お菓子を受け付けない味覚を作る本ーー簡単な調理法で続きやすい!高栄養・低カロリーな「瞬食オートミールレシピ」87品

健康・美容

公開日:2023/5/24

ずぼらに健康、やせ体質! 瞬食オートミールダイエット
ずぼらに健康、やせ体質! 瞬食オートミールダイエット』(松田リエ/西東社)

 この時期になると「夏になるまでに痩せよう!」と決意し、甘いものを控えたり白米を我慢したり。さらには運動してみたりして、少し体重は減るものの、しばらくすると結局リバウンドしてしまう。そんな体験を幾度となく繰り返している人は多いのではないでしょうか? かくいう筆者もそのひとり。そんな時、数多くあるダイエット本の中から出会ったのが『ずぼらに健康、やせ体質! 瞬食オートミールダイエット』(西東社)です。著者・松田リエさんは、体に必要な栄養素をずぼら調理で瞬時に摂る「瞬食」というメソッドで話題に。その「瞬食」とダイエットに有名なオートミールをかけ合わせたレシピを紹介します。

まず瞬食とは?

“瞬食”とは、体に必要な栄養素をコンビニ食材で取り入れたり、時短&簡単な調理法で摂ったりするダイエット法のこと。忙しくても、料理が苦手な人でも続けることができるメソッドがたくさん詰まっています。そして“瞬食”で言う“体に必要な栄養素”とは、やせ体質になるための栄養素のこと。例えば基礎代謝をアップさせるたんぱく質とビタミンB群(豚肉・さばなど)。便秘やむくみを避けるための発酵食品・マグネシウム(あおさ・ナッツ類など)・カリウム(ほうれん草・人参・バナナなど)などが含まれます。一方精製された砂糖や小麦、過剰な糖質は細胞を老化させ、基礎代謝を下げてしまうのでNG。つまりお菓子やカップ麺は控えるべき対象です。これらを我慢するのがダイエットをする上では一番難しいこと。しかしまずは2週間“瞬食”生活を続ければ、それ以降は自然と味覚が変化し、惰性で食べたくなることは減ってくるとのこと。細胞の老化を防いだり便秘が解消されたりするなど体が健康になる上、体によくない食材を欲しすぎないようになる。ここが単純な食事制限など他のダイエット方法との大きな違いと言えます。

オートミールとは?

 瞬食のルールの中には「時短食材で手間を省く」という項目も。ただでさえやる気が続かないダイエット。その上調理が面倒ではさらに継続のハードルが上がってしまうので、手間なく作れるというのは必須要素です。その時短に対応できる食材でもあり、さらに栄養素的にもダイエットにぴったりなのがオートミールなのです。オートミールとは、オーツ麦という穀類を加工したもの。先に述べたたんぱく質・ビタミンB群・食物繊維などが豊富に含まれています。しかし独特の匂いや味が苦手な人もいれば、毎日食べるのは飽きてしまうことも。そこで本書では和・洋・中、主食から副菜、デザートまで幅広いオートミールレシピを87品も掲載。ここまで振れ幅の広い活用方法があれば、飽きも来ないし「この味はいける!」というレシピが見つかりそうです。

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 今回はその中からいくつかを紹介します。

・トマトリゾット
材料 オートミール 30g、トマトジュース(無塩) 80g、顆粒コンソメ 小さじ1/2 以上A
細かく裂いたサラダチキン 1/3枚、乱切りした黄パプリカ 1/4個、ブロッコリー(小房)20g、ピザ用チーズ適量、以上B

1. 耐熱容器にAを入れ、よく混ぜたらBをのせてラップをかけ、電子レンジで2分加熱する。
2. 取り出したらよく混ぜて器に盛る

・だし巻き卵
材料 オートミール 30g、水 30ml、卵 2個、青ねぎ(小口切り) 大さじ1、煮きりみりん 大さじ2、顆粒だしの素 小さじ1/4、塩少々、以上A
米油小さじ1

1. ボウルにAを入れてよく混ぜる。
2. 卵焼き器に米油をひいて中火で温め、1を流し入れて全体を大きく混ぜる。
3. 弱火にし、卵が半熟のうちに奥から手前に折りたたむ。巻き終わったら皿に盛る。

 上記のように、本書のレシピは本当に簡単で、作り方も3工程までのものがほとんど。その上ダイエットの味方であるたんぱく質とビタミンB群を持つ食材をさらに加えたレシピが多く紹介されています。正しい栄養素を摂取するということはダイエットだけでなく、老化を防ぎ、こころの健康にも繋がるもの。この一冊で健康とやせ体質、両方を手に入れてみませんか?

文=原智香

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