1時間は、どうして60分?『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』/連載2

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更新日:2019/3/18

『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)は、百戦錬磨の「クイズ王」である著者の西澤泰生氏が古今東西から集めた雑学ネタを厳選して収録した1冊! 「1時間はどうして60分?」といった身近な疑問から、意外なルーツ、歴史・偉人にまつわるトリビア、笑える話、感動エピソードまで「なるほど!」「すごい!」「へぇ~!」と思えるネタを本書から紹介します。朝のアタマのウォーミングアップに一役買えることを願って…!

【?】1時間は、どうして「60分」なのか?

 1分は60秒、1時間は60分ですよね。

 えっ?「何を今さら」ですって?

 では、1時間はどうして60分なのでしょうか? 100分で1時間でも良さそうなものです。

 でも、ちょっと考えてみてください。1時間がもし100分だとしたら、この時間で3人の人が均等に講演をする場合……1人の持ち時間は、約33分33秒です。

 6人で講演する場合の1人の持ち時間は……もう、計算するのも面倒!

 これが、1時間が60分なら、話は簡単ですよね。

 60という数字は2、3、5、6、10、12、15、30と、いろいろな数字で割り切ることができて、ものを分配するときにとても便利な数字なのです。

 そのため、古代メソポタミアの人たちは60を神聖な数字と考え、時間の基準として60進法を用いたのだとか。

 そのメソポタミア文明の名残が、現在も時間の基準として用いられているというわけなのです。

 ちなみに、一般的に「10進法」が用いられている理由は、「人間の指が10本だったから」というのが定説。人間は昔から、ものを数えるときに指を折って数えていたのですね。

第3回に続く