「抱っこしていないと眠ってくれない…」寝かしつけに悩んだら“ネンネトレーニング”

出産・子育て

2018/12/15

『マンガでよくわかる 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング』(清水悦子:著、たかはしみき:漫画/かんき出版)

 子育て中のママが一度は経験するであろう「寝かしつけ」の悩み。幸せなオムツCMのように、自然とスヤスヤ寝息をたて、天使のような寝顔を見せてくれるものだと思っていたら大間違い! 1日に何度も寝たり起きたりを繰り返す新生児期は特に大変で、夜泣きや終わりの見えない抱っこに慢性的な睡眠不足となってしまうママも多いことでしょう。

『マンガでよくわかる 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング』(清水悦子:著、たかはしみき:漫画/かんき出版)は、そんな悩めるママにぜひ手に取ってほしい1冊。20万部のベスト・ロングセラーとなった書籍のマンガ版で、「育児書を見る暇なんてなーい!」「活字を読むのは苦手で…」というママでも気軽にパラパラと読み始めることができます。もちろん自分が知りたいページだけでもOK!

 著者は夜泣き専門保育士の悦子先生こと清水悦子さん。自身の長女の壮絶な夜泣き経験から夜泣きの勉強を始め、現在では茨城キリスト教大学 文学部児童教育学科の助教授として教鞭をとられています。本書の「はじまり」には、こんな言葉が綴られています。“安定した生活リズムは、親から子への最大のプレゼント”。愛おしい我が子のために、できることは全てしてあげたいと思うのはきっとどのママも同じ。そのカギである「睡眠」について、月齢・年齢別の安眠スケジュールからお悩み別のステップまで分かりやすく紐解いているのがこの本なのです。

 自己紹介が遅れましたが、筆者は双子の男の子を育てる二児のママ。やんちゃざかりのツインズは現在3歳ですが、例に漏れず、新生児から2歳頃までは寝かしつけに本当に苦労しました。1日3回お昼寝の時期は主人と1人ずつ抱っこしてユラユラ。胸の中で眠ったらできるだけ物音を立てないよう静かに下ろすというやり方をしていたのですが、そこで発動するのが恐怖の「背中スイッチ」。気持ちよさそうに寝ているのに、背中が布団に着いた瞬間「ギャーー!!」と泣いて振り出しに戻る(しかも成功するまで繰り返す)というもので、5連敗という地獄絵図を見た後、これでは子供も自分も眠れないと腕に抱いたまま壁にもたれて一緒に寝た日もありました…。

 本書には異なる悩みを持つ4人の「ママ」に悦子先生が丁寧にアドバイスしていくのですが、それを読んで心底思いました。「もっと早くこの本と出会いたかった!」と。私と同じ悩みを持つママの章を見ると、なぜ布団に置いた瞬間目覚めてしまうのか、そのとき赤ちゃんはどういう状態なのかということが説明されていて、それを変えるためのチャレンジ方法も分かりやすく解説。特に胸に響いたのは「ねんねのスイッチは『探す』のではなく、親子で一緒に『作る』もの」という1文。子供のギャン泣きがつらく、とにかく泣かせないことに必死なママは、そんなこと考える余裕もないと思います。私もその1人でした。でも、もし当時この方法をどこかで知って実践していたら何かが変わっていたのかな?と今は思います。

 すぐにでも実践したいネンネトレーニングの方法だけでなく、日々の生活リズムを整えるためのポイントやパパの育児への関わり方なども紹介されている本書。広い意味での育児書としても手に取る価値は大いにあり。そして読み終えた頃には、育児の大変さを十分理解する著者が優しく背中を押してくれるような気持ちになることでしょう。

文=川倉由起子