「湯浅かえで」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2015/8/11

湯浅かえで

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第75回となる今回は、テレビアニメ「ガンスリンガー ストラトス」まぐま役、「アイドルクロニクル」MIU役などを演じる湯浅かえでさんです。

――テレビアニメ「ガンスリンガー ストラトス」まぐま役のキャラクター紹介をお願いします!

湯浅:うるさいくらい超ポジティブなマスコットキャラです。一緒にいる「どぐま」は、事務所の先輩でもある持月玲依さんが演じています。「どぐまぐ」は、アニメになる前のゲームでは、竜胆しづね(CV:植田佳奈)の両腕についているぬいぐるみだったので、それがアニメの予告で初めてしゃべったときは、「どぐまぐ、しゃべるんだ」っていう反応でした(笑)。でも、「どぐまぐ好きだったんで、しゃべってくれて嬉しいです」と言ってくださった方もいて。

――「まぐま」役が決まったのは、オーディションだったんですか?

湯浅:オーディションで、「どぐま」と「まぐま」を受けさせていただいて、「まぐま」に決まりました。アニメでオーディションに合格したのは「まぐま」が初めてです。

――収録現場はどうでしたか?

湯浅:収録は本当に緊張しました。予告だけで出てくるキャラクターなので、収録のいちばん最後に録っていたんですよ。だけど、けっこう最後まで残ってくださるキャストの方もいて。みなさんが見守ってくださっている中で、「やったるでー!」という感じで、自分を奮い立たせながらあのテンションでぶっちぎって(笑)。とにかく、テンション高く、かわいくって意識しながら毎回全力で演じていました。後ろで誰かがクスッて笑ってくれると、「良かった!笑ってもらえた!」って(笑)。

――最終回までテンション高めで(笑)。

湯浅:最終回の収録で、スタッフさんから「テンションぶっちぎりすぎて、ふなっしーみたいになってたよ」って言われました(笑)。でも、そのおかげで「まぐま」が完成したよって言っていただけたので嬉しかったです。

――「ガンスリンガー ストラトス」のゲームをプレイすることも?

湯浅:番組でも、4対4で対戦させていただいたりしたので、練習してます。みんなでワイワイ言いながらプレイするのは楽しいですね。私、ゲームがあまり得意ではなくて…。いつもセンスがないって言われています(笑)。でも、ガンストは「飛びながら打つ」っていうのをひたすら練習しながら、プレイしてます。

――「どぐまぐ」は着ぐるみもいるそうですね。

湯浅:「ジャパコン★ワンダーランド」という番組で「マチアソビ」に行ったとき、たまたま隣のブースに着ぐるみが来ていて。オープニングテーマを歌っていらした綾野ましろさんのステージで、「出ちゃいなよ!」ってスタッフさんに背中を押されて、着ぐるみの隣で声をあてるという経験をしました(笑)。


――ところで、声優になろうと思ったきっかけは?

湯浅:音楽好きだったので、音響とか音の仕事に就きたくて映像系の学校に入ったんです。それから映像を作ることも好きになって。映像を作るときって無音の状態なんですけど、キャラクターに声がついたり、音がついた瞬間にいつも感動していたんです。自分の想像とは全然違う形に変わってしまうのが、すごくおもしろくて。だから、私もキャラクターに命を吹き込むその音を作る側になりたいなと思ったのが最初でした。

――アニメやゲームも好きだったんですか?

湯浅:アニメオタクでした! アニサマも毎年行っていたし。特に好きなのは魔法少女モノですね。セーラームーンとかクリィミーマミとか。

――アニメのデビュー作となった「「俺、ツインテールになります。」あすか役についても教えてください!

湯浅:あすかちゃんは、ツインテールでクマさんを抱いている幼女キャラです。モブキャラだったんですけど、ツインテールのキャラクターを集めた人気投票でなぜか3位になって(笑)。ありがたいことに、イベントに出させていただいた上に、最終回にまで登場させていただきました。


――アプリゲーム「アイドルクロニクル」のMIU役は、どんなキャラクターでしたか?

湯浅:メインの3人のアイドルのライバルとなるgal@xy(ギャラクシー)というグループのメンバーです。gal@xyって、みんな歌もダンスも完璧で、すごいグループなんですけど、ファンの前でかわいくしているのに、裏に入ると「あんな子たちに負けないわよ!」って言ってるストイックな子たちなんです。プロのアイドルって感じですね。

――収録はどうでしたか?

湯浅:MIUは感情が激しい女の子なので、体全身でヘンな動きをしながら、もうほとんど暴れながら演じていたんですよ。そのブースにガラス窓がなかったし、誰にも見えないからいっか、と思って。そしたら、出た瞬間にマネージャーさんから「あの動きなんだったの(笑)?」って言われて…。カメラがあったみたいなんですよ(笑)。恥ずかしかった…。

――「アイドルクロニクル」のニコ生にも出演されてましたね。

湯浅:ニコ生では、私はなぜか「ワロス」と呼ばれていて(笑)。私が出ると、「湯浅ワロスwww」みたいなコメントがブワーッて出るんです。たぶん、仲良くさせていただいている五十嵐裕美さんが、キャスト発表で「湯浅だワロス」みたいなことをおっしゃったのが最初かなと(笑)。

最近はこのあだ名が一人歩きしてて、事務所のマネージャーさんから「ワロス」と言われることもあるんですよ〜(笑)。これはみなさんの愛情だと思ってます。いじられキャラとして、楽しんでいただけて嬉しいです(笑)。

――(笑)。「アイドルクロニクル」の魅力とは?

湯浅:3Dのキャラクターが踊っているところは、他と違うのかなって思います。映像のクオリティも高くて、その映像を投稿して見せびらかすこともできるんですよ。髪型を変えられるのも、けっこう新しいと思います。gal@xyも、メインの子たちみたいに、そのうち歌を歌って稼働できるようになったらいいなって話してます。歌いたいです! ぜひ応援をお願いします(笑)。

――湯浅さんは、もともとアイドルや宝塚が好きなんですよね。

湯浅:小さい頃からハロプロがず〜っと好きで応援していて。大人になってからはAKB48にもハマッて。最初の総選挙を見たときに、やっぱりいいなと。かわいい女の子たちが頑張っている姿を見て、自分も元気をもらうっていうのが好きなんですよ。裏では、あんなに血がにじむような努力をしているのに、あんなにキラキラした笑顔で希望をくれるなんて…。握手会に行ったり、ライブに行ってチェキを撮ってもらったりしてます(笑)。

――ブログのコメントにはAKB48やSKE48が登場してますけど、好きになるアイドルグループの特徴って?

湯浅:音楽が好きなので、楽曲から入ることが多いですね。特に好きなのは、ラップをする女の子です。有名どころで言うと、lyrical schoolとかライムベリーとか。女の子とラップの組み合わせって、すごくゆるい感じでかわいい…♡

――gal@xyがもしデビューしたら、今度は自分がステージに立つことに!

湯浅:そうですね。声優という特殊な職業だから経験できることですよね。もしがっつりアイドルをやるとしたら、本気でぶつからないとモノにできないんだと思います。みんな並大抵じゃない努力をしているから…。好きだからこそ、そう思いますね。


――アイドルの他にも、深海魚やキノコが好きだと。

湯浅:深海魚はず〜っと前から好きでした! まさかダイオウグソクムシがこんなにメジャーになるとは思ってなかった(笑)。いちばん好きなのはナマコで、ずっと触っていたい♪ ナマコって敵に会うと、自分の腸をシュッて外に出して水を濁らせて逃げるという生体なんですよ(笑)。深海って行った人が少ないから宇宙以上に分からないことが多いみたいで、最近は透明のナマコも発見されているらしいです。水族館には定期的に行ってますね。今度、水槽を見ながらヨガをするっていうイベントにも参加する予定です(笑)。

――そして、特技はウッドベース。

湯浅:ジャズを聴いたときに弾いてみたいと思って。もともと低音が好きだし、女性で弾く人は少なさそうだし、かっこいいなと思って始めたら本当に好きになってしまって。あんまり上達しなかったけど、先生からは「君は好きな気持ちが伝わるからいいよね」って言われました(笑)。また始めたくて、最近も楽器屋さんを回ったりしてます。大きいのは無理だけど、エレキの小さいものだと骨だけなので、それならマンションでも弾けるかな。

――声優で仲がいい方はいますか?

湯浅:五十嵐裕美さん、白石涼子さん、吉田真弓さん、宮川美保さんですね。この前まで、事務所のブログで「かわいい友達を紹介する」っていう企画をやっていたんですよ。ブログ担当が回ってきて、「これから毎週日曜日、3カ月間お願いします」と言われて、途中でネタがなくなるだろうから、私のかわいい友達に登場してもらって私のことを褒めてもらおうと思って(笑)。ちゃんとオファーして写真を撮らせてもらって、文章も毎回チェックしてもらって載せてました。

――すごい(笑)。みんな褒めてくれましたか?

湯浅:それが、みんなイイことを言ってくれて、毎回泣きそうになるという…。私がすごく気持ちよくなる企画になってしまいました(笑)。私も「本当にありがとう!私も好きだよ!」と、あらためて友達との絆を再確認することができました。計画して良かったですね。


――それでは、これからどんな声優になりたいですか?

湯浅:なんでも挑戦してみたいです! ご縁を大事にしながら、いろんな役を演じてみたいですね。目標はオールマイティで広く深い人になることなので、どんどん自分の引き出しを増やさないと。役者としても、人間としても、引き出しがいっぱいあると絶対に楽しいと思うんです。

――最後に、記事を読んでくれた読者にメッセージをお願いします!

湯浅:読んでくださってありがとうございます! こうやって自分のことをフルにお話できる機会ってなかなかないので、みなさんにいろんなことを知っていただけたらと思います。これからもよろしくお願いします!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

<湯浅かえで>

・湯浅かえで(アクロスエンタテインメント)
http://across-ent.com/talent/women/kaede_yuasa.html

・湯浅かえで Twitter
https://twitter.com/ca_e_day

・ブログ「かえでぴょこぴょこ」
http://caedemaple.jugem.jp

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」)