【第6回 料理レシピ本大賞・入賞】週末ゆる作りおき&帰って作るスピードおかずで毎日ラクごはん<作ってみた>

暮らし

公開日:2019/9/12

『作りおき&帰って10分おかず336』(倉橋利江/新星出版社)

「料理レシピ本」の価値や魅力を広く浸透させるべく設立された「料理レシピ本大賞 in Japan」。今回で第6回目の開催となる「料理レシピ本大賞 in Japan」には138タイトルがエントリー。2019年9月10日には受賞作が発表され、授賞式が行われました。

 料理部門・大賞にエントリーした92作品の中から見事入賞を果たした『作りおき&帰って10分おかず336』(倉橋利江/新星出版社)。本書は名前のとおり、「作りおき」と「帰ってから作るスピードおかず」両方のレシピが「食材別」に336品まとめられた1冊です。

 週末に3~4品だけ作る“ゆる”作りおきと、帰ってからすぐ作れる10分おかずを組み合わせれば、食材と時間のムダをなくし、マンネリ知らずの献立で1週間を乗り切れるのだそう! さっそく筆者も、本書の作りおき&スピードおかずを作ってみました。

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<作りおき>鶏肉とごぼうの甘辛炒め煮(p.20)

 1品目はお弁当のおかずにも最適な煮物の作りおき。用意する食材は鶏もも肉とごぼうだけの、お財布にもやさしいおかずです。

 作り方はサラダ油を熱したフライパンで、ひと口大に切った鶏肉を両面焼きます。焼き色がついたら、斜め切りしたごぼうを加えて炒め合わせます。だし汁、酒、砂糖、しょうゆを加えてふたをして、煮汁が少なくなるまで煮込んだら完成です。

 アツアツのうちに一口つまんでみると、鶏肉がホロッとやわらかいこと! こってり甘めの味が食材に染み込んでいます。これならお弁当で冷めた状態でもおいしくいただけそう。ごぼうの食感で、食べ応えも十分です!

<スピードおかず>レンジえびチリ(p.77)

 2品目は電子レンジで簡単調理の「えびチリ」。火を一切使わず、およそ10分でできる平日の夜にうれしいスピードおかずです。

 作り方は耐熱ボウルに水、長ねぎ(みじん切り)、トマトケチャップ、鶏がらスープの素、豆板醤などの調味料を入れよく混ぜ合わせ、ふんわりラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱します。むきえびを加え、さらに4分加熱し、よく混ぜ合わせれば完成です。

 出来立てを食べてみると、とろっとした甘辛ソースがえびにからみ、時短で作ったとは思えない味わいでした。えびの食感はプリッとしています。食べ進めると舌に辛さが残ってくるので、お子さんが食べる場合は豆板醤を減らしてみるといいかもしれません。

<作りおき>チンゲン菜のナムル(p.116)

 3品目はお弁当の彩りや食卓に並べる副菜として便利な「チンゲン菜のナムル」。先に紹介した2つのレシピとも組み合わせやすい作りおきおかずです。

 作り方はチンゲン菜を茎と葉に分け、ざく切りにします。熱湯で茎、葉の順に塩ゆでし、冷水にとって、水けをしっかりと絞ります。にんにく、すりごま、ごま油、しょうゆ、鶏がらスープの素を混ぜ合わせ、チンゲン菜に和えて完成です。

 食べてみると箸休めにちょうどよい、さっぱりとした味付けでした。塩味があるので、酒のアテにもよさそうです。チンゲン菜の鮮やかな緑は、食事をよりおいしく見せてくれるはず!

 食材別に作りおき&スピードおかずのレシピが一度に確認できる『作りおき&帰って10分おかず336』。本書には肉・魚介・野菜、どのジャンルのおかずもたっぷりと紹介されています。スピードおかずはレンチンやフライパン1つで完成するものなど、「これならできるかも」と思わせてくれるものばかり。

 今の時代、レシピはネットで調べればいいという人も多いかもしれません。しかし本書の魅力は、336もの作りおき&スピードおかずのレシピが“たった1冊”にまとめられていること。本書があれば、料理するために毎回ネットの海に飛び込む必要はなくなるはずです。

 本書の作りおき&スピードおかずを使い分け、毎日の食事作りをもっとラクにしてみませんか?

文・調理=ひがしあや