学校では教えてくれない「わが子」に向いている伸ばし方

出産・子育て

2018/2/5

『わが子の「自ら学習するくせ」を育てる 親の上手な「促し方」』(豊田真彰/同文舘出版)

「勉強しなさい!」「宿題したの!」が、子どもに言うお決まりのフレーズになっていないだろうか? 子どもの将来のことを考えると、親は勉強について無関心ではいられないものだ。しかし、勉強してほしいから勉強しろと言っても、子どもはなかなか動かない。むしろ、そう言われれば言われるほど、やる気をなくしてしまうこともある。では、どうすれば子どもは自分から学習する子になるのか? それは、親の上手な「促し方」が子どもに「学習する習慣」を身につける重要なポイントとなるという。子どもの学習意欲を伸ばすために、親ができる日常生活の声かけ、環境づくりの方法を『わが子の「自ら学習するくせ」を育てる 親の上手な「促し方」』(豊田真彰/同文舘出版)では具体的な方法を紹介している。

 本書の著者は、学習塾「魅錬義塾(みれんぎじゅく)」代表塾長・豊田真彰さん。子どもたちには「自分のやりたいことに気づく」を、ご家庭には「子どもを応援しながら親も+1ステップ成長する」ことを目標に、多くの子どもや親たちに真摯に寄り添ってきた。子どもたちの学習によい影響を与えることができた「促し方」を紹介していこう。

■小学生が本気になる上手な「促し方」

「自分から宿題をしてほしい」と思うなら、まずは子どものやる気を潰さないように行動しなければならない。宿題になかなか取りかからない子に「宿題やりなさい!」と言う家庭は少なくないと思う。言われた子どもがグズグズしながら机に向かうのを見て「しっかりしなさい」「まだやってないの?」と言いたくなるかもしれないが、ここは言うのをぐっと抑えてほしい。子どもが宿題をはじめるまでに時間がかかるのは、自分で宿題をやる心の準備をしているからだ。「今やろうと思ってたのに」という、やる気の芽を摘むことになる。言われた子どもの気持ち、自分が子どものときの気持ちを思い出して、少し待ってあげよう。

■うちの子、理論派? 実践派?

(1)やるまえから失敗したときのことを考えている
(2)とにかく結果を出すのが楽しそう
(3)「ひらめいた」と言って実際にすぐやっている
(4)失敗したり、勝てないとクヨクヨする
(5)説明がないと不安がる
(6)目の前に置いてある物を「触っちゃダメ」と言われても触りたがる

 子どもが理論派か実践派か、判別がついているだろうか? 上記のチェック項目のうち(1)(4)(5)が当てはまる子どもは理論派、(2)(3)(6)は実践派のタイプ。チェック数が同じ場合は両方の性質を持っている状態である。大人にも言えることだが子どもの個性や気質、とくに理論派か実践派かによって学習のアプローチは変わってくる。理論派には、まず納得のいく説明や解説をして、頭で一度理解するという準備運動が必要になる。一方、実践派は、長々と説明してもなかなか頭に入らない。「とにかくやってみたい!」という気持ちでうずうずしているので、説明は簡単なものにとどめ、実践に入るのがいい。学習だけでなく、スポーツや習い事でも効果的なアプローチができるので、理論派か実践派かどちらのタイプか知って促し方を変えることをおすすめする。

 2020年には、大学入試が改革される。そのときに、必要となるスキルは「自ら考える力」だという。勉強できる子、いや、子どもが自ら学んでいく力を身につけるために家庭でできること、それが本書にはたっぷり詰まっている。学習する本当の意味、子どもの意欲を引き出す方法、子どもたちが将来を生きていくための土台づくりを知ることができるはずだ。

文=なつめ