秋もマンガ&小説原作ドラマが目白押し! 菊池風磨は冴えない大学生、上田竜也はアブない鑑定士に…!?

アニメ・マンガ

2017/9/23

 夏季ドラマが次々と最終回を迎え、反響を呼んでいる。最終回で最高視聴率を出し映画化も発表された『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』や、高畑充希の好演もさることながら、世の女子の心を一気に鷲づかみにした竹内涼真出演の『過保護のカホコ』など、良作が目白押しだったが、タイトルとキャストが明らかになった秋季ドラマも期待作が盛りだくさんだ。マンガ原作で注目されるのは、待望の第二期が始まる綾野剛主演の医療ドラマ『コウノドリ』や池田エライザ&吉沢亮主演が発表され大反響の『ぼくは麻理のなか』。浅野忠信&神木隆之介がタッグを組む『刑事ゆがみ』は、制作風景を披露するInstagramがすでに、開設当初から高い人気を集めている。

 小説からは第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞受賞者である藤石波矢の『今からあなたを脅迫します』(ディーンフジオカ&武井咲主演)、直木賞作家の荻原浩が、自身の広告会社勤務体験をもとに描く人気作「ユニバーサル広告社」シリーズ(沢村一樹主演)。池井戸潤作品をドラマ化してきたTBSの日曜劇場からは、『半沢直樹』や『下町ロケット』などに続き新たに送る『陸王』(役所広司主演)など、力作が期待されている。

 なかでも要注目のマンガ原作3作品をご紹介しよう。

★『吾輩の部屋である』(田岡りき)

 9月27日(中京テレビ~)に放送スタートした菊池風磨(Sexy Zone)主演の同ドラマ。主演どころか共演者なしの一人芝居であると話題だが、実際、原作も一人暮らしの大学生が、室内で一人、ひたすら世の摂理を問い続ける哲学ドラマだ。というとなんだか高尚だが、彼の命題は同じ研究室の植村さんをいかにデートへ誘うかということ。メールでの駆け引きに頭を悩ませる合間、キッチンですぐに落下する吸盤を直したり、84時間保温し続けてしまったごはんと格闘したり、冬場に割ってしまった窓に絶望したり、極小な世界の大事件に立ち向かうのである。著者どころか担当編集者もドラマ化には半信半疑という本作。冴えない男の生き様を、菊池風磨がいかに切実にコミカルに演じていくか、要注目。

★『新宿セブン』(観月 昴:作、奥 道則:画)

 ブランド品から臓器まで、本物ならば何でも買いとる新宿歌舞伎町の質屋「七つ屋」。鑑定士は、宝石も人間もその目に映すすべての真贋を見極める天才・七瀬。相手はヤクザだろうが議員だろうが、ピンハネ、恐喝、なんでもござれという肝の据わりよう。善人なのか悪人なのか、一本筋の通った彼は、訳あり依頼人たちの苦境を確かな鑑定眼と力業で解決していく。男気溢れるその男を演じるのは上田竜也(KAT-TUN)。七瀬に助けられたことをきっかけに見習いとして働きだす健太を中村倫也、記憶喪失の謎の女性・華には大野いと。田中哲司や夏木マリ、本作が役者デビューとなるシンガーソングライターの家入レオなど豪華共演者をそろえ、歌舞伎町の混沌に人間の真実を描き出す。

★『フリンジマン』(青木U平)

 不倫報道が乱発し謝罪会見が世間を賑わすこのご時世に、愛人教授(ラマン・プロフェッサー)に教えを乞う、愛人が欲しくてしょうがない男たちの情熱を描いた本作。愛人になりうる女性が放つサインから、距離の縮め方まで、シチュエーション別に伝授していくまさにゲスの極みドラマ……なのだが、読み進めていくうち、なりふり構わない彼らの姿に、純真さを覚えるのはなぜだろう。やれればいいわけじゃない、だけど恋愛したいわけでもない。つくるのはあくまで、身体の関係ありきの愛人。板尾創路演じる教授・井伏と、田斉(大東駿介)を筆頭に愛人同盟に参画する男たちがどんな生き様を見せるのか、テレ東ならではの演出にも期待したい。

 このほか、玉森裕太(Kis-My-Ft2)主演の『重要参考人探偵』、菅田将暉&池松壮亮での映画化に続き、高杉真宙&葉山奨之でドラマ化される『セトウツミ』、『ごくせん』や『高台家の人々』などの森本梢子が戦国時代にタイムスリップした少女を描く『アシガール』。読書の秋、ドラマとともに原作マンガ&小説に手を伸ばしてみてほしい。

文=立花もも