「私にとって永遠にかわいい子どもみたいな存在」『黒猫ろんと暮らしたら』著者が語る、幸せにあふれる猫との毎日

暮らし

公開日:2021/7/16

 ろんちゃんと暮らし始めてから、猫優先のライフスタイルを貫くAKRさん。以前、毎日出勤して働いていたとき、日中寂しい思いをさせないために、一人暮らしをやめて実家へ戻る決意をしたこともある。そんなAKRさんにはほかにも、ろんちゃんと一緒に暮らすうえで心がけていることがあるという。

「まずは、たくさんコミュニケーションをとることですね。私がろんのほうに顔を近づけると、鼻と鼻をくっつけて挨拶してくれるんです。たまに、ろんのほうから鼻を空中に突き出して『挨拶待ち』してくれることもありますよ。それと、危ないこと以外なら何をしてもほめてあげること。たぶんろんは、自分の名前の次に『えらいね』という言葉をたくさん聞いていると思います(笑)。そのおかげか、最初は私の顔色を伺ってばかりだったのに、今ではやりたいようにやっていますよ。でも、基本的には穏やかな性格なので、ろんが怒ったところを見たことはありません。気分が乗らないときに撫でてしまっても、じわっと『忍耐!』みたいな顔をして受け入れてくれます(笑)。だからこそ、顔色や雰囲気をしっかりと観察して、ろんの気持ちを最大限尊重できるようにしているんです」

鼻チューは朝と夜欠かさずしているふたりのあいさつ。
『黒猫ろんと暮らしたら3』より

 お互いが気遣いあって暮らしていることがよくわかるエピソードだが、そんな1人と1匹の関係性についてAKRさんは「家族とか親子に近い気がする」と語る。

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「ろんには、自由にのびのびと楽しく、そして健康でさえいてくれればいいと願っているので、まるで自分の子どものような感覚です。生後半年ごろに引き取って6年半、今ではもう7歳になったので、ふとした瞬間に『ずいぶん大人な顔になったね』と、涙腺が緩むこともあります。そんなときにかぎって、子猫のようなキョトンとした顔をしたりするので、『やっぱりろんは、私にとって永遠にかわいい子どもみたいな存在だな』と、さらに目頭が熱くなります。ただろんも、私の体調が悪いと寄り添って寝てくれたり、姿が見えないと探しに来てくれたりするので、自分のほうが保護者だと思っているのかもしれません(笑)」

『黒猫ろんと暮らしたら2』より
ろんは大好きなねずみのぬいぐるみといつもいっしょ。

 AKRさんの話を聞いていると、言葉の端々にろんちゃんへの大きくて深い愛があふれていて、こちらまで幸せな気持ちになってくる。そこで最後に、愛するろんちゃんのかわいさについて、思う存分語ってもらった。

「いつでもどこでも一緒にいたがる甘えん坊なところや、優しくてほがらかな性格もろんのチャームポイントです。怒ることを知らないんじゃないかというくらい、いつも穏やかにふるまってくれています。ただ、これからろんが嫌なことは嫌だとはっきり意思表示するようになったとしても、『自分の気持ちをしっかり出せてえらい!』と、よろこんで受け入れますけどね。結局のところ私は、『ろんなら、何をしてもかわいいし、どんなところも大好き!』なんだと思います(笑)」

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『黒猫ろんと暮らしたら3』