「最近、似合う服がない」「もっと私らしい服を着たい…」、そう感じた時の新たな選択肢『古布を着る。』

ライフスタイル

2017/11/17

「年齢とともに、今までの服がしっくりこなくなった」「流行を追うより、もっと自分らしさのある服を着たい」「買ってはすぐに捨てるファストファッションはもういやだ」…、さまざまな理由で、今、着ている服に納得のいかない思いを抱く人は多い。

 静岡県富士宮市に住む女性古布作家ユニットの作品が人気だ。日本各地の骨董市を巡っては、昭和初期ごろまでの着物や半纏(はんてん)、法被(はっぴ)、風呂敷、幟旗(のぼりばた)、蚊帳(かや)、酒袋などを集め、それらを使って服やバッグ、帽子などをデザイン、制作している二人だ。



 堀内春美さんは、16年前、友人である村松みち子さんからプレゼントされた手作りの古布バッグに衝撃を受けた。初めて見た古布の懐かしくやさしい風合いに心をわしづかみにされたという。そして、そのバッグに合うのはどんな服なのか、真剣に考えた。
「それまではトラッドファッションが好きだったのですが、古布バッグには似合わない。自分も古布で服を作るしかない、と思ったんです」
 洋裁経験は皆無だったが、見よう見まねで服を作り始めた。そして、作れば作るほど古布の奥深い魅力にハマっていったという。
「昔の人が繕(つくろ)った布に、自分も繕いを加える時、大きな時の流れに合流したような気がするのです」


■「モノ」だけど、単なる「モノ」ではないような、
自分に自信を与えてくれる服

「春美ちゃんが服、私がバッグ担当です」と村松さん。
 二人の作品は、雑誌にも紹介され、独自の洗練されたセンスが瞬く間に人気を集めるようになった。2年に一度、秋に催される「二人展」には、作品を求めて全国からファンが押し寄せる。
 昔の人が暮らしの中で大切にし、破れたら繕うを繰り返して使い続けられてきた古布には、人の手のぬくもりや時間の重なりが感じられる。そんな布で作った服をまとい、バッグを手にする時、人はちょっと誇らしい気分になる。
 自分を大切にできる服、自分に自信がもてる服。
 着る服に迷ったら、「古布」という新たな選択肢があることを思い出してほしい。