黒島結菜さんが選んだ1冊は?「私の知らない世界を読み聞かせてくれるこの本に初恋した気分です」
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年6月号からの転載になります。
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、黒島結菜さん。 (取材・文=野本由起 写真=booro)
「朝ドラ『ちむどんどん』の撮影が始まる前に、駒沢さんが書いた沖縄の本を読んだんです。それが面白かったので、ほかの著書も読んでみようと思ったところ、出合ったのがこの本。タイトルにキュンとしましたし、内容も素晴らしくて、駒沢さんの本を全部買い集めました。もう、この本に初恋した気分。私の知らない世界を読み聞かせてくれているようで、すべてにときめきました」 はにかんだ笑顔で語る黒島さんの“初恋“のお相手は、著者の心の旅を綴ったエッセイ。バリ島の呪術師やオーストラリアのヒッピー・コミューンなどを訪ね、自身の内側を覗き込むさまが描かれている。 「というと、スピリチュアルな世界に踏み込んでいるようですが、どっぷり漬かっているわけではなくて。興味はあるけれど、あくまでも客観的かつ冷静に分析する。…