映画『任俠学園』公開直前! “善人”すぎるヤクザの人情コメディに大注目「面白い上に泣かせどころもあるし、満点です!」

文芸・カルチャー

2019/9/20

『任俠学園』(今野敏/中央公論新社)

 社会貢献型ヤクザの活躍を描いた小説『任俠学園(中公文庫)』(今野敏/中央公論新社)が、西島秀俊西田敏行のW主演で映画化。2019年9月27日(金)の映画公開を目前に、ネット上では原作小説があらためて注目を集めているようだ。

 同作は義理と人情に厚すぎる弱小ヤクザ「阿岐本組」を中心とした“人情コメディ”。組長の阿岐本雄蔵は度胸も人望も申し分のない頼れる親分だが、文化的な事業に目がないところが困りもの。今回引き受けてきたのは、潰れかかった私立高校の運営だった。親分に振り回されてばかりの代貸・日村誠司たちは、百戦錬磨のヤクザも嘆くほど荒廃した学園を建て直すために奔走していく。

 コミカルな展開ながら泣けるシーンもしっかり用意されているのが同作の魅力。実際に原作小説を読んだ人からは、「深みがあるストーリーでクライマックスは涙もの。映画化されるのも納得です」「笑えるだけじゃなくてホロっとさせてくれる場面もある。スラスラ読めて息抜きにピッタリ」「『水戸黄門』のような話の流れで安心して読める。面白い上に泣かせどころもあるし、満点です!」「話の展開は昔の日活のヤクザ映画みたいな王道中の王道。でもラストのカタルシスは半端じゃない」と絶賛の声が相次いでいる。

 作者は数々のヒット作を手がけてきた小説家・今野敏。2007年に単行本化された『果断 隠蔽捜査2』は山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をW受賞した他、2017年には「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を獲得している。「ハンチョウ~神南署安積班~」というタイトルでテレビドラマ化された「安積班」シリーズなど、映画化作品も多数生み出してきた。

 警察小説に定評がある今野氏だが、「任俠」シリーズでは正反対のジャンルとも言える“ヤクザ”を主人公とした物語を展開。『任俠学園』は同シリーズの2作目にあたる小説で、「シリーズを通して読んだけど『任俠学園』が一番好きです。代貸の日村さんの魅力が存分に出ていました」「『GTO』みたいな学園ものが好きだからドハマりした!」という声も上がっている。

 そんな人気小説を原作とした映画版では、「ATARU」や「民王」、「99.9 -刑事専門弁護士-」などのテレビドラマをヒットさせてきた木村ひさし氏が監督を担当。映画の公式サイトで、木村氏は「追い込まれた人が解き放たれるような、国民的映画を目指したいです。続編やりたい!」と熱意のこもったコメントを寄せている。

 映画館に行く前に、原作小説を読んで“善人すぎる”ヤクザの物語を予習しておくのもいいかもしれない。

■映画『任俠学園』
出演:西島秀俊西田敏行、伊藤淳史、葵わかな ほか
原作:今野敏
脚本:酒井雅秋
監督:木村ひさし
公式サイト:https://www.ninkyo-gakuen.jp/