累計330万部突破の話題作『墜落JKと廃人教師』最新18巻登場! 同日発売のsora最新作『片翼のドロップス』は“飛べない”ヒロインの物語?

マンガ

公開日:2023/12/21

墜落JKと廃人教師
墜落JKと廃人教師』18巻(sora/白泉社)

 2023年12月20日(水)に、漫画家・soraの人気コミックスが2作品発売された。一つは『墜落JKと廃人教師』の最新18巻、もう一つは新作シリーズ『片翼のドロップス』だ。両作品を通して、soraが紡ぎ出す魅惑の物語を堪能しよう。

 もともと『墜落JKと廃人教師』は、2017年に全3回の集中連載としてスタートした作品。今でこそ累計330万部を超える人気作だが、本連載は集中連載からおよそ1年も後のことだった。なお、2023年4月には「HiHi Jets」の橋本涼と髙石あかりを主要キャストに迎えて実写ドラマ化も果たしている。

 そんな同作は、ひと言で説明すると“JKと教師の吊り橋効果ラブコメディ”。物語は失恋を苦に自殺しようとしていたネガティブ女子高生・扇言(みこと)が、物理教師の灰葉仁(はいばじん)に引き止められるところからスタートする。「死ぬ前に俺と恋愛しない?」と持ちかけられた扇言は、当惑しながらも次第に灰葉に心惹かれていく。

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 今回発売された最新18巻では、いつも以上に愁いを帯びた扇言が、灰葉に「ほんものの恋人にしてくれませんか」と告白。彼女が放ったその言葉の意味とは――?

 一方で対する灰葉は、SNSで何やら不審なワードを検索しているよう。曖昧な関係の2人はついに答えを導き出せるのか、今巻も例に漏れず“吊り橋効果”満載のストーリーが展開されていく。

片翼のドロップス
片翼のドロップス』(sora/白泉社)

 そして『墜落JKと廃人教師』18巻と同じ日に発売されるのが、soraの最新作『片翼のドロップス』。『ザ花とゆめアナザーワールド』2021年12/1号の表紙&巻頭カラーを飾った同作は、およそ2年の時を経て待望の単行本化に至った。

『墜落JKと廃人教師』をキケンな学園ラブコメとするならば、『片翼のドロップス』は過酷な運命に立ち向かう逆境ファンタジーロマンス。西暦3015年、人類が空を飛ぶのが当たり前になった時代に、ヒロインの深海ツバサは空が飛べないという悩みを抱えていた。

 彼女のような者は「旧世代(ドロップ)」と呼ばれ、まず人間扱いされない。それで今まで散々な目に遭ってきたツバサは、転校先の学校では「ドロップ」であることを隠して学園生活を送ろうとするのだが、転校初日にさっそく同級生の鷹月レンに“飛べない”ことがバレてしまう。

 しかしレンは意外にも誰かに口外しようとはせず、むしろドロップであることがバレそうになったときは、体を張って守ってくれた。どうやらレンはレンで何やら事情を抱えているようで、第1話のラストで驚愕の事実が発覚する。

 唯一のドロップとして孤独を抱えていたツバサの心理描写と、そんな彼女の心の支えとなるレンとの尊い関係性は、多くの読者の胸を打つことだろう。

 物語のジャンルは違えど、『墜落JKと廃人教師』と『片翼のドロップス』はどちらも“soraワールド”全開。両方チェックしてもきっと後悔はないはずだ。

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