失敗しないための「3冊」の読書。その選び方は? /『インプット大全』⑦

ビジネス

公開日:2019/10/13

『学び効率が最大化する インプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)

「せっかく読んだ本の内容が思い出せない…」そう悩む方々へ、限られた時間の読書を最大に活かすための具体的なノウハウを『学び効率が最大化する インプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)から紹介!
忙しい人や読書は苦手という人にもオススメの方法とは――?

07 バランスよく読む

情報の偏りをなくす「3点読み」

 先入観や偏見があると「確証バイアス」によって、無意識に偏ったインプットをしてしまいます。本人がそれに気付かないのは、恐ろしいことです。そうならないために、バランスをとった読書、バランスをとったインプットが必須です。

 バランスをとるインプット法として、「3点読み」がおすすめです。たとえば、「糖質制限ダイエット」について知りたい場合、「糖質制限の賛成派」「糖質制限の反対派」「中立の立場で書かれた本」の3冊を読んでみます。

 そうすることで、糖質制限のメリットとデメリットの両方がわかり、情報もわかりやすく整理され、情報の偏りを減らすことができます。 

 3冊読む余裕がない場合は、「2点読み」でもいいでしょう。「賛成派」「反対派」の本を2冊読んでみるのが「2点読み」です。それだけでも、その問題について長所と短所、メリット、デメリットが明確になり、正しい判断に近づけるのです。

 読書に限らず、重要な判断、決断をするときは、必ず「3点インプット」を使ってください。たとえば、「あなたが会社を辞めて起業したい」と思った場合、家族に相談すると100%反対されるはずです。そして、「やっぱり起業は無理か」とがっかりするでしょう。

 しかし、起業の経験のない家族の意見は、どう見ても偏った情報でしかないのです。ですから、「起業して成功した人」「起業して失敗した人」の意見も聞いてみるべきです。そうすることで、初めて起業についてのメリットとデメリットが明確に見えてくるのです。

 情報はニュートラルにインプットすること。異なる3つの情報源からインプットし、さらにバランスをとっていきましょう。


【次回へ続く!】