あなたの“気分を下げている”ものとは? 「手放すもの」「残すもの」を明確にしよう/自分を整える 手放して幸せになる40のこと

暮らし

公開日:2022/10/10

06 自分を整えるとは「自分を把握する」こと

「見えないこと」が不安を生み出す

「将来が見えないから、先行きが不安」

「周りの人が何をやっているのか見えないから、つい気になってしまう」

「モノが多すぎて、どこに何を置いたのかがまったくわからない」

「やるべきことが多すぎて、何から手をつけていいのかわからない」

 

 よく聞くこうした言葉からもわかるように、私たちは見えないものに対して不安を感じるようにできています。

 にもかかわらず、かつての呪縛が自分を追い立ててくることで、私たちは無意識のうちに、さらに何かを手に入れようとして無駄なものを増やしてしまいます。

 無理に手に入れようとすると、必要以上のエネルギーがかかります。

 その結果、手に入れるものが増えすぎると、当然その数を把握できなくなってしまいます。

 これに追い討ちをかけて、見えないということが「不安」を生み出します。

 それが心の特性で広がってしまうと、心の倉庫が散らかってしまうのです。

 だからこそいま、「手に入れる」から「手放す」こと、つまり「自分を整える」ということが時代のキーワードになってくるのです。

 

 もうおわかりでしょう。

 整えるということは、「自分が把握できるところまで数を減らす」ことなのです。

 不必要なものを手放すことによって、必要なものだけを把握できる――、その安心感が心の整理整頓につながるのです。

 

「これまで必要だったもの」「これから必要になるもの」

 もちろんそれぞれの立場や年齢によって、何を残し、何を手放すかは大きく変わります。

 これから山登りを始める人と、ここから下山する人は荷物が違うように、必要なものと不必要なものは、そのときどきによって変わっていきます。

 

 大きな観点から見たとき、日本という国は少子高齢化が進み、人口は確実に減っていきます。

 戦後から昭和が上りの季節だったとすれば、平成は山の頂上を横向きに歩いた季節、そして令和は日本全体が下山に向かう季節と表現できると思います。

 登るために必要なものを手に入れようとした登山の時期と、下山するために荷物を軽くしようと手放す時期があるように、これまであなたにとって必要だったもの、そしてこれから必要になってくるものも変わって当然なのです。

 そう考えると、手放すことに対する罪悪感は減り、心が整っていくはずです。

 

 ここまでは、「あなたが不要なもの、大切なものに気づいたほうがいい理由」に焦点を当てて書いてきました。

 次章からは、「自分を整えるために、あなたが具体的に手放したほうがいいもの、手に入れたほうがいいもの」についてお伝えしていきます。

気分が自然に上がるコツ06
過去ではなく、これから自分に必要なものと生きていく

<第5回に続く>

『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』を楽天Kobo(電子)で読む >

『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』をシーモアで読む >

『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』をebookjapanで読む >

『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』をAmazon(電子)で読む >

あわせて読みたい