挿絵は漫画家の松本大洋が描き下ろし! 30秒でほっこりできる超短編「ひととき小説」の第8話が公開

文芸・カルチャー

公開日:2021/12/9

 30秒で読める超短編「ひととき小説」の第8話『写真』が、2021年12月1日にJT公式サイト上で公開された。『ピンポン』Sunny』『鉄コン筋クリート』(いずれも小学館)などで知られる漫画家・松本大洋氏が作画を担当しており、郷愁あふれるイラストが描かれている。

 人と人とのつながりに焦点を当てた「ひととき小説」は、同社の企業理念である“ひとのときを、想う。”をテーマとした作品。わずかなスキマ時間でサクッと読めるだけでなく、読後に温かな気持ちがじんわりと残るこの物語は、なかなかまとまった時間が取れない疲れた現代人に「ささやかな幸せ」に気づくきっかけを与えてくれるだろう。

 このたび公開された小説『写真』は、タイトル通り写真をテーマにした作品。数枚の写真を通じて想起される記憶や撮影者の気持ちなど、写真の表面からは見えないところへと思いを巡らせる登場人物の心境が描かれている。ふとした日常にある、誰かと共に過ごすことの喜びや幸せに気づかせてくれるストーリーが、短くも優しい言葉で紡がれていく。そして柔らかなタッチで描かれた松本氏のイラストが物語に深い余韻を添えてくれる。

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「ひととき小説」は1話完結のストーリーだが、全編の登場人物は様々な立場でつながっている。とある会社の、恋に仕事に一生懸命な男性社員、情に厚くも恋に悩める女性社員、ふたりを見守る面倒見のいい先輩。その3人を中心に、上司や家族といった周りの人々との「なんでもないけれど、かけがえのない人生のひととき」がひとつの物語として切り取られている。他の話を読めば、登場人物に対して新たな視点も生まれる。

 時間がなくて小説を読めない人にも、わずかな時間と文字で物語を読む喜びを与えてくれる「ひととき小説」。年末の慌ただしい今だからこそ、心温まるストーリーから安らぎをもらおう。

JT公式サイト
https://www.jti.co.jp/

「ひととき小説」
https://www.jti.co.jp/cw/novel/index.html