発売直後から話題沸騰の新絵本雑誌『さがるまーた』。豪華執筆陣による10の描き下ろし作品は必見!反響に後押しされ、Vol.2も製作決定!

文芸・カルチャー

公開日:2023/12/15

絵本を“体感”する雑誌さがるまーた
絵本を“体感”する雑誌 さがるまーた 2023 VOL.1 とにかく絵本が好きなんだ!』(講談社)

 2023年11月30日(木)が「絵本の日」だったのはご存じだろうか? これは『三びきのこぶた』や『かさじぞう』などで知られる翻訳家・瀬田貞二氏による『絵本論』が発行された日にちなんで2012年に制定されたという。

 そんな同日に、新雑誌『絵本を“体感”する雑誌 さがるまーた 2023 VOL.1 とにかく絵本が好きなんだ!』(以下:さがるまーた)が刊行された。絵本好きにはたまらない内容となっており、読者から大きな反響が寄せられている。

 同誌は、世界のさまざまな場所で第一線の表現を生み出し続ける15人の絵本作家やアーティスト、本づくりに携わる数多くのスタッフによって制作されるオムニバス雑誌。初めて絵本に触れる子どもやアートを愛する大人をターゲットに、絵本の面白さと奥深さが体感できるコンテンツが詰め込まれている。

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 記念すべき創刊号の注目ポイントとして、まず挙げたいのが表紙絵。こちらは2005年にスウェーデンの「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を日本人として初めて受賞し、2017年には「第22回日本絵本賞」の大賞にも選ばれた作家・荒井良二氏が手掛けたイラストとなっている。

 そして表紙を開くと待っているのは、『鵼の碑』(京極夏彦/講談社)装画などで活躍する石黒亜矢子氏による「UMAお面」などのとじこみ付録。さらには豪華作家陣による描き下ろし絵本9作品がこれでもかとばかりに詰め込まれている。表紙絵を務めた荒井氏の「あさがきた」を始め、イラストレーターとしても活躍する長澤星氏の「ランちゃんと ふしぎな かがみ」や、「しろくまとパンダ」のイラストで人気を集める水彩画家・中村愛氏の初絵本作品「しろくま ひぐま ときどきぱんだ」など、ベテランから新進気鋭の作家による作品がラインナップされている。

絵本を“体感”する雑誌さがるまーた

 また別冊付録として、2008年に『よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし』で「第13回日本絵本賞」の大賞を受賞した及川賢治氏の描き下ろし絵本も収録。絵本以外にも作品と連動したインタビューや記事など、さまざまな角度から楽しめる企画が満載だ。

絵本を“体感”する雑誌さがるまーた

 もうひとつの別冊付録「白い絵本」は自分だけの絵本がつくれるという代物で、こちらを用いた「絵本表紙コンテスト」も実施中。表紙に好きな絵とタイトルを描き込んだ写真を撮影し、InstagramやX(旧Twitter)に「#さがるまーた絵本」のハッシュタグをつけて投稿してみよう。入賞者には、『さがるまーた』参加作家からのコメントとサイン入りの複製原画がプレゼントされる予定だ。

絵本を“体感”する雑誌さがるまーた

 読んで楽しいだけでなく、創作意欲も刺激してくれる『さがるまーた』。さっそく手に取った読者からは、「こんなに“絵本”という媒体がギュッとした雑誌は初めて」「絵本大好きだ!って気持ちでいっぱいになる1冊」「絵本という概念が吹っ飛びました」などと多くの反響が寄せられている。芥川賞候補作家・くどうれいんさんからも感想のポストが。

 ちなみに12月から3月にかけ、全国4か所で刊行を記念した「『さがるまーた』刊行記念展」が開催中。豪華執筆陣の原画と複製原画が一挙展示されるので、お見逃しなく。

 子どもはもちろん、絵本好きな大人にもぜひ同誌の奥深い世界を“体感”してみてほしい。

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