「私は好きな服を着るし好きな事をする」スーパーJKひかりんちょが悩める10代に贈る生き方エッセイ連載④《見た目編》

小説・エッセイ

2019/11/25

『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(ひかりんちょ/KADOKAWA)

 中高生になると、行動範囲の広がりから、「自分が周りにどう見られているか?」が気になってくる。その悩みは、言動だけでなく、服装やメイク、体型、コンプレックスなどの“見た目”にもおよんでいるのではないだろうか? 個性、コンプレックスを意識しはじめる10代だからこそ、見た目に対する悩みは尽きない。

 第4回目の連載となる今回は、SNSに投稿しているファッション「#りんちょすタイル」が反響を呼び、11月7日に『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(KADOKAWA)を発売したスーパーJK・ひかりんちょが10代ならではの《見た目》の悩みをぶった斬る。

■校則がきびしいって実は楽しい事。みんなと同じルールの中で自分らしさを出すって、 めっちゃわくわくしない?

 校則は破るより守ったほうがいいものだよね。うちもそれはわかってるし、校則の範囲でできるおしゃれをやってたつもり。中学で髪を染めていたけど、学校に行くときは黒スプレーしてたし、一応校則は守って学校に通ってたもん。まあ、「学校ではちゃんとしてるんだから、他のところの事は文句言わないで」とは思ってたけど。

 小物とか筆箱とかかわいくするだけで、ぜんぜんおしゃれな雰囲気になるんだよ。うちはそうしてたよ! 春夏秋冬、季節ごとに筆箱変えてたもん。ていうか最後のほうとか気分に合わせて変えてた気がする。あとは、ハンカチとかノートとかを好きな色にしてさ。

 自己表現って、校則の中でもよゆうでできる。だって、にじみ出ちゃうのが自分らしさだからさ。みんなと同じ縛りの中で、どうやって自分を出すかってめっちゃわくわくしない?(作品より引用)

■女の武器は涙じゃなくて、メイク

 メイクは気分によって変えてる。毎回ちょこちょこ変えてて、コーデに合わせたり、「今日は韓国っぽく!」ってイメージを先に決めたり、自由。わりとうちはメイクで「冒険」していて、いろんなメイクを試しまくってるよー。「このメイクしてみたい!」って思ったらやっちゃう。盛れるかどうかはやってみてわかる。逆にあんまり盛るためのメイクはしないかな。

 ファッションと同じで、メイクも自分を表現するための方法。『りんちょすタイル』でやってくよー!メイクといってもいろいろあるよね。清楚に見えるもの、強気に見えるもの、女子にウケるもの、男子にモテるもの。ほんとにいっぱいある。

 その場面によって使い分けできる武器だと思ってる。暑くてダルいから夏メイクしてテンション上げようとか、今日はクラスの集まりで男子がいるから甘めにし てみようとか……。これって女の涙より、ぜんぜん武器だよね。むしろ、泣いたらメイクくずれちゃって、弱くなるんじゃねー?(作品より引用)

■自分らしさを出す方法はいくらでもある

 ひかりんちょの言葉を読んで、校則の中で自分の個性を出すことへのワクワクに気づくことができればもっと自分らしく、楽しい高校生活が送れたのではないかと少し悔しい気持ちになった。

 親の意見や校則など、縛られるものが多い10代でひかりんちょのように好きな服を着て好きなことをするスーパーJKはまさに、ティーンの憧れの存在だ。自分の外見にコンプレックスを持っている人や、のびのびとおしゃれができない女子に、自分を変えるきっかけとしてこの本を読んでほしい。

文=平岡瑛里花、写真=神藤剛