「アイムソーリー」をネイティブっぽく発音するには? 読むだけでネイティブ英語に近づける驚きの学習術

文芸・カルチャー

PR公開日:2024/2/8

7日間で英語がペラペラになるカタカナ英会話
7日間で英語がペラペラになるカタカナ英会話』(甲斐ナオミ/Gakken)

 英会話ができればと、誰しも一度は思ったことがあるはず。しかし、義務教育から英語の授業があるにも関わらず、しゃべれる人はごくわずかなのが日本人の実情だ。社会人として働きながら、スクールや独学で勉強しても上達せず、挫折してしまった人もいるだろう。

 なぜ、私たちは英語をしゃべれないのか。けっして「才能」のせいではなく、方法を「工夫すればいい」と背中を押すのは、ユニークな英会話の入門書『7日間で英語がペラペラになるカタカナ英会話』(甲斐ナオミ/Gakken)だ。

ネイティブならではの発音を「逆手」に取ったカタカナ英会話

 本書がすすめるのは「形から」入る英会話の練習法である。和訳の書かれた英語の例文と共に記載された「カタカナ表記」を読む練習だけで「え? 今の発音、ネイティブっぽい!」と驚かれるほどの発音を、学べるという。章ごとのQRコードを読み込むと、ネイティブの音声も手元のスマホなどで聴くことができる。

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P26〜27

 しかし、本当に「カタカナ表記」を読むだけでネイティブにも通用する英会話を習得できるのか。この疑問に対して、本書は回答を示している。

 そもそも日本人が英語の発音を苦手とするのは「どこからどこまで1つの単語」か分からず、すべての単語が数珠つなぎに聴こえてしまうから。その背景には、英語圏の人たちが会話時に単語を「かなり『はしょる』」という習慣がある。本書の方法は、この「はしょり」や単語の「つながり」を逆手に取り「まるでネイティブ」が話しているかのような発音を、カタカナで再現したものだという。

ごめんなさいの「I’m sorry」は「アン」「サーウィ」でネイティブに!

 実際、筆者も本書の内容を試してみた。ネイティブの方とお話しする機会は残念ながら執筆時点ではなかったのだが、不思議と「しゃべれるようになったかも…?」といった手ごたえは感じられた。

P32〜33

 例えば、本書の章「DAY1 Lesson2」には「謝罪する」の項目がある。英語での表現は、言わずと知れた「I’m sorry」だ。誌面でのQRコードを読み込むと、掲載された例文の音声が次々と流れる。初めは、音声を聴いているものの、どうしてもネイティブではなく日本語読みが染み付いているのか“アイムソーリー”と言ってしまいそうになるが、グッとこらえて、本書のとおりに「アン」「サーウィ」と発音してみると、何だかネイティブに近づけた気はした。特徴の「カタカナ表記」では、アクセントを強くすべきところの文字サイズが拡大されているのも分かりやすい。

 また、各項目とも簡単な例文を基準に、応用のフレーズも豊富に学べるのも本書の利点だ。取り上げた「I’m sorry」の項目では、「I’m sorry to hear that.」(=お気の毒に。)、「I’m terribly sorry.」(=非常に申し訳ない。)など、派生表現も教えてくれる。

 どうせなら、カッコよく英語をしゃべってみたいと思うのも人の性だ。すでに英会話を学んでいるものの自分のしゃべり方に自信が持てない人はもちろん、これから英会話を学びたいと思う人にとってもハードルを下げてくれる1冊だ。

文=カネコシュウヘイ

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