小学生の時に埋めたタイムカプセル。30年経って掘り出すことになり校庭に行ってみると…/3分間ミステリー 十の鍵①

文芸・カルチャー

公開日:2023/12/26

『三十年後に出てきたもの』にかくされた意味

 タイムカプセルの中から飛びだしてきたのは、三十年前にいなくなってしまったという、村川君でした。

 三十年もの間、土に埋まったカプセルの中で生きていた? 子どものままの姿で?

 いえ、さすがに、そんなはずはありません。

 これは、みんなでしかけたイタズラだったのです。

〝わたし〟が遅刻してきたために、そのターゲットにされたのでした。

 ずっとイタズラ好きだった村川君は、自分の子どもの頃にそっくりな息子をつれてきていました。そして、息子をいちど掘りだしたカプセルに隠して、〝わたし〟をおどろかすことを思いついたのでした。

<第2回に続く>

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