「澤田美晴」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2017/5/24

澤田美晴

 編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第161回となる今回は、「ハイスクール・フリート」の小笠原光役、「8 beat Story♪」のメイ役などを演じる澤田美晴さんです。

――現在は「武装少女マキャヴェリズム」(東狐常美役)などに出演されている澤田さん。声優になりたいと思ったきっかけは?

advertisement

澤田:お父さんが「エヴァンゲリオン」のファンで、小学3年生くらいのときに一緒にレンタルしてきて夜中に5話ずつくらい一気に観たんです。そこから私も大好きになって、“エヴァに乗りたい!”って思ったのがきっかけです(笑)。声優という仕事のことをちゃんと知ってからは、水樹奈々さんにも憧れて。音楽活動とか、いろんな活動ができることに魅力を感じて、小学校5〜6年生くらいから声優を目指しました。

――「エヴァンゲリオン」で好きなキャラクターは?

澤田:アスカと、カヲルくんと、敵の使徒が好きです。特に好きなのがサキエル。あの気持ち悪さがいいんですよね(笑)。

――それ以外のロボットものにも興味はある?

澤田:「アクエリオン」も好きです。お父さんが「ガンダム」や「聖闘士星矢」世代なので、その影響も強いのかな。いつかロボット作品に出たいという想いはありますね。

――声のお仕事を始めたきっかけは?

澤田:中学生のときは、どうやって演技を習っていいのかも分からなくて、声優のオーディションを受けたりしてました。その後、声優のスクールに通って。高校のとき、文化放送で関智一さんと長沢美樹さんがパーソナリティをしている「智一・美樹のラジオビッグバン」で初めてオーディションに受かって、アシスタントとして出演させていただいたのが、いちばん最初のお仕事でした。

――声優のお仕事は、お喋りから始まったんですね。

澤田:人とお話しするのは好きなんですけど、トークはどちらかというと苦手で…(笑)。大変でしたが、関さんと長沢さんがフォローしてくださって、なんとか(笑)。

――2016年の「魔法つかいプリキュア!」でアニメデビュー。他にもアニメ作品に出演されていますが、ファンの方の認知が高いのはどの作品?

澤田:アプリゲームの「8 beat Story♪」だと思います。8/pLanet!!(ハニープラネット)の活動で知ってくださる方も多いですね。今年は3月に恵比寿ガーデンルームで2ndライブをして、11月は赤坂BLITZで3rdライブがあるんです!

――8/pLanet!!は「8 beat Story♪」から派生して2016年に結成された声優ユニット。3rdライブは客席数がグッと増えますね。

澤田:新人声優ばっかりでゼロから始まったユニットなので、少しずつ大きくなっていくのがうれしいです。

――数多くある声優ユニットの中で、8/pLanet!!の特徴は?

澤田:まず、メンバーそれぞれ自分のキャラクターのことが大好きで、たくさんの愛情を注ぎながら演技や歌に向き合っていることだと思います。ライブでも、みんながどんどんキャラクターっぽい動きになって、本当にそのキャラクターがステージに立ってるみたいなんです(笑)。メンバー同士の仲もよくて、本当に愛が詰まった作品、ユニットだなって思います。

――澤田さんはメイ役のどんなところが好き?

澤田:メイちゃんには一目惚れだったんですよ。ピンクと水色のオッドアイで、白ベースの髪にもピンクと水色が入っていて、すごくメルヘンチックでかわいいなって。アンドロイドらしいところも好きです。徐々に心が成長するんですけど、最初は感情がないので、理屈で動いてるんです。友だちを作るためには普通の女子高生っぽくなったほうがよくて、それにはユーモアが大事だからダジャレを言おう、とか。なんだっけ…「カレーを作っている彼、えらいですね」とか(笑)。すごくかわいくて(笑)。

――最強のかわいさですね(笑)。ライブで意識しているメイちゃんらしさは?

澤田:アンドロイドだから、キリッと正確に踊るんだろうな〜と。ダンスを習ったことはないけど、アイドルのダンスを踊るのは大好きだったので、参考にしてます。アイドルだったら手を振ったときに指を開くだろうけど、メイちゃんだったら手先を揃えるだろうな、とかイメージしてます。

――3rdライブを初めて観る方に、どんなことを楽しんでほしい?

澤田:声優だからこそできるパフォーマンスや、キャラクターがそこにいるかのようなライブを目指しているので、もし声優ユニットが初めての方でも、キャラクターが好きなら楽しんでもらえると思います。8/pLanet!!は曲がたくさんあるのも特徴で、歌やダンスも、曲のジャンルによって雰囲気が変わるようにしているので、そんなところも楽しんでもらえたらと思います!

――他に、今までの出演作でお芝居の勉強になったのは?

澤田:「ハイスクール・フリート」の小笠原光ちゃんは初めてのレギュラーだったので、光ちゃんの気持ちをどう繋げていけばいいのか、むずかしかったのを覚えてます。だから、毎回それまでの台本を全部アフレコに持って行ってました(笑)。そのときのディレクションとか、光ちゃんの気持ちをメモしてあるので。他の方には「全部もってきてるの!?」ってびっくりされましたけど(笑)。

――最後は10冊以上に!? キャラクターへの愛情の重みとも言えそうですね(笑)。

澤田:ずっと声優になりたかったから、自分の声でキャラクターが動くのがうれしくて、たまらなくて。私、自分が演じるキャラクターは、自分がいちばん愛していたいんです。基本はオタク気質なので、グッズとかも集めちゃいますね(笑)。リュックにはメイちゃんと光ちゃんがついてるし、スマホの待ち受けはメイちゃんで、中を開くと光ちゃんだし。愛が止まりません(笑)。

――どんなグッズがいちばん多いんですか?

澤田:高校生のときは本当にアニメにはまってたので、「Free!」とか「うた☆プリ(うたのプリンスさまっ)」が多かったです。でもやっぱり「エヴァンゲリオン」が中心ですね。この前はお父さんと聖地の箱根に行って、またいろいろ買ってきました(笑)。

――ディズニーもお好きなんですね。

澤田:いちばん好きなのは、ディズニープリンセス。シンデレラとかオーロラ姫、昔のプリンセスが好きです。パレードを撮影するために、お金を貯めて一眼レフも買いました(笑)。始まる2時間前から並んで、最前列をとって。

――そんなかわいらしい趣味とは裏腹に、特技は剣道!?

澤田:神奈川県の警察署の道場に通っていて、その選抜5人のなかで大将をしていました。道場の中でも、今までで一番いい成績として記録を残してるんですよ。大将ともなると、相手は男性ばっかりでした(笑)。

――男性より強いということ?

澤田:私、負けず嫌いなので、男の人にも負けたくなくて。いざ面をかぶると、鬼のようになるって言われたこともあります(笑)。剣道で学んだことで今でも生きているのは、「礼に始まり礼で終わる」の精神。誰もいないスタジオに入るときでも「失礼します! よろしくお願いします!」って必ず言っちゃいます。マイクによろしくねっていう気持ちで(笑)。

――性格で男っぽいところもある?

澤田:ありますよ。女子が好きそうなアボガドが食べられません(笑)。あと、少しおおざっぱなところがあるので、気をつけてます。目指すはディズニープリンセスなので(笑)。

――好きになるタイプも、自分が守りたくなるタイプ?

澤田:いえ、Sっ気のあるクールなキャラが好きです!「しゅごキャラ!」の月詠イクトとか、「コードギアス」のルルーシュ、「ハイキュー」の影山、「Free!」のハルちゃんとか、ちょっと知的で無愛想なタイプ。素っ気ない感じだけど、どこかで守ってくれるような気がして。

――声優で仲がいいのは?

澤田:8/pLanet!!のメンバーも仲がいいんですが、一緒にディズニーに行ったりするのは井上ほの花さん。“ほー”って呼んでるんですけど、ほーもディズニー好きで、年間パスポートも持っていて。好きなものが一緒になることが多いんです。毎日LINEしてるし、一緒にディズニーに行ったらずっと手をつないでます(笑)。

――どちらから手をつなぐ?

澤田:私は心を許した人には甘えちゃうタイプで、ほーもくっつくのが大好きなので、どっちもどっちですね(笑)。この前、「青空アンダーガールズ!」っていうアプリで初共演して、イベント練習の時とかもずっと一緒にいました!

――最近の失敗談を教えてください!

澤田:AnimeJapanのステージイベントのリハーサルで、舞台袖の階段がちょっと高くて、ヒールをひっかけて膝からゴンって…。でも、剣道やバドミントンをやっていたときの反射神経なのか、手すりをガッて掴めたので、そこで止まりました。次の日に8/pLanet!!の2ndライブも控えていたし、顔だけは! と反射的に思ったのかもしれません。その2日間のイベントは、膝がヒリヒリズキズキしたまま迎えました(笑)。

――これからどんな声優になっていきたい?

澤田:その作品がより良くなるように、1人1人のキャラクターを魅力的に演じられる声優になりたいです。たくさんの方に作品を観ていただくには、そういう気持ちが大事だなと思うので。それと、この間、1人で1時間喋ることに挑戦した個人放送も楽しかったので、お芝居が一番なんですが、いつかラジオのパーソナリティーもできたらいいなと思います。去年デビューしたばかりの新人ですが、これから出演作が増えて、うれしい報告ができるように、自分らしくがんばっていきたいと思いますので、見守っていただけたらと思います。よろしくお願いします!

【声優図鑑】澤田美晴さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

澤田美晴

澤田美晴(ケッケコーポレーション)

澤田美晴Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト