「岩倉あずさ」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/9/3

岩倉あずさ"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第196回となる今回は、『ときめきアイドル』の日毬みさき役や、ゲーム『WAR OF BRAINS』のチロル役/ヘルメス役などを演じている岩倉あずささんです。

――水色が好きだという岩倉さんらしく、今日の衣装もブルーですね!

岩倉:はい。撮影のために買いに行ったブルーの服と、相性が良さそうなベルトと日傘を合わせてみました! もともと洋服を選ぶのが好きで、この前も成人式で着る振袖を選んできたんですよ。古典柄が好きなので、渋くなりすぎないように色はかわいめにして。襟のところに重ねる小物には、『ときめきアイドル』の日毬みさきちゃんのイメージカラーのオレンジをワンポイントに入れました。喉元に暖色を入れると華やかになるし、みさきちゃんのことを感じていられるから良かったーって思ってます(笑)。

――話が出たのでお伺いしますが、『ときめきアイドル』の日毬みさき役は、声優として初めてのオーディションで決まったキャラクターだそうですね。

岩倉:演技の経験はなかったけど、どうしても演じたかったので、みさきちゃんが着てそうな服を着て、同じ髪型をして、オーディションに行きました。じつは、事務所に所属してからすぐに受けさせていただいた役で。もし事務所の契約が1週間ずれていたら決まっていなかったという運命的な出会いだったんです。

――演じてみてどうでしたか?

岩倉:みさきちゃんのことが大好きなのに、そのいいところをまだ10%も出せていないって最初は思って。私は普段、自分のこととなると雑になるんですけど、「みさきちゃんを演じてくれて良かった」って言われるように、演技も歌もうまくなりたいって思いました。今思えば、声優としての命をみさきちゃんに吹き込んでもらったような気持ちです。だから、とっても大事な、愛娘のような子です(笑)。

――「子どもの頃から役者をしているみんなの先輩」という設定ですが、みさきのどんなところが好き?

岩倉:最年少だけど、子役をやっていたから意外としっかりしていて。でも、動物さんのことが大好きで…。大人っぽい中にも子どもらしさが見える、じつは等身大の中学生っていうところがすごくかわいい。私、妹がいるんですけど、妹に重ね合わせちゃうような愛されキャラですね。

――ゲーム『WAR OF BRAINS』ではチロルとヘルメスの2役を演じています。

岩倉:どちらも悪役っぽいキャラクターで、今までは敵っぽい役を演じたことがなかったので、最初にお話をいただいたときは意外でした。でも、いつもと違うお芝居ができて面白かったです。演じているうちに、なんとなく顔が悪くなってくるというか(笑)。同じ作品で2役演じるのってやっぱり難しくて、切り替えが大変でした。先にチロルを読んで、一度リラックスしてからヘルメスを…。緊張しいなので、とにかくリラックスが大事なんです(笑)。

――緊張しているように見えませんね。

岩倉:今は少し慣れてきました(笑)。話すのが好きなので、話し始めるとリラックスできるんです。チロルとヘルメスの収録のときも、同じ事務所の仲間が待合室にいてくれたので、1人で演じるよりもリラックスできました。

――声優を目指したきっかけは?

岩倉:もともと歌がすごく好きで、中学1年くらいからアニソンシンガーになりたかったんです。アニメが好きになったきっかけは、幼稚園の頃にハマった『カードキャプターさくら』です。その後、外遊びばかりしているような時期もあったんですけど、小学5年のときに『けいおん!』の再放送を見て。音楽もいいし、可愛い女の子がいっぱいいるし、アニメはやっぱり面白いなって。

――最初になりたかったのはアニソンシンガーだったんですね。

岩倉:はい。でも、小学6年生の時、手術じゃないと治らないような声帯結節が喉にできてしまって…。高音がまったく出ないんですよ。中学校3年間、合唱部にいたんですけど、パートはずっとアルトで、力強く歌い上げるような歌がまったく歌えなくて、結局手術をして治りましたが、すごくつらい思いをしました。もともと個性的な声だって言われるし、褒められることばかりではないけど、その声を生かすお仕事につくにはどうしたらいいんだろうって考えて、声優にたどりつきました。やっぱりアニメが好きだったし、『アイドルマスター』や『ラブライブ!』が流行っていて、キャラクターを演じながら大好きな歌を歌えたらいいなって思いました。

――声優として影響を受けた作品は?

岩倉:やっぱり『カードキャプターさくら』の影響は大きいと思います。主人公のさくらちゃんも、声を担当していらっしゃる丹下桜さんのお芝居も、すごく可愛くて。声優さんによってキャラクターの魅力があんなに引き出されるなんて、すごいですよね。

――2016年にオーディション「アニストテレス」でファイナリストに選出されています。その時の思い出は?

岩倉:一般のお客さんも参加できる公開型の最終審査だったので、自分をどう見せたいか、どう見てもらいかを一番に考えました。私はアイドル系の作品のキャラクターを演じることが一つの目標だったので、かわいいワンピースを着て、髪もクルクルに巻いてもらって。周りは、素のままを意識していた人が多かったけど、私はこうだから!っていう信念を持っていました。自己プロデュースが好きで、自分をどう見せるかもそうですが他の人に対しても考えるのも好きなんですよ。もちろん声優としてきちんとお仕事ができるようになったらですが、プロデュースにも興味があります。

――もし育てるとしたらどういう人を?

岩倉:人として当たり前のことができる声優さんを育ててみたいです。親みたいなこと言いますけど(笑)。もちろん声優って演技力とか歌唱力が大事だと思うんですけど、人と人がつながっていくお仕事なので、人間的な部分も大事なんじゃないかなあって。「アニストテレス」で、先輩の伊波杏樹さんが最終審査のゲストMCをしてくださったんですが、まだ事務所に所属するかどうかわからないような私たちにもとても丁寧に挨拶してくださったのを見て、すごく感動したんです。

――育ててみたい声優像は、自分の理想の姿でもある?

岩倉:そうですね。私も、感謝の気持ちを忘れない人になりたいので。そして、自分が経験したことを他の人にも伝えていけるような立派な声優になりたいです。

――趣味の一つは「可愛い女の子を探すこと」だそうですが、お話の中にもちょくちょく可愛い女の子のお話が出てきましたね。

岩倉:可愛い女の子、好きです! キラキラしてるのが好きなんです。アイドルも好きだし。可愛い女の子であれば、2次元も3次元も関係なく(笑)。

――普段聴いている曲もアイドル系が多い?

岩倉:曲はジャンルにこだわらず好きですね。今、Twitterで「♯あずさうんど」っていうコーナーをやっていて、私が気まぐれでおすすめの曲を紹介していくんですけど、この前はSMAPさんの曲を紹介しました。『雨がやまない』っていう昔の曲。音楽って、時代や言葉の枠を超えて楽しめるツールだから、そこがいいなって思います。

――気になる音楽はどういうところで見つけているの?

岩倉:youtubeを見たり、親が車の中で聴いているCDや有線の中からいい曲を見つけたり。飲食店でいい曲が流れていたら店員さんに聞くこともあったんですけど、最近は流れている曲をスピーカーに聴かせると、その曲を当ててくれるアプリがあるので、多用してます(笑)。

――Twitterでファンの方と積極的にコミュニケーションを取っているんですね。

岩倉:みなさん、とても優しくて、感謝の気持ちしかないですね。私、こんなポンコツなひよっこなのに(笑)。時々、みなさんの応援にあんまりお返しできていないなって、悲しくなることもあるんですけど…。でも、みなさんから「もっと自信を持ってほしい」って言われることがよくあるので、その言葉を信じて、これからは少しずつ自分のことを褒めながら、堂々としていられるように変わっていきたいです。
演技もまだまだだし、へこむことばっかりなんですけどね(笑)。演じるキャラクターに生き生きしていてほしいから、そのためにも自分に自信を持たないと!

――ポンコツなところがあるんですか? すごくしっかりしているように見えますが…。

岩倉:どんなことも自分が納得するまでやるのでストイックって言われることもありますけど、けっこうポンコツなんですよ。今日も撮影で髪飾りが取れちゃったりとか(笑)。あと、ときめきアイドルのオーディション用のテープに声を吹き込んだとき、納得できるような演技ができなくて。しょげながらマネージャーさんと駅まで歩いていたんですけど、気を取り直して「でも私すごくやりたいんで、頑張ります! お疲れ様でした!」って爽やかに帰ろうとしたら、パスモがピーって鳴って改札を通れなかったっていう(笑)。

――(笑)。これからどんな声優を目指していきたい?

岩倉:演技力も歌唱力もアップできるように努力して、人としても「あの子、いいよね」って言われる人になりたいです。そのためにも、思いやりと初心を忘れずに、人とのつながりを大切にしていきたいです。それから、一つでもいいから、自分にしかないものを出せるようなハマり役を見つけて、その役を極めていきたいです。キャラクターになりきるとき、個性を消すことも大事だと思いますけど、「自分らしさ」はずっと持っていたいです。

――演じてみたい役どころは?

岩倉:ずっと憧れているのは、『ラブライブ!』の矢澤にこちゃんみたいな役。話すのが好きなので、ラジオもやってみたいです!

――最後に、記事を読んでくれた方にメッセージを。

岩倉:いつも応援ありがとうございます! 私が普段ポンコツなことはご存知だと思いますが、Twitterでは恥ずかしくてお話しできないような岩倉あずさ自身のことも、お話しさせていただきました(笑)。もっと好きになってもらえたら嬉しいなって思います。今は、みなさんと一緒に過ごせる楽しい時間を増やしていくことが目標です。これからもよろしくお願いします!

【声優図鑑】岩倉あずささんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

岩倉あずさ

岩倉あずさ(いわくら あずさ) ソニー・ミュージックアーティスツ所属

岩倉あずさ(いわくら あずさ)Twitter

◆撮影協力

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト