マンションの高層階で地震に遭遇! もしもエレベーターに閉じ込められてしまったら…/『そのとき、どうする?』②

暮らし

2020/2/26

大地震、風水害といった自然災害が多発する昨今――。近い将来、必ずあなたの身にも起こります。有事のシチュエーション別に、命を守る「知識」と「とっさの行動」を解説。災害大国で生き抜くための必読本!!

『そのとき、どうする?~ただちに命を守るとっさの行動マニュアル』(甘中繁雄/大和書房)

【地震】マンションの高層階にいたら

新しくて耐震性(たいしんせい)の高いマンションの場合は、むやみに外に出て二次災害に遭うより、自宅で避難していることが安全な場合もあります。同じフロアの人たちと情報交換を。

落下物の少ない廊下や玄関で揺れがおさまるのを待つ

 マンションは上層階に行けば行くほど、下層階に比べて大きく揺れます。たとえば、9階建てマンションの地表面に震度6弱の力が加わった場合、8~9階では震度7弱に相当する揺れに。家具は倒れ、窓ガラスが割れることも想定されます。

 まずは、とにかく「頭を守る」こと。比較的落下物が少ない廊下や玄関などで揺れがおさまるのを待ち、避難路を確保するために玄関ドアを開けましょう。

<備え>1981年以前のマンションは慎重に

 1階が駐車場のマンション(ピロティ形式)は壁量が少なく、横揺れに弱いといわれています。また、1981年以前に建てられたものは新耐震基準を満たしていないので、耐震補強が必要となります。どういう構造なのか、いつ建てられたのかを、家選びのときは必ず確認しましょう。

エレベーターは絶対に使わない

 地震によって揺れを感知したり、停電になるとエレベーターは止まってしまうので、高層階にいて大変だとしても、避難するときは階段を使いましょう。もしエレベーターに乗っていても、揺れを検知すると反応する「地震時管制装置」がついていれば、自動的に最寄(もよ)りの階に停止するので、そこで必ず降りてください。装置がついていなければ、すべての階のボタンを押し、停止した階で外に出ましょう。

 万が一閉じ込められてしまったら、インターホンや非常電話で外部と連絡をとるようにします。天井の非常口などから勝手に脱出したり、扉を無理に開けようとしたりしないこと。停電しても、すぐに非常用バッテリーが起動して非常用照明が点灯するので、焦らずに外部と連絡をとり続けましょう。

通電火災の怖さは、地震とは時間差で起こること。避難して人がいない家で出火します。停電の際に電気ストーブが消えていても、そこにタオルやカーテンなど可燃物が落ちると、停電が復旧してストーブに通電してから火事になりやすいのです。家や周囲に人がいないので、発見も初期消火も遅れてしまいます。

<第3回に続く>