ホラー×ミステリー×キャラクター! 怖いのにコミカル、しかも泣ける贅沢一級品

コミック

2011/9/2

ゴーストハント (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:小野不由美 価格:432円

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怖い話は苦手です。
  
『グレムリン』で泣き、『スクリーム』を観れば1週間も悪夢にうなされ、『リング』は小学生の妹を抱えて大絶叫(呆れた彼女は等身大ピカ●ュウを置いて逃亡、それを抱えてさらに叫び続けた中学生だったワタクシです)。
  
そんな私がおそらく生まれて初めてハマったホラー小説が小野不由美さんの「悪霊シリーズ」。「怖いだけだ」というホラーへの思い込みをがらりと変えた同作の、コミック版をここではご紹介します。

“KCなかよし”だからといって侮るなかれ。怖いったら怖い。はっきり言って、寝られません。でもやめられない! 止まらない!
  
原作は現在、『ゴーストハント』として大幅改稿のうえ絶賛復刊中ですが(嬉しすぎる)、復刊にいたるまでの空白期間をうめてくれていたのがこのコミック版。原作のイメージをそのままに、なおかつ独自の魅力をふんだんにプラスして再現しています。
  
旧校舎怪談、こっくりさん騒ぎに、人の消えるおぞましい屋敷、高級料亭で起きる呪い騒動…ひとつひとつのお話はハッキリ言って怖いです。夜は本当に寝られません。なのにコミカル! ともかくキャラが濃く、会話のテンポもいい。だからこそキャラクターと一体になって怖くもなるし、笑ってしまう。泣いてしまう。
  
そしてなんといっても、最終巻の衝撃。
  
かつて原作のラストを読んで、「あわわわわわわわ」と全巻一気に読み直し、それでも動悸がおさまらない、誰かと共有したくてたまらなくなるという体験をして以来、人生で好きな小説トップ3に食い込んだのでした。コミックでラストに到達したときは、久しぶりにマンガを読みながら大号泣。
  
コミックだけの描き下ろしエピソードもありますし、『ゴーストハント』は小説・コミックそれぞれが補完しあって文字通り「シリーズ」になっている気がします。
  
どちらから先に読んでも楽しめますので、ぜひお手にとってみてください。

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