1才過ぎて言葉が出ない。「うちの子、大丈夫?」気になったときの働きかけ方法は?

出産・子育て

更新日:2020/5/11

■親にできる働きかけは、たくさん話しかけること

 それでも「何か親にできることはないの?」と思う人もいるだろう。小林さんは、「話させようとするのではなく、言葉をためこむ手助けをしませんか?」と提案する。その方法はいたって簡単だ。

(1)見えたもの、感じたことをどんどん話そう
「これはイチゴだね」「うわー、甘いね」など、見えたものや感じたことをそのまま言葉にしていく。さらに「昨日スーパーで買ったんだよ」と過去にさかのぼったり、「絵本にもあったよね」と関連性を指摘してみたりすると、「イチゴ」という言葉が多面的に広がっていくという。一方通行の会話に思えても、子どもはしっかり受け止めているものだ。

(2)オノマトペ(擬音語、擬態語)を使おう
 1才台前半の幼い頃は,「ボールが転がった」というよりも、「ボールがコロコロ~!」と言ったほうが、動きと言葉がリンクして理解しやすい。オノマトペは「ぴょんぴょん」「じゃーじゃー」など繰り返しが多いので、発音しやすい言葉でもある。

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(3)絵本を読もう
 絵本にはリズミカルな言葉が多く使われているので、意味がわからなくても日本語独特のイントネーションを感じることができる。また、普段の生活の中ではあまり使わない言葉も絵本には豊富に含まれているので、新しい語に出会うチャンスが高まってよい。

■赤ちゃんに身近な言葉を集めた絵本から始めよう

「語りかけはニガテ」というママやパパなら、まずは絵本の読み聞かせにチャレンジするのがいいだろう。絵本選びに迷ったら、小林さん監修の『あかちゃんご おしゃべりえほん』『あかちゃんご おしゃべりずかん』(ともに主婦の友社)が役立つかもしれない。同研究所の調査でわかった「赤ちゃんが早く話すことば」ランキングデータを使ってつくられた絵本だからだ。


「赤ちゃんにとって身近な言葉ばかりを集めていますので、親子のやりとりがますます楽しくなると思いますし、結果として言葉の習得の後押しになるかもしれません。言葉の発達で大切なのは、伝えたいという思いですから」(小林さん)


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