祝・4年ぶりの新刊!『HUNTER×HUNTER 暗黒大陸編』を復習! おさらいしておくべき2つのポイントとは?

マンガ

更新日:2022/11/2

 来る11月4日、約4年ぶりに大人気漫画『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博/集英社)の最新コミックスが発売されます! さらに、10月24日発売の『週刊少年ジャンプ』2022年47号からは連載も再開。まさに「興奮しちゃうじゃないか…」といった心境のファンも多いのでは?

『HUNTER×HUNTER』といえば、連載再開や最新コミックス発売が決まったら1巻から読み返すという人も少なくありませんよね。とくに現在の「暗黒大陸編」は、暗黒大陸へ向かう船内で、カキン帝国の王位継承戦、その裏で巻き起こるマフィアの抗争、幻影旅団によるヒソカ討伐、同胞の”緋の眼”を取り戻すためのクラピカの戦いと、多くの物語が同時進行しています。復習は必須です。しかし、既刊36巻すべてを読み返すのは結構大変…。

 忙しくとも、せめて「暗黒大陸編」だけでも読み返したいところですが、それ以前のストーリーに「ここをおさらいしてから読むと、より楽しく&スムーズに暗黒大陸編を復習できる」というポイントがいくつか存在するのです。ここで「暗黒大陸編をおさらいするために押さえるべき復習ポイント」を紹介していきます。

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【復習ポイントその1】センリツ、バショウについて

 同胞の”緋の眼”を取り戻したいクラピカは、緋の眼の所有者であるカキン帝国第4王子・ツェリードニヒへの接触を目論んでおり、そのために5名のプロハンターを雇って王子警護の案件へ応募を頼んでいます。そのうちの2人がヨークシンシティでノストラードファミリー護衛団として共闘した、センリツとバショウです。

 とくに、第10王子・カチョウの警護を務めるセンリツは、密かに王子に頼られ、カチョウを守る決意を強固なものにしています。今後、カチョウのためにセンリツが能力を使って活躍するだろうと予想されるので、8巻のノストラード組採用テストと、9、12、13巻の対幻影旅団戦を復習し、彼女の能力や人柄を振り返っておくといいでしょう。

 もうひとりのバショウは第7王子・ルズールスの警護についていますが、船内で能力を使っているところは確認されていません。逆に言うと、バショウが能力を使い出すのはこれからです。「バショウってどんな能力を使ってたっけ…?」と読みながら躓かないよう、こちらも8~9巻あたりを読み返すことをおすすめします。

 ちなみに、クラピカが雇っている残りの3名は、自身の師匠であるイズナビ、グリード・アイランドでゴンとキルアを鍛えてくれたビスケ、ハンター試験同期のハンゾーです。このなかで、未だ能力が不明なのはイズナビのみ。クラピカの師匠はどんな能力の持ち主なのか、こちらも期待しながら続きを待ちたいですね。

【復習ポイントその2】幻影旅団の能力について

 王位継承戦と同様に激化しているのが、幻影旅団によるヒソカの討伐です。旅団が船内でヒソカを見つけ出せば、他の乗客への被害などお構いなしで死闘が繰り広げられることは必至。全員がフルパワーで戦うでしょう。そんな死闘を前に、旅団員の能力をおさらいしておくことをおすすめします。

 旅団員の能力は、前述のヨークシンシティ編で明かされるメンバーが多い。しかし、フェイタンやボノレノフ、新団員のカルト、そしてシズクの戦闘スタイルなどは、22巻の対女王蟻戦でようやく明かされます。言い換えれば、ヨークシンシティでの戦闘、女王蟻戦をさらっておけば、大方の団員の能力は振り返ることができるのです。クロロの能力については、34巻のヒソカ戦が復習に最適です。

 また、36巻の377話で、ヒソカの能力と相性が悪いシズク、ボノレノフは、クロロと組むことを提案します。その際クロロは「ボノレノフにやってもらいたいことがある」と言っているのです。クロロがボノレノフの能力を使ってどんな作戦を立てるのか、それぞれの能力を復習しておくと“考察”も捗るかもしれません。

 暗黒大陸編は毎話かなり情報量が多く、理解するまでに時間がかかりますよね…。忙しくてなかなかじっくり振り返れない人こそ、ここまで紹介してきた要点を踏まえておけば、膨大な量の情報も整理したうえで最新刊発売に備えられるのではないでしょうか。

 約4年ぶりの新刊、待望の連載再開、そして10月28日(金)から始まったばかりの「冨樫義博展」(東京・森アーツセンターギャラリー)と、今秋はワクワクすることが目白押しです。音は置き去りにしても自分自身は置き去りにされないよう、目一杯楽しむ準備をお忘れなく!

文=ますだポム子(清談社)

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