酒席で結果を出す! 銀座高級クラブNo.1ホステスが教える「デキる男の飲み方」

ビジネス

2019/1/18

『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』(檀 れみ/日本実業出版社)

 酒席のことは、ホステスがよく知っている。銀座の高級クラブでNo.1ホステスだった作家の檀れみ氏もまた同じだ。『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』(檀 れみ/日本実業出版社)は、デキる男のあらゆる飲み方が収められた1冊だ。

 著者は本書を、ただのよくある酒席の教則本ではないと断言する。それらの本は、そもそも根本が間違っているという。なぜなら、自分の意思に背き、へりくだったり、心にもないお世辞を言ったりするなどして、人間としての浅さを露呈してしまうから。本書で紹介しているのは、自分のプライドを捨ててヘコヘコするだけの表面的な酒席テクニックではなく、本物のデキる人間がスムーズに行なっているスマートな振る舞いということだ。

 では本書から、誰にでも使えそうなテクニックをいくつか紹介していきたい。

・店は「快適さ」で選ぶ

 店を選ぶポイントは「快適さ」である。ただの高級店が良いというわけでもない。のれんに甘んじて気の利かない店もあるからだ。「接客に愛情のある店」を選ぶこと。大事なのは、自分もお客として心地よいか、だ。自分が相手に気を使い過ぎてアレコレするのは快適な空間とは言い難い。上質な接客を受けて自分がリラックスする空間を選ぶと、相手もリラックスして「良い店を選んでくれた」という評価をつけてくれる。

 手っ取り早いのは「女将(的存在)のいる、わりと小ぢんまりとした店」だ。女将は店のお母さん役としての自負があり、気が利いている。良きタイミングと塩梅で話に参加してくれるなど、空気を読みながら手助けしてくれる。それは「快適」作りにもってこいだ。普段から顔なじみになっておくといいだろう。

・乾杯には一言を添えて

 乾杯には、グッとくる一言を添えよう。デキる男は揃って少し違う乾杯の音頭を取るという。

【純粋に祈りを込める系】
「◯◯さんの夢が叶いますように、乾杯!」「我々の仕事がうまくいきますように、乾杯!」

【季節・異常気象系】
「満開の桜に乾杯!」「今夜の落雷(どしゃぶり、大雪など)に乾杯!」

【オーバーに持ち上げて笑わせる系】
「君の瞳に乾杯!」「◯◯さんの美しさに乾杯!」

【自虐系】
「俺をいじめる上司に乾杯!」「俺の出世を脅かす、優秀な同期に乾杯!」

【唐突系】
「宝くじがあたりますように、乾杯!」「今日のサッカー、日本が勝ちますように、乾杯!」

・相手を気持ちよくさせる話し方

 相手が気持ちよく喋れる「褒め言葉」がある。それは「◯◯さんは、やっぱり奥が深い!」「ものの見方が普通じゃない。鋭い!」だ。これは世の中で一流と言われる男性も含めて、ほぼ全員がツボな言い方だという。言われた方は、もっとすごいことを言ってみせようと、心のスイッチがオンになるのだ。それから、「悩み事を共有する」というのも、相手を気持ちよくさせることのひとつ。人は、頼られるとうれしくなる。「俺の言う通りにしたら、うまくいったと感謝された」「俺たちは、相談できる仲なんだよ」と誇らしく思ってくれる。

 ただの酒席の教則本ではないと著者が言ったように、これは「心地よいおもてなし」の本であると感じる。もちろん、自分を良く思ってもらおうという算段もあるにはあるが、それはあくまで相手に快適さを味わってもらった先にある、といった印象だ。世の中には、露骨なテクニックでこちらを冷めさせてしまう人もおり、それでは逆効果だ。デキる人間の飲み方は、快適な空間を相手に提供してこそ。そんな学びをさせてくれる1冊だ。

文=ジョセート