大切な誰かを失った8歳の少女と老人の奇跡の友情に涙。伊集院静原作『駅までの道をおしえて』が映画化

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2019/10/11


 直木賞を受賞した『受け月』や映画化もされた『機関車先生』など、多くの名作を生み出してきた作家・伊集院静氏。伊集院氏の『駅までの道をおしえて』(講談社)が、氏の作品としては実に15年ぶりに映画化され2019年10月18日(金)から全国公開となる。

『駅までの道をおしえて』は、8歳の少女と喫茶店のマスターの物語。いつも一緒だった愛犬ルーの帰りをいつまでも待つ8歳のサヤカ。ある夏の終わり、サヤカは一匹の犬に導かれ、喫茶店のマスター・フセ老人と出会う。彼もまた、大きな喪失感を抱えて独りで生きていた。別れを受け入れられない2人は、互いのさびしさに寄り添ううちに、思いがけない友情で結ばれていく…。


 主人公のサヤカを演じるのは、映画『3月のライオン』のモモ役や、米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌うユニットFoorinの最年少メンバーとしてブレイク中の新津ちせ。オーディションで受かった直後から愛犬ルーとの特別な絆を表現するため、自宅でルーとの共同生活を開始。そしてその後、1年にわたる丹念な撮影を通してサヤカの心身の成長をカメラに刻み付けたという。

 またフセ老人役には、約半世紀にわたってヨーロッパの演劇界で俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙—サイレンス—』など映画でも強烈な印象を残してきた笈田ヨシ。さらに脇を固める俳優陣は、サヤカの両親に坂井真紀と滝藤賢一、伯父夫婦にマキタスポーツと羽田美智子、祖父母に塩見三省と市毛良枝、医療関係者に柄本明と余貴美子が扮し、あたたかくヒロインを見守る。また10年後のサヤカを有村架純がモノローグ(声)で表現している。

 監督と脚色を務めたのは、『トニー滝谷』『そこのみにて光輝く』をはじめ数多くの秀作を送り出してきた制作プロダクションウィルコ代表の橋本直樹。『臍帯』に続く長編監督第2作となる本作は、15年前に原作を読んで以来、映画人としてのキャリアを全てつぎ込んだ渾身作だ。また、作品を支える音楽は、長編映画音楽が今回初めてとなる原摩利彦。そして主題歌「ここ」と挿入歌「また会うときは」をコトリンゴが担当する。

 互いにさびしさを抱える8歳の少女と老人の奇跡のような物語を、ぜひ劇場で確かめてみてほしい。


■映画「駅までの道をおしえて」
2019年10月18日全国公開
原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫) 脚色・監督:橋本直樹
出演:新津ちせ 有村架純/坂井真紀 滝藤賢一 羽田美智子 マキタスポーツ/余 貴美子 柄本明/市毛良枝 塩見三省/笈田ヨシ
主題歌:「ここ」コトリンゴ 企画・製作:GUM・ウィルコ 配給・宣伝:キュー・テック
公式サイト:https://ekimadenomichi.com