『ミンキーモモ』ピカピカペンダント、『おジャ魔女どれみ』どれみタップ…乙女悶絶の『’80s&’90s魔女っ子おもちゃブック』

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公開日:2020/4/18

 思い出の魔法少女は誰ですか? クリィミーマミ、姫ちゃん、どれみちゃん……その答えは、おそらく十人十色でしょう。魔法のアイテムに宿る不思議なチカラで、自由自在に変身できる魔法少女(以下、魔女っ子)は、女の子たちの憧れでした。作中に登場するアイテムはおもちゃとして発売され、誕生日やクリスマスのプレゼントに買ってもらった人も多いはず。

 幼い頃、魔女っ子に憧れていた乙女たちにおすすめなのが『’80s&’90s魔女っ子おもちゃブック』(愛原るり子/グラフィック社)です。本書は、1980年代半ばから1990年代末にかけて放送されていた「魔女っ子(魔法少女)系アニメ・実写作品」のおもちゃ約180点が、一堂に会する一冊。

 なんと、掲載されているおもちゃのほとんどが著者・愛原るり子さんの私物コレクションだとか! 情熱を感じますね……!

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 80年代に魔法少女ブームの火付け役になったのは『魔法のプリンセス ミンキーモモ』。

 同作のおもちゃ「ピカピカペンダント」は、主人公のモモが大人の姿に変身するときに使うアイテムです。裏面にあるスイッチを押すとライトが点滅する、まさにピカピカ仕様。また「この時代のおもちゃはなぜかアニメと全く同じデザインではなく、目立つ部分に主人公のシールが貼ってあるのが特徴」とのこと。たしかに、ど真ん中にモモのシールが貼ってありますね。同年代のアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』のおもちゃ「まほうのコンパクト」にもマミのシールが貼ってありました。

 90年代後半に入ると主人公シールが貼られたおもちゃは減少。より作中のアイテムを忠実に再現した魔女っ子おもちゃが増えていきます。このように、年代ごとのデザインの変遷が楽しめるのも、同書ならでは。

 90年代は前半と後半に分かれて『姫ちゃんのリボン』や『魔法騎士レイアース』「おジャ魔女どれみ」シリーズなど、今も根強い人気を誇る作品のおもちゃが登場します。

 おもちゃ紹介のページだけでなくコラムも充実している本書。「可愛いミニチュア・食玩の世界」のページには、おまけ付きのお菓子、通称「食玩」のコレクションがズラリ! アラサーの筆者も、幼き頃『赤ずきんチャチャ』の食玩を買ってもらったときのことを思い出しました。今見てもかわいいですね。

 現在、アラサー、アラフォーの乙女なら、ページをめくるたびに「これ持ってた!」「ほしかったけど買ってもらえなかった……」なんて、ノスタルジックな気持ちに浸れるはず。あの頃の気持ちを思い出しながら読んでみては?

文=とみたまゆり