「仕事でタモリと会うの緊張するわ」困った風を装う人の本音
暮らし 公開日：2024/3/30
相手に対して自身が優位な立場であることを誇示する意味合いで用いられる「マウンティング」。SNSを含め、私たちの身の回りには「マウンティング合戦」が絶え間なく繰り広げられています。
人間関係あるところにマウントあり、マウンティングを制する者こそが人生を制する。3万以上の事例を収集・分析してきたマウンティング研究家が、「80億総マウント社会」を乗り切るためのナレッジを集大成しました。
人脈の広さをアピールする“著名人と知り合いマウント”。困った感を出しつつ優位な立場であることをアピールする“困ったマウンティング”など、様々なマウンティングを例文とともに解説！
AIが進化しても、役立つのは人間理解のセンス。マウンティングを理解することは、人間を理解すること。マウンティングこそ最強の教養！『人生が整うマウンティング大全』は、マウント社会を力強く生き抜く必読書です。
※本作品は書籍『人生が整うマウンティング大全』（マウンティングポリス/技術評論社）から一部抜粋・編集しました
困ったマウンティング
困ったマウンティングとは、困った感じを出しつつ、自分が他人よりも優位な立場にあることをアピールするコミュニケーション手法のこと。マウンティングしている事実をうまくカモフラージュすることができるため、マウンティング上級者に好まれる傾向がある。
模範例文
「小6の息子がPythonが得意で高校レベルまで完了したんですが、この後のカリキュラムがないそうで、どうすればいいか困っています。本人もプログラミングが大好きで、好きを極めて突き抜けてがんばってほしいんですが、一体どうやって学習させていけばいいんだろう」
解説
「小6の息子に対応するカリキュラムがない」と困っている様子を見せつつ、自分の息子がいかに優秀な頭脳を持っているかを示すことに成功している。最後に周囲にアドバイスを求めるような雰囲気を醸し出して締めていることも重要なポイントである。
模範例文
「書籍執筆が思うように進んでおらず、途方にくれています。こりゃ、担当編集者さんに怒られちゃうなあ……」
解説
「執筆が進んでいない」「編集者さんに怒られちゃう」と嘆くフリをしながら、人々から一目置かれる作家という立場であることをさりげなく示すことに成功している。
模範例文
「明日、ホリエモンこと堀江貴文さんと対談する予定なのですが、何を話せばいいのかマジでわからん。あー困った困った」
解説
「対談で何を話していいのかわからない」と困った風を装いながら、日本中のだれもが知るホリエモンという著名人と対談をおこなう予定があることを示し、自分が特別な立場の人間であることをさりげなく示すことに成功している。
模範例文
「夫が海外出張ばかりで子育てを手伝ってくれなくて困っています。みなさんはどうやって仕事と子育ての両立を図っていますか？」
解説
「夫が子育てを手伝ってくれなくて困っている」と嘆きつつ、自身の旦那が海外に頻繁に出張するグローバルなビジネスパーソンであることをさりげなく誇っている。
模範例文
「インド人の英語が全然聞き取れなくて困っています。だれか通訳をお願いできないでしょうか。切実に悩んでいます……」
解説
インド人特有のアクセントの英語が聞き取れなくて困っていると語りつつ、国際的な職場で働いている自身の立場をさりげなくアピールすることに成功している。
