水木しげる・荒俣宏ら実在の人物にとてもよく似た人が登場!? 京極夏彦最新作『虚実妖怪百物語』のストーリーに驚愕必至!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/13

 京極夏彦の最新作『虚実妖怪百物語』序・破・急の計3巻が、2016年10月22日(土)より3週連続で発売される。

 同書は、著者が2005年公開映画「妖怪大戦争」の製作プロデュースに参加した際に、自身が創作した未発表プロットを膨らませて書かれた作品。見えるはずのない妖怪が見えるようになってしまった現代を舞台に、日本滅亡を目論む魔人と対決する、いわば京極版“妖怪大戦争”ともいえる壮大な小説だ。

 作中には、作家・荒俣宏による大作『帝都物語』のキャラクターで、映画「妖怪大戦争」にも登場した魔人・加藤保憲が登場。他にも、榎木津というどこかで聞いたことがある名字の青年や、漫画家・水木しげる、作家・荒俣宏、京極夏彦、編集者、妖怪専門誌『怪』関係者などが多数実名で登場する。著者史上最長計1,900枚の超大作を存分にご堪能しよう。

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この物語はフィクションだと思います。フィクションなので、登場する人物名・団体名などは実在のものとは関係ないものと思われるのですが、とてもよく似た実在の人物がいらっしゃるようですので、強く言われると自信がありません。でもきっと、フィクションなので関係ありません。関係ないことにしておいてください。同書冒頭より 京極夏彦

 また、同書の発売を記念して、お化け大学校特別講座「登場人物らしき人々が語らうウソマコト」が2016年11月6日(日)に開催される。物語にも登場する神保町で行われる同イベントでは、ここでしか聞けない執筆秘話や裏話が飛び出すかもしれない。

『虚実妖怪百物語』ストーリー概要
「妖怪、現代日本に跋扈す。」復活した魔人・加藤保憲と太古の怨念。窮地に立たされた榎木津平太郎、荒俣宏、京極夏彦らの命運は!? シリアの砂漠に現れた軍服の男。手に嵌められた白手袋の甲には、五芒の星が染め付けられていた。男が立ち去ったあとには砂漠が大きくえぐられ、未発見だった遺跡があらわれたのだという。その日本兵は、かの魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えた―。妖怪専門誌『怪』編集部のアルバイト・榎木津平太郎は編集長と水木プロダクションを訪れた。打ち合わせの途中、水木しげるは突如叫んだ。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。妖怪の出現により国内だけでなく日本周辺でも騒動が勃発。政府は妖怪を諸悪の根源と決めつけ駆逐に乗り出し、民衆は徐々に暴力的となり、ついには相互監視社会となってゆく。『怪』関係者は迫害を受けながらも妖怪出現の原因究明を図るが―。虚構と現実が入り混じり、日本中が荒んだ空気に支配されていく中、物語は驚異の結末を迎える!

京極夏彦『虚実妖怪百物語』発売記念! お化け大学校特別講座「登場人物らしき人々が語らうウソマコト」
出演:京極夏彦、黒史郎、村上健司、郡司聡 ほか同書登場人物
開催日時:2016年11月6日(日)
会場:東京古書会館 地下ホール
住所:千代田区神田小川町3-22
参加条件:『虚実妖怪百物語』序・破・急の3巻目「急」を持参
入場料:無料
定員:180名
申し込み締め切り:化け大生は10月24日応募〆切、一般参加は当日先着順での整理券配布
⇒申し込み&詳細はコチラ

※掲載内容は変更になる場合があります。