幸せになりたいのなら「婚活」より「魂活」!? スピリチュアル界に体験入門した、辛酸なめ子さんの魂はレベルアップしたのか?

暮らし

2018/1/20

『魂活道場』(辛酸なめ子/学研プラス)

「魂活」ってご存知ですか?読み方は「婚活」と同じです。魂活は、魂を鍛えてレベルアップさせるための活動のようですが、どうしたら魂という見えないものを鍛えられるのでしょうか。『魂活道場』(辛酸なめ子/学研プラス)は、漫画家でありコラムニストであり、スピリチュアルをライフワークとする辛酸なめ子さんの、3年間にわたる魂活ルポタージュで、月刊誌『ム―』に連載されたものです。

 なめ子さんは、1日入門でさまざまなジャンルのスピリチュアル界を体験していきます。水晶球霊視、気功、オーラ・リーディング、チベット体操、ダウジング、前世療法、波動改善、クリスタルボウル、アニマル・コミュニケーション、ヒンドゥー教の祝祭に参加など、その数36種類!「水晶球霊視」のように回数を重ねることで見えるようになるものや、「整膚セラピー」のように体中を引っ張って気血の巡りをよくし、生命力や免疫力を高めるというものもあり、魂活メニューの幅広さに驚きました。

 なめ子さんの漫画からは、霊格の高い先生がたの、真面目さ、おおらかさ、ナチュラルさなどのお人柄もよく伝わってきます。先生のもとで、霊力、気力、魔力を鍛えますが、スピリチュアルにどっぷりハマることはなく、「アンチエイジングにいいかも」「早く知っていたら一流大学に受かったかも」など、一般人の目線で、現世の欲望たっぷりな感想を述べていました。おかげで目に見えない世界が、ずいぶん身近なものに感じられてきました。「スピリチュアルの扉は誰の前にも開いています」という、なめ子さんの言葉が実感できました。

 3年間の魂活により、霊的なマイレージをためていったなめ子さんは、どう変わったのでしょうか? 「わりと直感が働くようになった気がする」「良い予感も悪い予感もときどきキャッチできる」「劇を見に行ったときに出演者のオーラが色つきで見えた」と述べています。「魂活はひとりひとりで行う孤高の道」だそうですので、やってくる大独身時代に向けて「魂活」が流行るかもしれません。今年の流行語に入りそうな気がします。なめ子さんを通して初めて触れた非現実の世界に、今自分の居る場所の他にも、居場所はあるのだと目を開かせられた思いでした。

文=泉ゆりこ