トマト、きゅうり、豚肉…冷凍保存が便利すぎる! 時短も節約も可能なステキ調理法

食・料理

公開日:2014/7/3

 生き物にとって欠かせない食事。毎日かかる食費は、積み重なると結構な出費になる。しかしそれは、言い換えれば“節約しやすい”ということ。「どうせなら、安い時に買いたい!」と誰もが思っているのではないだろうか。しかし、安売りの時にまとめ買いして食べきれず、結果高くついてしまった…という経験をしたことがある人も多いはず。賞味期限などの関係で半額で売られている商品は魅力的だが、食べきれなければただのゴミと化してしまう。

 そんな無駄を大幅に減らすことができるのが、今回ご紹介する『かんたん 節約 すぐできる おいしい! 冷凍保存レシピ
』(鈴木徹:著、監修、宮本千夏:レシピ制作、監修/高橋書店)。この本を見てまず驚くのが、冷凍できる食材の多さ。筆者も、「え、これ冷凍して大丈夫なの!?」と思わずガン見してしまった。ひと手間加えて冷凍保存すれば、賞味期限を気にせず買い置きが可能となり、食べる時も簡単に素早く美味しい料理が食べられる。
しかし、実際本当に味が落ちたりしないのだろうか…? そこで実際に食材を冷凍し、試してみた。

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■トマト:皮をむかずにすりおろせる!

▲トマトシャーベット

 皮をむかなくても、凍らせてしまえば綺麗にすりおろすことができるので、皮も全く気にならない。また、トマトは凍らせることでうまみ成分であるグルタミン酸が約1,5倍になり、より美味しくなるのだとか。トマトシャーベットは、そんな冷凍トマトの美味しさを直に感じられる、この時期にぴったりの一品。甘いのが好きな人は蜂蜜をかけても美味しいそうだ。

■キュウリ:味付けして冷凍!
玉ねぎ:凍らせて加熱時間を大幅短縮

▲マカロニサラダ

 キュウリなんて凍らせたら、べちゃっとなるのでは? なんて思ったが、全くそんなことはなかった。塩もみして酢、塩、砂糖で味付けすれば、シャキシャキした食感もそのまま。傷みやすいこういった野菜が冷凍保存できるのは、非常に有難い。
 また、玉ねぎは冷凍すると細胞が壊れるため、加熱時間も大幅に短縮可能。飴色玉ねぎも5分ほどで作れるそうだ。よく使う食材なだけに、ささっと調理できる冷凍保存はとても便利。

■豚肉のこま切れ:調味液に付けて冷凍!
キャベツ:塩もみして凍らせる

▲豚肉の生姜焼き、千切りキャベツ

 日持ちしない肉や魚を冷凍保存するのは常識だが、冷凍している間に乾燥してパサパサになってしまった、なんて経験はないだろうか? そんな残念な結果を阻止してくれるのが、調味液(酒、醤油、みりん)に漬けての冷凍保存。食材が直接空気に晒されるのを防いでくれるため、美味しい状態で保存することができる。
 また、豚肉の生姜焼きなどの付け合わせにぴったりの千切りキャベツ。こちらも塩もみし、味を付け(酢、塩、砂糖、水、あればローリエ)て冷凍したもの。食べやすく、ついつい箸が進む。一度にまとめて作って、小分けにして保存しておけば非常に重宝しそう。

 他にも、豆腐やこんにゃく、卵や牛乳、納豆など、工夫すれば本当に多くの食品が冷凍できる。しかし、冷凍できない食材もあるので要注意。本書を読んで確認しよう。

文=月乃雫