どう思う? 彼女のために転勤がある会社の内定を蹴った人の話

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公開日:2021/6/30

どう思う? 彼女のために転勤がある会社の内定を蹴った人の話

恋人のために進路を決めるのは危険?

 2019年12月、Twitter上に投稿されたとあるツイートが話題に。投稿者の後輩は全国転勤がある大手企業に内定をもらっていたものの、恋人から「転勤で遠距離恋愛になるのが嫌」だと泣きつかれたそう。そこで大手企業ではなく転勤がない地元企業を選んだのですが、就職直前に「他に好きな人ができた」という理由で振られてしまったといいます。投稿者は後輩に同情を示しつつ、「就職という人生の一大決断を他人の意志で左右されては絶対にいけない」という教訓を綴っていました。

 この選択を失敗だと捉える人からは、「かわいそうだけど自業自得」「裏目を引いた時に他人を責めたくなるような選択肢は選ばない方がいい」などの声が続出。その一方で「大手に行った方が良かったかどうかなんて誰にも分からない」「選択の結果がどう転ぶかは今後次第だと思う」と擁護する意見も上がっています。

 また地元企業を選んだことを評価する人も多く、「結婚や育児を視野に入れてたなら、転勤ありの会社を選んでも高確率で破綻してたはず」「転勤がないおかげで次の彼女とも長くいられるし、結婚した後も生活しやすいから地元企業も良いんじゃないでしょうか」「共働きが当たり前になった現代に転勤は合わない」といった声が上がっていました。

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実際に転勤が決まったらどうする?

 転勤をすると恋人や家族、友人との関係が変わってしまう可能性がありますが、他にも「マイホームを購入しにくい」「子育ての障害になる」といったデメリットがよく挙げられています。

 では転勤を命じられることについて、多くの社会人はどんな風に考えているのでしょうか? ベースメントアップス株式会社は2019年10月、「地方転勤になった場合、会社を辞めますか?」というアンケート調査を実施。その結果によると「必ず辞める」と回答した人の割合は26%で、「期間限定なら辞めない」という回答は29%。「収入が増えれば辞めない」または「辞めない」と答えた人は合計で44%という結果になっていました。

 社会の風潮を受け、最近では転勤制度を変革しようとする企業も登場。2019年3月に放送された『クローズアップ現代+』(NHK系)では、大手保険会社「AIG損害保険」が2019年に全国転勤を原則廃止したことが紹介されていました。同社では社員に希望勤務地を選択させることで、引っ越しを伴う転勤を避けられるように制度が変わったそうです。

 他にも飲料メーカーの「キリン」が導入した最大5年までの“転勤猶予措置”など、様々な取り組みが注目を集めている様子。今後どのような施策が現れるのか、業界の動向から目を離せません。

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