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必読、ならぬ必聴! 柿原徹也ら豪華声優が演じる“聴くライトノベル”『窓際勇者』原作者インタビュー

 バイドゥ株式会社が提供するiOS向けアプリ「LisPon(リスポン) ~あの人のボイスをリクエスト!~」(以下「LisPon」)で展開中のオリジナルのボイスドラマ『窓際族だけど、気づいたら異世界で勇者になっていた。』(以下『窓際勇者』)が配信されている。“聴くライトノベル”を謳う本作は、ライトノベルでは今や定番中の定番ジャンルとなっている異世界転生から始まる物語を全9話で展開する。

 しかし本作はあくまで声だけのドラマであり、さらに柿原徹也さんたちが演じる“クズ”と言い切っても過言ではない柿原徹也さん演じる勇者たちパーティーによるコメディという、既存のライトノベルと違った魅力を放っている。この新たな可能性を感じさせる作品がどのように生まれたのか、本作の仕掛け人でもあり、世界観やキャラクターの原案者でもある橋本竜氏、脚本を担当しているライトノベル作家・小山恭平氏に話を伺った。

ボイスアプリ「LisPon」初のオリジナル作品

 本作を語る上で欠かせないのが、人気声優による演技をメインに楽しむコンテンツであること。それもそのはず、橋本氏によると『窓際勇者』はボイスアプリ「LisPon」初のオリジナルコンテンツとして企画されたためだ。

「窓際族だけど気づいたら異世界で勇者になっていた」PV

「LisPon」は2016年12月にスタートしたばかりのiOS向けアプリ。登録されている声優さんに「おはよう」などの挨拶や「XXXなシチュエーションで話してみて」といった台詞をリクエストし、声で答えてもらえる。つまり声優と、声を通じてコミュニケーションできるアプリとなる。そんな「LisPon」というプラットフォームのオリジナル作品、言わばフラッグシップとなる作品だけに、声だけでライトノベルを展開するのは必然なのだ。

▲現在、第7話「アラサー魔法少女の憂鬱」まで配信されている。

残念過ぎる勇者パーティーが生まれた理由

 『窓際勇者』は、タイトルにあるとおり29歳の窓際サラリーマンだった赤星雄里馬(CV:柿原徹也)が、ふとしたきっかけで中世ヨーロッパ風の異世界へと転生し、勇者となるという場面から始まる。

 この赤星自体、童貞でひねくれたところがあるが、ほかのパーティメンバーも強烈。パーティー唯一の女性である魔法少女の桃川真理萌(CV:福原香織)は、赤星の元同級生で彼に思いを寄せられている……という本来ならヒロインとなる立場だが、結婚情報誌「ザクシー」を片手に婚活に大張り切り。知能戦が得意な商人の緑谷颯高(CV:杉田智和)は金持ちになってハーレムを作ることしか考えていない。

▲左から緑谷颯高、桃川真理萌、赤星雄里馬、青山藤兵衛、黄龍門。遊び人の青山(CV:沢城千春)はヒモ生活を送る書道家、黄龍門(CV:小野友樹)は筋肉と喋るマッチョな戦士だ。

 パーティーにこんな“クズ”ばかり揃った理由は、「異世界にニートなどが行くのも今ではわりとメジャー。差別化のために、『窓際勇者』では残念系のアラサーばかり登場させた」からだそう。また「それぞれのキャラクターの声優さんが『ハマり役』という声を頂いているが、今回はこの作品の趣旨に賛同頂いた声優さんが先に決まっており、それぞれの声に合わせてキャラを作ったので狙い通り」(橋本氏)とのこと。

 こんな濃い面々の設定を渡された小山さんも「ファンタジーなので全員に異能力が設定されているけど、声だけのボイスドラマでバトルをやってもわかりづらい。その分、今回は格好よい場面を無理やり入れることもなく、思いきりネタに走りました」と頼もしい。

声優のおかげでさらに魅力が際立った脚本

 そんな小山さんの脚本は声優陣にも好評だった模様。収録中、柿原さんの口からはキレッキレのアドリブが次々飛び出し、小野さんからも「本当に面白い、もっと演じてみたい」という声をもらったという。

 中でも小山さんが気に入っているのが桃川の長台詞が続く第7話。アラサー魔法少女が鏡を前に婚活に勤しむ自己を振り返るという内容で、「演技とはいえ福原さんに自虐的なことを言わせてしまい、胸が痛かったです……けど収録はすごく面白かった」と手応えを語っていた。

 最後に今後の展望について伺ってみたところ、『窓際勇者』は「第9話で衝撃の結末を迎えて第一章は終わり」(橋本氏)。しかしこれはあくまで物語的なひと区切り。続きとなるボイスドラマはもちろんのこと、コミカライズやアニメ化のほか、某結婚情報誌とのコラボなど、やりたいネタや展開はたくさんあるそうだ。

 この『窓際勇者』は毎週1話ずつ配信中。1本辺り6分ほどで全話合わせても60分前後と、ライトノベルを1冊読むより随分とカジュアルに楽しめる。各声優のファンはもちろんのこと、ライトノベルファンもぜひ気軽に聴いてみてほしい。

取材・文=はるのおと

窓際族だけど気づいたら異世界で勇者になっていた。

「窓際族だけど気づいたら異世界で勇者になっていた。」公式サイト

<スタッフ>
原案・シナリオ監修:橋本竜
プロデュース&キャスティング:オブジェクト
脚本:小山恭平
イラスト:桜木蓮
音響監督:吉村尚紀

<キャスト>
赤星 雄里馬:柿原徹也
桃川 真理萌:福原香織
青山 藤兵衛:沢城千春
緑谷 颯高:杉田智和
黄 龍門:小野友樹

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