【インタビュー】私立恵比寿中学・真山りか。グループの10周年と変化への思い

エンタメ

2019/10/13

 2019年8月4日に結成10周年を迎えたアイドルグループ・私立恵比寿中学(以下、エビ中)。ももいろクローバーZ(ももクロ)らを擁するスターダストプラネットの一翼を担う1組だ。

 10年間と一言でいうのはたやすいが、彼女たちの歴史は語るに余りある。結成から現在まで幾度かのメンバー変遷をたどった同グループだが、道中では、さいたまスーパーアリーナなど大規模なライブ会場へ飛躍し、念願だった音楽番組への出演を果たすなど夢を実現してきた一方で、ときにメンバーの“死”に見舞われるなど、けっして順風満帆に進むばかりではなかった。

 そんな彼女たちの足跡を記した書籍『私立恵比寿中学HISTORY 幸せの貼り紙はいつもどこかに』(東京ニュース通信社)が発売された。現在もなおグループを支えながら活躍するメンバーや元メンバー、スタッフや家族からの長期取材による証言も編み込まれた本書は、結成から現在までの局面ごとに彼女たちが何をどう感じとっていたのか克明に記録された、ファン必携の1冊。

 10周年の歴史をたどったこの書籍が出版されてからも、彼女たちはなおも走り続けている。では今、メンバーは何を思っているのか。結成初期からの歴史を知るメンバー、真山りかさんに話を伺った。

■10周年を迎えるまでエビ中を表せる言葉がなかった

――長期取材により制作されたという『私立恵比寿中学HISTORY 幸せの貼り紙はいつもどこかに』ですが、インタビューではどのようなことを語りましたか?

真山りか(以下、真山):取材では、自分たちの内面をていねいに掘り下げていただきました。私は結成当時に何があったのか、その瞬間に何を思っていたのかという話や、メンバーとケンカした思い出、といっても子ども同士のケンカレベルの話ではあったんですけど、とにかく歴史を振り返りながらお話を聞いていただき、色々と思いが巡るところもありましたね。

私立恵比寿中学の最年長メンバー・真山りか。グループ内の制度では出席番号・3番

――活動を振り返ると、今年は“10周年”というキーワードがしきりに強調されてきました。その言葉にはどんな思いがありますか?

真山:今年に入るまでは、私立恵比寿中学といえば「◯◯」と表せる言葉がなかった気もするんです。それこそ過去のツアータイトルでも「エビ中ってなんか説明しづらいけど見とかなきゃ損なグループなんだって!」(2017年秋)と、自分たちで言っていたほどだったので(笑)。

 でも、その空気感のまま10年間も続けてこられたグループは、自分たちだけだと思うんですよね。それは本当に周りで支えてくださる方々がいたからだったと、10周年のイベントなどを経た下半期からようやく実感が出てきて。まだ「エビ中とは何ぞや」の答えにはたどり着いていないんですけど、振り返るとこの10年間は人に育ててもらってきたと思っているし、まだまだ私も成長途中だなと感じています。

――アイドルのみなさんへ取材するとき、聞き手としては「自分たちの武器は?」という質問をよくしがちなんですが、ぶっちゃけてその手の質問には困ってましたか?

真山:じつは、いまだにめっちゃ困るんですよ(笑)。でも、今年に入ってから開催した自分たち発信のフェス「『MUSiC』フェス〜私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫〜」(2019年6月)で、ほんのわずかだけど「エビ中とは何ぞや」のヒントが見えた気がします。

――「『MUSiC』フェス」は楽曲を提供されているアーティストの方々など、総勢11組をゲストに招いての公演でした。感想は?

真山:人生で一番印象に残ったイベントでした。それまでは日本武道館への思い入れが強かったんです。初めて自分たちが立てた指原(莉乃)さんプロデュースの「第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜」(2012年6月)で「エビ中として絶対にワンマンで立ちたい!」と強く思い始めた場所でもあったので。

 今でも「武道館は大切な場所」という思いは変わらないんですけど、それを上書きするような感動が「『MUSiC』フェス」にはあったんです。

 イベント自体、私たちがたくさんのアーティストさんにお世話になってきた証だったし、他の活動にしても今年は“対バン”のイベントが多く、自分たちが“誰かの力を借りる形での公演”が目立ったのも10周年イヤーの印象なんですけど、まさにその集大成だったんですよね。

 他のアーティストのファンの方々も最後まで残って私たちを見守ってくださり、客席には、昔よく自分たちのライブを観に来てくれていたというファンの方々もいて…。「これが10年間という歴史なんだ!」と思えたし、終わってからもただただ充実感を味わっていました。