肩こり・腰痛・疲れを即解消! 歯科医が薦める“アゴをゆるめる健康法”とは

健康

更新日:2014/7/4

腰痛
「肩こり」や「腰痛」は、日本人にはごくあたりまえの症状

 厚生労働省が毎年発表している「国民生活基礎調査」の調査項目のひとつ「身体の悩みでもっとも深刻な症状」のランキングを見ると、長年にわたって「肩こり」と「腰痛」が1位、2位になっている。調査対象である若者から高齢者まで、国民病といってしまってもよいくらいだ。

 肩こりや腰痛、慢性疲労といった症状に悩んでいるあなた。これらを解消するためにこんなことをやっていないだろうか?

 □ こっている部分を揉んだり、押したりしている
 □ 肩こりは筋力不足が原因と言われたので、頑張って筋トレしている
 □ 疲れるのは体力不足のせい? と思いランニングを始めた
 □ こりや痛みをとるために、マッサージやストレッチをしている

 「実はどれもほとんど意味がありません」。こう指摘するのは、歯科医師の佐藤青児氏(月見歯科クリニック院長、メディカルエステ・メディカサトウ主宰)だ。彼の著書『アゴをゆるめると健康になる! 』(KADOKAWA メディアファクトリー)では、“やってはいけないこと”としてこれらを挙げている。

 「筋力や体力の不足が原因で、肩こりや腰痛、疲れといった症状が出るのなら、男性より女性のほうが、そして大人より子どものほうが、これらに悩まされていることになりますよね? もちろん適度な運動は必要ですが、筋肉の状態にあっていないような、無理な運動や筋トレはむしろ逆効果。これらは筋肉の縮む力ばかりを鍛えてしまい、結果、体液(間質リンパ)の流れを滞らせてしまうからです」

 同じように、“緊張して張り詰めた筋肉の筋繊維を断裂させる”ことで患部をやわらかくするマッサージも、一時的に症状はよくなるが、体はすぐに筋繊維の修復に取りかかり、再生した筋繊維は以前より硬くなる特質があるため、マッサージを受ければ受けるほど、こりを感じている部位の筋肉はどんどん硬くなってしまうという。なので、こりや痛み、疲れを解消するためには、筋トレやマッサージとは逆に「筋肉をゆるめる」ということが最も重要だそうだ。

アゴをゆるめると健康になる!

『アゴをゆるめると健康になる!』

佐藤青児 / KADOKAWA メディアファクトリー

揉みほぐすことともストレッチとも違う「筋ゆる」があなたの身体を若返らせる!歯科医師だからこそわかった新しい体の整え方。アゴの筋肉をやわらかくすることでリンパ液の流れを促し、老廃物の排出機能をアップ。頑張って体力づくりをしなくても、体内のリンパ液がスムーズに循環してさえいれば、内臓も筋肉も若いまま。いつまでも動ける体、疲れない体になれます!

 では、実際に筋肉をゆるめていくにはどうすればよいか? そのカギが「アゴ」にあると佐藤氏はいう。歯科医師として長年にわたり顎関節症の治療に当たってきた中で、「アゴの緊張」が、顎関節症だけでなく、肩こりや腰痛、疲れの原因でもあり、アゴの関節と筋肉が体全体の健康を左右することがわかってきたそうで、実際にこわばったアゴの筋肉をゆるめるような治療を行ったところ、「肩こりが治った」「腰痛がよくなった」という患者が多くいたという。

 アゴの関節運動を利用して口腔全体をゆるめると、体全体の筋肉がゆるみ、体液(間質リンパ)の循環がよくなることで、老廃物が体外に排出され、こりや痛み、疲れの原因が消えるというのが、そのからくりなのだが、毎日、歯科医師として現場で治療に携わっている著者ならではの発見だ。

 本書の中では、アゴをゆるめる詳しい方法がたっぷり紹介されているが、ここでは最も簡単な方法のひとつである「耳たぶ回し」を紹介しよう。

<全体の流れ>
「耳たぶ回し」は、(1)耳たぶを回す+(2)頬なで+(3)アゴゆらしの3つを合わせた動作を意味し、(1)×4回→(2)×4回→(1)×4回→(3)×4回という流れを3セット行う。

<各動作のやり方>
(1)耳たぶを回す
左右の耳たぶの付け根を軽くつまみ、後ろ側にくるくるとごく弱い力で4回まわす

(2)頬なで
両手の手のひらを頬に当て、頬骨からエラにかけてごく弱い力でササッと4回なでる

(3)アゴゆらし
下アゴを左右に4回+前後に4回動かし、最後に前へ突き出して口を大きく開ける

 「耳たぶ回し」のやり方は動画サイトなどでも多数紹介されているので、参考にしてみてほしい。ちなみに「耳たぶ回し」をやり続けると、アゴのたるみが引き締まり小顔になるという、うれしい効果もあるそうだ。

 (※下の動画はさとう式リンパケア公認インストラクターの望月健田さん)