20代、30代に増えている「逆流性食道炎」に要注意! 「のど」を鍛える『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』が大ヒット!

健康

2017/8/22

『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(西山耕一郎/飛鳥新社)

 昨年6月の発刊以来、すでに30万部を突破し、先日はテレビ番組の『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)に著者が出演し、さらに大反響を得た健康ガイド本が『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(西山耕一郎著/飛鳥新社)だ。

 飲み込む力である「嚥下(えんげ)力」を鍛える(=のどのトレーニング)ことで、誤嚥に伴う誤嚥性肺炎を防ぐことの大切さを訴える本書。「私はまだ高齢者じゃないから」と思うなかれ。まずは、以下の質問10項目をチェックしてほしい。

<嚥下力チェックシート>※本書より引用。一部本書内容から作成

□食事中にムセたり咳き込むことが多くなった
□自分の唾液を誤嚥しそうになり咳き込むことがある
□ビールなどを上向きでゴクゴク飲むとムセる
□大き目のサプリ・薬が飲みにくくなった
□食後に声がガラガラになる
□咳払いの回数、痰の絡まりが増えた
□以前よりも「声が小さくなった」と言われる
□呼吸が浅く、口呼吸が多い
□人とあまり話さず、カラオケも行かない
□寝ている際に胃酸の逆流や胸やけがする

 さて、いかがだろうか? 嚥下力の低下は30代から始まっているという。本書にはさらに多くのチェック項目があるが、該当すればするほど要注意である。

  中でも最後の項目にチェックが入った人は、胃の内容物が食道へと逆流する「逆流性食道炎」の疑いがあるので要チェックだ。

 逆流性食道炎で怖いのは、「胃から込み上げてくる胃酸や内容物を誤嚥すること」だ。胃酸が誤嚥されれば呼吸器系へも悪影響が及び、気管や肺に炎症が起こる原因となる。著者によればこの疾患は「最近では、20代、30代にも増えています」と警告している。

 では、「嚥下力の強化」や「誤嚥の防止」にはどんな方法があるのか? 本書には8つの「のど体操」、「誤嚥を防ぐ食べるルール9か条」などが紹介されている。「逆流性食道炎」の疑いがある人に対しては、寝る際に「枕の下に毛布などを敷き、上半身を肩のあたりから緩やかに高くして寝ること」を勧めているので実践してみよう。

 「ルール9か条」には、こんな意外なアドバイスもある。それは食事の際、「汁物からはアブナイ」というもの。多くの人が「まずはお味噌汁でのどを潤しなさい」と教わっているだろう。しかし著者によれば、汁物はスーッとのどを通るため誤嚥に繋がりやすいという。そこで著者がおススメするのは「トロみのついた中華料理」のような、ゆっくりのどを通過するおかずからスタートしてのどを慣らすのがよいそうだ。

 他にも簡単手軽に行えるトレーニングメソッドや嚥下力強化と肺炎防止のアドバイスが満載の本書。「のど」という、これまで健康法の分野でミッシングリンクなっていた重要スポットに焦点をあて、様々な角度から「のど」の大切さを学ぶことができる。

 本書によれば、おしゃべりやカラオケはもちろん嚥下力の強化に最適とのこと。もし仕事場などでおしゃべりを注意されたら、「健康管理のための嚥下力トレーニングです」と胸を張り、上司を引きずり込んでみるのもいいかもしれない。

文=町田光