疲れた時の“麺”頼み! 簡単に作れてすぐ食べられる、満腹な一杯【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2015/9/6

 今日はもう遅いし疲れたから、今日はひとり分だけでいいから…、いろんな理由で夕食を手軽に済ませたい時がある。外食も良いけどその分お金もかかるし、できれば家でちゃちゃっと済ませたい。でもやっぱり美味しいものは食べたい。そんな時にうってつけのレシピ本『笠原将弘のめんどうだから麺にしよう』(笠原将弘/主婦の友社)が発売された。

 タイトルからして自分の心の声を代弁してくれており、この声に応えてくれる麺レシピがうどん、そば、そうめん、中華麺、パスタと、各ジャンルごとに分けて計80品も紹介されている。日本一の和食屋シェフ考案だけあって、「トマトチーズベーコンうどん」や「ツナサラダそば」と言った、和ベースでありながら意外な組み合わせ麺レシピがたくさん。しかも調味料を除く材料はほぼ2品というのも嬉しい。また、それぞれの麺の美味しい茹で方も紹介されているので今一度確認しておきたいところ。今回はこの中からこれからの季節にも嬉しいあったかメニュー3品を実際に作ってみた。

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1、ふわふわオイスター釜玉(P.21)

 卵を割りほぐし生クリーム、ごま油、オイスターソースなどを加えたボウルを湯煎にかけ、ふんわりするまで混ぜたものを、茹でて湯をきったうどんの上にかければ完成。

 通常の釜玉レシピで使うしょうゆをオイスターソースに替えたことで、より一層コクのある味わいになった。また、生クリームを混ぜた卵をふんわり泡立てたことで、とってもなめらかな口当たりになり、ツルツルツルっと食べられる。シンプルで、ほっこりできる一品。ちなみに笹原氏曰く、家でうどんを作るなら、乾麺などよりも断然冷凍うどんがもちもちでつるりとしたのどごしを楽しめておすすめだとか。

2、麻婆なすそうめん(P.42)

 豆板醤、鶏ガラスープ、みそなどの調味料を加え、ひと煮立ちしたら水どき片栗粉を加えてとろみをつける。茹でてごま油を絡めたそうめんにかければ完成。
中華の麻婆なすと和のそうめんを掛け合わせたものだが、とろみがあり少しピリリとした味の麻婆なすあんがそうめんによく絡んで美味しい。中華麺ではなく主張が少ないそうめんだからこそマッチしている。夏の余ったそうめんを使い切るのにもってこいな食欲そそるレシピ。

 ちなみにそうめんは水でしめて使うものなので、しんがなくなるまでしっかり茹でることがポイントだそう。

3、おろしれんこん汁つけめん(P.66)

 ごま油を熱したフライパンで玉ねぎ、しめじを炒め、しんなりしたら鶏ガラスープやみそなどを加えてひと煮する。さらにすりおろしたれんこんを加えてとろみがついたら三つ葉を加えてつけ汁は完成。中華麺は茹でて皿に盛り、そこに半熟卵を添え、麺をつけ汁につけて食べる。

 こちらは中華麺と和の食材とのコラボ。つけ汁自体は味噌ベースで、そこにれんこんのすりおろしが入ることで少しとろみがつき麺に絡みやすくなるので、しっかりした味に。また野菜もたっぷり摂れ、体も温まるので女性にも嬉しい一杯。

 なお、中華麺は生麺がラーメン、つけめん、冷やし中華、焼きそばなどいろいろと使い勝手が良いのでオススメとのこと。

麺料理の極意を守って日々のレパートリーに加えてみては?

①主役は麺! を忘れるべからず。
②麺はたっぷりの湯で茹でる。
③食材と麺の組み合わせは無限。
 歯ごたえのある食材を使う場合は小さく切る、たっぷりの湯で茹で麺に均等に火を通す、麺は基本的に小麦粉ベースだからどんな食材とも相性が良い。これらのことを肝に命じておけば麺レシピのアレンジはどんどん広がっていく。この一冊をきっかけに、めんどうな時にぱぱっと作れる麺レシピをレパートリーに持っておくときっと役立つはず。

文=JUNKO