いつもの料理がグッとおいしくなる「糀調味料」! 塩糀ブームの火つけ役、老舗糀専門店が教えるレシピ

食・料理

公開日:2018/8/24

 老舗糀専門店「糀屋本店」による、人気の糀調味料を活用したレシピが掲載された『麹パワーできれいになる 糀屋本店の幸せごはんレシピ』が、2018年7月17日に発売された。

 本書では、砂糖→甘糀、塩→塩糀、しょうゆ→しょうゆ糀に置き換え、だし糀を「合わせ調味料」として使うレシピを提案。糀に含まれる酵素の働きにより、食材そのものが持つうまみや甘みが引き出され調味料の使用量を抑えることができるので、塩分や糖分が気になる人にはうれしい作用。また、塩糀を入れることでご飯がふっくら炊けたり卵がふわふわに焼けたり、肉の下味に糀調味料を使うことで柔らかになるなど、うれしい作用はほかにもいろいろ。

上から時計回りに、しょうゆ糀、甘糀、だし糀、塩糀

 著者は、塩糀ブームの火付け役となった、大分県佐伯市の老舗糀専門店「糀屋本店」の9代目・浅利妙峰氏と長男・定栄氏。紹介されているレシピは、糀屋本店のまかない料理である「鶏肉と卵のさっぱり煮」や、塩糀だけで味付けし簡単に作れる「焼きがんも」、甘みを強調する塩糀を使い砂糖の使用量半分以下で作れる「煮あずきの白玉だんご」など、毎日食べても飽きないものばかり。

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まかないの人気レシピ「鶏肉と卵のさっぱり煮」
糀の力で、短時間でもじっくりと煮込んだような味わいに

塩糀だけの味つけとは思えない、深いうまみの「焼きがんも」
揚げずにフライパンで焼くだけのお手軽さ

「煮あずきの白玉だんご」
甘みを強調する塩糀のおかげで砂糖の量は通常の半量以下でOK

 また、定栄氏が世界各国で料理の修行をした際に得た経験を元に、世界のエッセンスを取り込んだメニューも満載。「万能 塩糀トマトソース」や「甘酒スコーン」というように、「和」のイメージが強い糀の可能性を広げてくれるレシピが揃う。

定栄さん特製の「万能 塩糀トマトソース」。
トマトソースを塩糀で作ると、数時間煮込んだような深みが出て、 糀の風味でご飯とも相性抜群。作り置きしておけば、煮込みハンバーグにラタトゥイユにと重宝

バター不使用、甘酒とオリーブオイルで作る「甘酒スコーン」
米粉と小麦粉、粉のおいしさが際立つ素朴な味

 食事で麹を取り入れたい人必見のレシピ本といえるだろう。