山本:かっこいい悪役を演じてみたいです。どちらかというと、正義側にいるキャラクターが多かったので。悪役といえば、マイメロに出てくるクロミちゃんが好き。いつもライバルのマイメロにつっかかるんだけど負けちゃうんです(笑)。悪役でどんな感情が出てくるのか、自分でも興味深いですね。いつも「怒ることあるの?」って聞かれますけど、そう言われてみると、怒ることがないのか、怒っても忘れちゃうのか、よくわからなくて(笑)。悪役を演じたら、怒りのような感情も私の中にきちんと残していけるような気がします。

――アニメやゲーム以外に、実写やラジオなどもこなしていらっしゃいますが、次に挑戦してみたいお仕事はありますか?

山本:お仕事ではないんですが…16歳の時から働いていて普通のアルバイトをしたことないので、バイトを体験してみたいですね。子供の時、パン屋さんとかケーキ屋さんになりたかったんですよ。レジ打ちが大変だよって言われるんですけど(笑)。

――雑誌の企画などで実現しそうですね! 最後に声優としての目標を教えてください。

山本:これからも楽しくお仕事をしながら、ずっとみなさんに応援し続けていただけるように頑張らないと、と思います。「楽しく」というのは、自分がイヤだなと思っていたら、なんとなくその気持ちが相手にも伝わってしまうと思うんですよ。だから、どんなお仕事も心から楽しめるように心がけています。

【声優図鑑】山本彩乃さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

小山百代

山本彩乃(やまもと あやの)アミュレート所属

山本彩乃(やまもと あやの) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト