日本人プロデューサーが語る、ハリウッドで日本が注目されている理由
公開日:2011/10/1
ハリウッドでは日本をお手本にしようという傾向があるそうだ。「クールジャパン」という言葉が誕生してからずいぶんたつが、ハリウッドのブレインストーミングでの合い言葉は、「いま日本では何が流行ってる?どんなことがクールだと思われてる?」なのだとか。日本の映画や野球、そこで活躍する日本人の精神性や感性がハリウッドで高く評価され、日本人にとっては何でもないような喫茶店からファミリーマートまでもアメリカ人の人気を集めている。
ハリウッドのある西海岸ほどではないかもしれないが、私も日本がニューヨーカーにとってあこがれの対象となっていると感じることがよくある。日本の漫画やアニメのファンが多いことは周知のとおりだが、かっこいい若者から「原宿に行ったことがありますか?」と目を輝かせて聞かれたり、「新宿プリンスホテルから地下道を通って行くと、ショッピング街になっていてとても便利」だという新宿リピーターや、日本のドラマが大好きで、繰り返し見て日本語を耳で覚えたという人もいる。
この円高にもかかわらず、私の日本語の生徒のふたりは、それぞれ近々日本に旅行すると言ってうきうきしている。私より今の日本について詳しく、自分の好きな日本について熱く語るアメリカ人たちを見ていると、なんだかとても不思議な感じ。でも、もちろんとてもうれしい。
日本の何が、どうして、それほど評価されたり好まれたりするのか、この本の中でたくさん紹介されているエピソードを読んでいくとよくわかる。
イチローの野球に対する姿勢から、ハリウッドで働くインターンシップの学生まで、ハリウッドでは日本がお手本になっている
日本の喫茶店やコンビニ、デパ地下は、日本を訪れるアメリカ人に大人気だ
日本人の精神性や美徳が世界のスタンダードになる日がやってくる?