何もやる気が起きない…? 五月病の前兆に“科学的”に効くメソッドを集めました!

健康・美容

2019/5/9

『科学的に元気になる方法集めました』(堀田秀吾/文響社)

 大型連休、いかがお過ごしでしたか? しっかり休んだ人にも、あるいは休みなく働いた人にも、季節的に心配になってくるのが「五月病」。本稿ではその予防になる1冊、『科学的に元気になる方法集めました』(堀田秀吾/文響社)を紹介します。言語とコミュニケーションを専門とする大学教授である著者が、あなたの毎日を元気にしてくれるノウハウから、科学的に認められた方法かつ、すぐに実践できるものを中心に紹介しています。なんとなく気分が上がらないという連休明けにうってつけの本書の中身を、少しのぞいてみましょう。

■背筋をピンと伸ばす=気持ちが積極的になりストレスホルモンが減少する!

 ハーバード大学の社会心理学者・カディ氏らの研究によると、「背筋を伸ばした姿勢」と「背中を縮こまらせた姿勢」をとった被験者のグループを作り、それぞれにギャンブルをしてもらったところ、“背筋を伸ばしたグループ”の方が、よりリスクの高いギャンブルをしたそうです。

 被験者たちそれぞれの唾液を調べると、背筋を伸ばしていると「テストステロン」という決断力や積極性などに関係するホルモンの増加がみられたのだとか。さらに「コルチゾール」というストレスホルモンは低下していたのだそうです。背筋を伸ばす、すなわち「アゴをひいて」、「丹田(おへその下あたり)に力を入れ」、「おしりをひきしめる」という体勢をとることが、気分だけでなく脳や身体にも実際に大きな影響を与えているのです。

■自問自答の習慣をつける=正しい自信が身につき成長が早まる!

 さて、身体的なテクニックを覚えた後は、メンタル面でも正しく自信を持った行動がとれるようなスキルを紹介します。そのスキルに関連するのが、コーネル大学のダニング氏らによる研究で有名な「ダニング=クルーガー効果」。

 これは、「能力の低い人ほど、自分の未熟さや他人のスキルの高さを正しく認識できず、自分を過大評価する傾向がある」というもの。こういった、自分の願望などで実際の現象とは違う方向に考えが向いてしまう現象を「認知バイアス」といいます。多くの人がこの認知バイアスの罠に陥って現実を正しく認識できず、成長の機会を逃しているのです。

 これを解決するのに有効なのは、「自問自答」の習慣をつけること。何かうまくいかないことがあった時に、「自分に落ち度はなかったか?」「未熟なところはなかったか?」など、客観的に質問しながら自分の行動を振り返ってみましょう。答えを考えながら自分の認知バイアスを解き、正しい認識を持つことで、その後の成長や進歩が早くなっていくのです。

■自分の「やる気スイッチ」を確実に入れる方法は?

 本書ではこの他にも、「笑顔の力」「働くモチベーションを保つには」といった、外面と内面の両方からのアプローチで元気になるための方法が、わかりやすい語り口で全38項目紹介されています。どれも読めばすぐに実践したくなるテクニックばかりで、気になった項目からランダムに読んでもいいのですが、まずは本書で1番目に挙げられている項目「まずは行動してやる気スイッチを入れる」というトピックを読み、身につけることをおススメします。誰もが気になるであろうその理由は、ぜひ本書にてご確認ください。

 本書の内容をより深く理解したい場合は、巻末に紹介されている、本書の「エビデンス」ともいうべき参考文献リストの内容を確認してみるのもよさそう。科学的根拠を踏まえて元気になれる方法が、お手軽に、そして深く理解して体得できるのが本書の魅力です。

文=水野さちえ