「森下来奈」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/11/19

森下来奈"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第207回となる今回は、『アイドルマスターシンデレラガールズ』鷹富士茄子役、『8 beat Story♪』虎牙ミント役などを演じている森下来奈さんです。

――「来奈」と書いて「らな」さんとお読みする名前はめずらしいですね。

森下:宮崎駿さんの『未来少年コナン』っていうアニメがあって…、そのヒロインのラナっていうキャラクターからつけたって親から聞いてます。自分の名前をとても気に入っているので芸名は作らずにそのまま『来奈』で仕事をしていこうと思ってました。

――アニメのキャラ名、ということは、ご両親がアニメ好き?

森下:そうですね。母がジブリとかディズニーが好きで。お姉ちゃんの名前はメイです。トトロの。

――姉妹ともにジブリ(笑)! 今年『アイドルマスターシンデレラガールズ』で鷹富士茄子役に抜擢されましたが、役が決まった時の感想は?

森下:一番はやっぱり驚きました。ほんっとうにびっくりしました。連絡を受けた時に「え〜! え〜!」としか言えなくて(笑)。キャラクターを初めて見た時は、おめでたい名前だなと。名前からしてご利益がありそうだったので、また驚きました。この作品は本当にたくさんの先輩方がいらっしゃるので、いろんな方にお会いしてお話が聞くことが楽しみです。

――実際にも幸運の持ち主という設定がありますね。

森下:私はいつも周りの人から幸せをいただくことが多いんですけど、茄子ちゃんは自分から周りの人たちを幸せにしていて。茄子ちゃん自身、いつも幸せなのかなって。だから、「しあわせーっ!」と思いながら演じるようにしています。私も、普段から幸せだなって感じやすい単純なタイプなので、その気持ちをいつもの倍くらいにして(笑)。

――森下さんといえば、『8 beat Story♪』の虎牙ミント役も。アニメーションへの出演はこれが初めてだったそうですね。

森下:今までナレーションや映像のお仕事が多かったんです。キャラクターを演じるっていうことで、お芝居というより、どうすればミントちゃんになれるんだろうっていうことを悩みました。ミントという女の子の人生を歩むような覚悟でいたほうがいいのかなと思って。

――森下さんの中にあるミント像とは?

森下:まず、わかりやすいのは中二病っぽい(笑)。それから、かっこいいお姉ちゃんのことが大好き。悪い自分がかっこいい時期ってあるじゃないですか。攻撃的な自分がかっこいい、そういう感じなのかなって。だけど、お姉ちゃんのお世話をしたり、家事をやったり、優しくて家庭的な一面もあるので、そういうギャップも可愛いなって思いました。いつも強がってるけど意外と打たれ弱いんだろうなって考えたりとか。いろいろ想像しながら演じています。

――ゲーム内ユニット・2_wEi(ツヴァイ)に所属していますが、楽曲の特徴は?

森下:8/pLanet!!のライバルキャラで、アイドルとは思えないハードロックが魅力かなと思っています。歌詞の内容も、絶望を歌ってたりとか、闇深い攻撃的な歌詞が多いので、難しいけど楽しいですね。

――レコーディングはどうでしたか?

森下:たぶん、歌ってる時にめっちゃ睨みが効いていたと思います(笑)。スタッフさんからも「もっと攻撃的に!」「もっと喧嘩を売ってる感じで!」と言われて。ちょっとでもやわらかい雰囲気が出てしまうと、「優しさが出てる。それはいらないよ」って。先日のライブに家族や友人も来てくれたんですけど、表情がいつもと全然違ってびっくりしたって言われました(笑)。2_wEiの曲を歌ってる時は、自分の中でスイッチが入るのかな〜と。

――ステージで歌った時の感想は。

森下:あっという間に終わってしまって、あんまり覚えてないんです。ただ、曲が始まってからは意外とお客さんの顔を冷静に見られていて。歌い終わってから「ああああ〜」って、緊張が解けたのか泣いてしまいました。その時の動画がTwitterにアップされてるんですよ。相方のまいちゃ(野村麻衣子)に「パフォーマンスが終わったら絶対に泣くと思う」って、歌う前に話していたんです (笑)。

――ゲーム『8 beat Story♪』をどんな風に楽しんでほしい?

森下:ただ歌っているだけではなくて、キャラクターそれぞれが歌を通じて戦ってるんですよ。2_wEiは特に、歌で自分たちの存在を証明しているような子たちで。ただ可愛い、ただかっこいいだけではなく、歌を聴いてグッときたり、パフォーマンスを見て熱くなってもらえたら嬉しいです。

――次に、声優を目指したきっかけを教えてください。

森下:アクションが好きで、小学生の頃にハリウッドスターになりたいと思っていて。たぶん、自分以外の何者かになることに憧れていたんだと思います。でも、子供心にも、英語が喋れないし、お金がかかるし、現実的じゃないなと考えて(笑)。海外の映画を見て、この人なんで日本語を喋ってるんだろうって思った時に、初めて声優という仕事を知りました。それからアニメも見るようになって…。吹き替えなら外国人にもなれるんだ! みたいな単純な思いもあったんだと思います。

――アクションが好きというのは、趣味欄にある「ヒーローショー鑑賞」と関係ありますか?

森下:そうですね。中学の頃から特撮モノを見るのが好きになって、ヒーローショーを見るようになったのはその頃からです。ストーリーというより、派手でかっこいいアクションを見るのが好きで。高校生になってからヒーローショーのバイトもしてました。MCのお姉さん役でしたけど。未経験者OKだったので、アクターさんとしてアクションを教えてもらえるのかなと思ったら、なぜかお姉さん役に(笑)。

――子供時代はどんな女の子でしたか?

森下:小学校の時は学級委員をやってました。率先してみんなをまとめるというより、実は周りの人にサポートされているような学級委員だったと思います(笑)。

――学生の時に夢中になっていたものはある?

森下:高校に入ってからはもう、声優を目指すことに必死でした。養成所に通いたいからバイトを頑張りました。本当は2年生から通いたかったんですけど、なかなかお金が貯まらなくて3年生になってやっと貯まって、親に「授業料も交通費も貯まったから行ってきます!」って、NOとは言わせない勢いで伝えました(笑)。それから毎週、高速バスで岐阜から東京の養成所に。

――高校と養成所を両立させて、無事に声優の道に進むことができたのですね。次に、プライベートについても伺いますが、最近はまっていることは?

森下:ヒーローショーは今でも見に行ってます。アクションが本当に好きなので、生でアクションが見られるのなら、どこへでも行きたい(笑)。ライダー、戦隊、ウルトラマン、なんでも見ます。

――ヒーローショーの面白いところって、やっぱり生で見られるところ?

森下:それはありますね。映像とはまた違って。それに、痛々しい感じじゃなくて、かっこいいと思える感じがすごいなあって。戦隊ものはポーズがあるところが歌舞伎の見得みたいでかっこいいし、キャラクターごとに動きが全然違うのもかっこいいし。上京してからはシアターGロッソへよく行きます。2階以上の高さから飛び降りたり、ワイヤーアクションをしたりして、すごいんですよ! 見た後はテンションが上がって、帰ってからなぜかベッドで無駄に受け身を取ってます。受け身くらいしかできないので(笑)。

――攻撃するほうではなく(笑)。趣味欄にある「食べ歩き」は今も続いている?

森下:今でも好きですね。量もけっこう食べますよ。この前もステーキを400g食べました。今日の撮影で外に出た時も、服より美味しそうなお店をチェックしちゃいました(笑)。食べるために遠出をするのも好きで、この前も、かき氷を食べるために日光に行ってきました! そういう旅に付き合ってくれる先輩方や友達が多いので、それが嬉しいなって、周りに恵まれているなって、いつも思います。

――最近はどんな人と?

森下:斎賀みつきさんによくドライブに連れてってもらっていて、この前はラーメンを食べに駿河湾まで行きました!日帰り温泉やディズニーにもよくご一緒させてもらってます。

――休日は外に出てることが多い?

森下:出ていたいですね。家で海外ドラマを見たりするのも好きですけど、できれば人と会っていたいです。上京してからすぐにこの世界に入ったので、大学に行っている周りの友だちに比べると、社会経験が少なくて、自分の中の引き出しが少ないなって感じるんです。それだったら、いろんな場所に行って、いろんなものを見て、経験を積んでいこう!と。普段幸せに暮らしているっていう経験によって、ナレーションやお芝居に深みが出てくるといいなあと思ってます。

――お仕事で音楽に関わることが多いと思いますが、好きな音楽は?

森下:ディズニーの音楽をよく聴いてます! キャラクターはドナルドが好きなんですけど、音楽はプリンセス系が多いですね。『リトルマーメイド』とか『美女と野獣』とか。いろんな曲が入っているのをループして聴いてます。アトラクションの曲も入っていて、新幹線に乗った時にスプラッシュ・マウンテンの音楽を聴いたときはちょっと怖かったです。 落ちる、落ちる!って(笑)。あ、今日のネックレス、じつは『くまのプーさん』なんですよ。

――気づきませんでした! さりげなさがいいですね(笑)。自分の声の魅力はどんなところだと思う?

森下:もともと自分の声はあまり好きではなかったので、ナレーションとかキャラクターを演じた時に、わたしの声を好きだっていってくれる方がいらっしゃることが嬉しくて。こういう響きがいいんだよ、とか、そういうお話しを聞きながら、もっと自分の良さを知っていけたらいいなと思います。

――ナレーションからアニメーションへ、声優としての幅が広がっていますが、これから力を入れていきたいことは?

森下:もちろん、今までやってきたナレーションのお仕事は大好きなので続けていきたいですし、声優を目指した頃から好きだった吹き替えのお仕事もしたいです。自分の中で培ってきたものをどんどん出せるようになって、もっともっとお仕事の幅を広げられるように頑張りたいです。

――アニメで演じてみたいキャラクター像はありますか?

森下:自分と全然違うキャラクター、ですね。似ているキャラクターのほうが演じやすさはあるかもしれないけど、かけ離れている役のほうが演じていて楽しそうだなって。『8 beat Story♪』のミントちゃんは本当に私とかけ離れているから、そんな返しするんだな〜みたいに感じられるのが楽しいんですよね(笑)。

――最後に、このインタビューを読んでいる方にメッセージを。

森下:まだ私のこと知らない方もたくさんいらっしゃると思います。これからたくさんの人に私の声をお届けできるように頑張っていきたいと思いますので、見守っていただけたら嬉しいです!

【声優図鑑】森下来奈さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

森下来奈

森下来奈(もりした らな)俳協所属

森下来奈(もりした らな)Twitter

◆撮影協力

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト